すべてのおすすめ
スーパーに並ぶ玉ねぎは
じつは人の魂です
皮をむくたびによぎるものあり
涙がとめどなく流れます
玉ねぎを最後まで
むいてはいけません
むいたらそこで、おしまいです




 ....
流れゆく川のように
ゆっくりとした足取りの妖精達
昨日までの汲々とした世界から区別された聖性を掲げ
大地は誇り高く実りを告げる
冬の星座も宙高く
また来る聖夜には全てが始まる
すべての予感 ....
買い物袋を持つ
袖口から覗く彼女の腕には
野犬に噛まれたような夥しい赤い痕がある
ぼくの腕にも、
同じような痕が犇めいている  ....
「未来の語り部」
           木の若芽

小さな草たちがかすかな声で歌い始めた
わたしも声に出すことを見つけよう
歌うこと語ることを 掘り起こし練り上げよう

肌を光で包んで風 ....
耳が痛い

あなたが言うので
のぞきこんだ

産毛に抱かれるように
あなたの
恋人からの言葉がひかっている

それを持ち帰り
窓辺においてやると
いよいよ優しげにひかってい ....
あまがみのはずが致命傷
カモメが鳴いている下を空が飛んでいた。水、用意していきます。貴方の前で涙が涸れるといけないから。塩水、用意していきます。天気予報は大体見ないの。消しゴムを転がして一応は予測するけれど、傘も、長靴 ....
羽化する理由を知っているなら 
窓を開いた

心を閉ざしたままで 
呟く理由

聞こえぬことを 
知っているから

少しだけ 
唇を開けば

新しい空気が 
入り込んで来る
 ....
地図を広げて電話を片手に話している
相手は叔父だ
ある地名の場所がわからないという
三文字の漢字で表す地名
「興味の興、という字がつくの?何?聞き取れないの?」
歳老いた叔父の声はしゃがれ、 ....
体毛が濃そうだなって
顔を見ると
何となく
分かるじゃない
髭の剃り跡が
青々としていたり
眉毛がフッサフサだったり
モミアゲがエルビスだったり

あたしもさ
よく見てもらえれば
 ....
ウツウツしつつ
鬱憤はらし
クヨクヨしながら
苦を昇華する


ビクビクしては
吃驚ぎょうてん
クルクルまわる
狂った脳天


タンタンとして
耽溺する水
モヤモヤして ....
口に含んだルビーを
少し、見せて
彼女は深い眠りへと向かった。
天蓋から垂れたベールの外に立ち尽くし、
私は窓から夜を見る。

月はあった。

もはや天体の月までもが、
彼女の言うま ....
band-aid is food

カタツムリを捕まえて、それを頭の中で飼った。
すごく天国に行きたかったので、夜通し起きていた。
そうして視力を鍛えた。
カタツムリを飼ったのは、彼らが強い ....
あたし
自分で見たこと
なかったから
あんたに言われて
初めて知ったから

恥ずかしそうな
素振り見せたけど
嬉しかったの
本当に嬉しかった

こんな
薄汚れた
あたしでも
 ....
ノオトに書きつのった 想いは
黒板のみどりに にじんで

金木犀の風に 
セイラァ服のすそが揺れる頃

放課後の職員室で
私、わたし、ワタシ、、、
うつむいて

「それは はし ....
偽善かな、って 迷う瞬間って 言うのは
何処かしら 自分自身に 
後ろめたさが 有るのでしょうね。

常に 色んな可能性を 考えて 動くコトは
大切だと 思いますが、

出来れば、
相 ....
ダムのサイレンが鳴った――
遠来の旅人はまさに無頼の男で、
己が生をあなたの扁桃体へ刻んでいった
――それは一つの警告だったのだろう。

思い出に鬱ぐあなたを召し迎えよう、
と、腕を廻し込 ....
いちおう様々な料理らしきものは食べてはいるが
いつも冷蔵庫の残り物から逆算してメニューが決まるような気がする

この前は大根一本が処理しきれずおでん風の鍋
その前は残った豚コマですきやきみたい ....
癒してくれる。
助けてくれる。
理解してくれる。
会ってくれる。

世の中を光り輝くものに
してくれる。
勇気をくれる。
生きる希望を与えてくれる。

自分に自信を与え
その気に ....
私は油性ペンが好きな時もある
泣きながら書いた手紙
泣きながら書いた詩
涙がこぼれ落ちても
にじまないから

私は油性ペンが嫌いな時もある
「これは私のものです」という印に
布に名前を ....
虹を浴びていると存在がくるくるまわる。自傷。叡智。笑い。堪えきれなくなる。きみどりいろの空。大きな大きな卵に温められた空色のことり。
コップ一杯の涙を電気会社に支払う。何度も何度も、√の形に区切られ ....
さみしいヒト。
かなしいヒト。

全部食べたら、幸せになれる?


