すべてのおすすめ
土の香を望むあなたも弱くて
手を離して生きていけない
首を引っ込めて沿っていく苦しげな叫び

凍りそうな空の下で磔にされた猫
星たちと月は文句なしに美しい
家族を従えて残酷なのは神様
残 ....
考えない葦の
川岸に
シグナルが、シグナルに寄りそって果てている

 /

敵意がないことが
わかる

横隔膜のへん
まず、そのようにして針をふるわせる
さびついた小 ....
掃除してエアコンつけて誰も来ない 霧を晴らして孤独であった 胃袋が 満ちれば
気持ちの袋も 大きくなると 祈って
炊飯器の スイッチを ONにする

予約炊飯の時は
炊ける時間を 覚えてから
かき混ぜないと イケナイのです

長ける時間に 猛り ....
祖母が水槽を洗っているので
どしたんと訊ねると
あんな
魚がようけ死んでるやろ
昨日も今日も
せやね
どうしたんやろね
せやからな
水槽洗てるねん
このグッピーくれはった中川さんがな ....
 人には身体があって
 それを包む心があって
 更には世界がそれを包み込み

 玉ねぎのように、
 剥いても、剥いても
 涙しか出てこない

 私たちは
 芯なのか

 それとも ....
真夜中の扉を開けて
裸足で駆けて行こう
たくさんの流れ星が降るという
星降る森へ走って行こう

キーンコーン
いろんな色の流れ星が
きらめきながら落ちて行く

金属的なその音は
真 ....
もう一度
肩車したい

もう一度
自転車の乗り方を教えたい

もう一度
いっしょに大玉転がししたい

大人になってゆく
我が子との距離が
私の愛を
無償から
有償に変えてゆく ....
ひそかにおそれていたことを
たったひとつのできごとで
まちわびるようになった
またいつうらがえるか
だれにもそんなこと
わからないけれど
そんな、とても
ふたしかな、
じんせい
「すみません。おひとりさま1パックまでなんです。」

その日
特売の卵を2パック
かごに入れていた老人は
無情なレジ係にそう言われ
1パック取り上げられていた

解けかけた雪が
昨夜 ....
仕事柄
保育園や老人介護施設を訪れる

人生の入り口と出口
もちろん私は後者にちかいあたりを走っているのだろう
少々息を切らしながらも

保育園児に捕まるとなんどでも同じ質問をしてくるの ....
僕は目を瞑り
夕暮れの国道に彷徨う仔犬のことをちょっとだけ考える
カーラジオから明るい声が
逃げ出しちゃった犬の情報を
お寄せくださいと呼び掛けている
犬の種類 大きさ 毛の色
首輪 名前 ....
やっと会えた母は、とても穏やかな顔をして眠っていた
真新しい白装束 解剖の痕跡も知らず
すでに身体は綺麗に浄められて
「コロっと死にたい」
いつもの口癖通り、突然の呆気ない最後だった

入 ....
たやすく割れてしまうのに
壊れてしまうのに
やわらかく、脆い目で手を伸ばし

薄く平滑な胸が空気でいっぱいになると
子どものつまさきは
もうすでに、地を離れている

街が息継ぎを忘れて ....
あしたあしたあした
遠くで木霊する
届かない 汽笛
むなしい響き
どこまでも裏へと廻りつづける
騙しの船 煽りの航海
工夫と労働
駆動して前進する機械
跳躍するいのちの冷やかさ
身投 ....
頑なな盲信を取り払った時に
何が実在可能か

存在はまるはだかだ
息をとめた空間で毎日を過ごした
こわい こわい
こわい こわい
未来が見えない

音を消した過去を毎日思い出した
いやだ いやだ
いやだ いやだ
どこにも行けない

歩かない花だっ ....
白・・・・・・・・・・・・・・。
色が 形が
どこから生じ どこへ消えてゆくのか
‐白は超越する。  
どこへも行かず、けして現れもしない白
白が思考を時間の底へしずめて澄ましこんでゆく
 ....
クマゼミの 鳴き声を 知りたくて
クリックした ユーチューブ

便利な時代に なったもんだと 言いながら
しーしーしーを 聞いている

皆で 秘密の鬼ごっこを しているみたい
そんなに  ....
週末の仕事を終えて
駆けつけた、朗読会の夜。  

再会の朋と麦酒の入ったグラスを重ね
泡まじりの一口目に「ふうぅ…」と、一息。  

不惑の四〇歳とやらになって間もない朋は  
司会者 ....
電動歯ブラシ一本朝の洗面台
ぶるぶる
おやおや寒いのかな
白い粉
雪のように真っ白で
雪国の少女が掴んだ歯ブラシ
ぶるぶる
ぷるぷる
ぶるぶる
ぷるぷる
今震えているのは
 ....
凡に生き抜きたくはない 滑稽な道にはバナナの皮が咲き乱れる
シリアスな持ち主故 そんな気分には成れない 慣れる気質もない
半分ジョーダンの段差は知っている 

つまずくんだ 小癪なその段差に
 ....
自動筆記で遺書したためている つまらなさを嘆き
つまらなさに沈み
つまらなさを助長し
つくべき嘘をつかずに
つかなくてもいい嘘をつき
強がることに慣れ
つながることを恐れ
ついたて越しのよそよそしさ ....
意識を持ったまま宇宙に出る

好きな惑星がある 行きたい惑星がある
心に浮かんでくる生命体 歓迎してくれている

完全に愛溢れる惑星
母のお腹にいた頃を思い出す

透き通ったような建築 ....
小学5年の娘から
毎度毎度の
近況報告


あのね
ママが風邪ひいて寝込んでる
パパが心配するから
口止めされてたけど
メールは口じゃないから いいよね
だから
おみまいの メー ....
誰も知らない
本当の私は
私の中にしか
いなくて

そんな私を
私が愛してやれなくて
どう救うのだ

ひっぱり出して
向き合うことに
痛みを伴えども
よろしかったら めしあがってください

食堂で 派遣社員のおばちゃんが
らっきょうを振る舞ってくれた

とてもおいしい

そういえば
近頃
食べ物でおいしいと意識したことがなかったな ....
       生まれたね
       やさしい手で研がれ
       水をたっぷり
       ふっくらつやつやと
       今日は卵にしようか
       それとも納豆 ....
こひもともひこさんの自由詩おすすめリスト(2964)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
猫の張り付けられた棒- 黒髪自由詩2*13-12-3
滞留のスケッチ- 岩下こず ...自由詩513-12-3
掃除してエアコンつけて誰も来ない- 北大路京 ...自由詩613-12-3
霧を晴らして孤独であった- 北大路京 ...自由詩813-12-3
カンカンカン- 藤鈴呼自由詩3*13-12-3
グッピー- 古月自由詩713-12-3
玉ねぎと宇宙- まーつん自由詩18*13-12-3
星降る森へ- 未有花自由詩20*13-12-3
無償から有償に- ichirou自由詩6+*13-12-3
ひっくりかえる- 森川美咲自由詩6*13-12-3
卵2パック- Lucy自由詩24+*13-12-2
ブックエンド〜オールドフレンズ- 梅昆布茶自由詩30*13-12-2
帰ろうという意志さえあれば_彼には道がわかるはず- Lucy自由詩14*13-12-2
最後の紅- 渡 ひろ ...自由詩32*13-12-2
車窓から見える赤い風船は、まるで祝福のしるしみたいに- sample自由詩4*13-12-2
あした- 白雨自由詩3*13-12-2
まなざし- もっぷ自由詩513-12-2
可能性- きみのて ...自由詩413-12-2
- 白雨自由詩213-12-2
小さなスティック- 藤鈴呼自由詩3*13-12-2
麦酒の味__- 服部 剛自由詩713-12-1
午前六時に目覚まし鳴って- 乱太郎自由詩1413-12-1
小癪な段差- 朝焼彩茜 ...自由詩15*13-12-1
自動筆記で遺書したためている- 北大路京 ...自由詩813-12-1
つまり、月夜に追憶27- komasen333自由詩5*13-12-1
惑星- 夏川ゆう自由詩213-11-30
笑い泣き- ichirou自由詩9*13-11-30
決意- 森川美咲自由詩6*13-11-28
らっきょう- ichirou自由詩5*13-11-28
生まれたての朝- 石田とわ自由詩15*13-11-28

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