いいよ。
泣きたいなら私を貸してあげる。
好きに使えばいいよ。

さみしい、かなしい。

食べてあげる。
 ....
私の声は
とってもいい声だから
アエギ声なら
100万人の男だって
同時にいかせることが出来る

だけど
飛びきり上等のアエギ声を
出させてくれるような
素敵な男が一人もいないから
 ....
思想がない
煙草を吸うことも

通りを歩くと
そこが表の道だったか
裏通りだったか
もうまっくらで
風の音ももちろん
タイヤを削る
だけで

空中を
あるいていたら
仏様にあ ....
路肩に吹きだまる枯葉
新銅の輝きに縁取られた灰色の雲
ベランダに放置された色褪せたサンダル
つぎはぎだらけのアスファルト
遠くでたなびく商店の幟(のぼり)




 ....
あたし
知ってる

フォアグラを食べて
脂肪肝になったら

ミイラ取りが
ミイラになったって

あなた嗤うのでしょう?

いいの
それでも
あたし
泣きながら
フォアグラ ....
愛していると言うことと
愛していると思うことは
まったくちがうわね

窓際に立ち
君はうたう

愛していると囁かれることと
愛されていると感じることは

日没、空あかく
 ....
「わたしはこの地をあなたに与えて、これを継がせようと、あなたをカルデヤのウルから
 導き出した主です」(創世記15:7)
「わたしはこの地をあなたの子孫に与える。エジプトの川から、かの大川ユフラテ ....
雨がやんだ
塹壕に 糞尿のにおいが」もどってきた
雨のほうがましだ



        ・



複葉機が雨雲のしたを飛んでいきやがる
俺たちのことを 見棄てるのか 

 ....
頼まれた宝くじ買いすぎていた
こひもともひこさんの自由詩おすすめリスト(2964)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
玉ねぎほどの魂- 石田とわ自由詩8*12-11-15
銀河- 黒髪自由詩6*12-11-15
『共喰い』- あおい満 ...自由詩6*12-11-15
未来の語り部- 木の若芽自由詩612-11-15
- はるな自由詩812-11-15
あまがみのはずが致命傷- 北大路京 ...自由詩812-11-15
部屋のなかは遠くて明るい- 由比良 ...自由詩2*12-11-15
羽化する理由- 藤鈴呼自由詩4*12-11-14
午前三時- 渡 ひろ ...自由詩28*12-11-14
ささやかな悩み- 花形新次自由詩112-11-14
風来坊- シホ.N自由詩612-11-14
宝石- 小鳥遊儚自由詩412-11-14
エスケイプ- 由比良 ...自由詩3*12-11-14
肛門美人- 花形新次自由詩112-11-13
せんせい- 月音自由詩112-11-13
善だと思う事実- 藤鈴呼自由詩4*12-11-13
漂泊者によせて——巨浪- すみたに自由詩212-11-13
サラダそば- 梅昆布茶自由詩1412-11-13
愛の力- ペポパン ...自由詩10*12-11-13
油性ペン- 小川麻由 ...自由詩9*12-11-13
- 由比良 ...自由詩312-11-13
いとしきみへ- 茅野ゆき自由詩112-11-13
もったいない- 花形新次自由詩212-11-12
ゆっくりと- 佐藤伊織自由詩512-11-12
逃亡者。- 元親 ミ ...自由詩2*12-11-12
アン肝- 花形新次自由詩312-11-12
日没- はるな自由詩612-11-12
約束の地- HAL自由詩2*12-11-12
墓標のはざま- 月乃助自由詩9*12-11-12
頼まれた宝くじ買いすぎていた- 北大路京 ...自由詩212-11-12

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