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ひとりぼっちの女の子
机に前髪が落ちそうだ
あともう少し
針先ほどで届かないあなたの言葉のように
寂しさが髪の先に
しずくをつくっている

秋の薄日が 山の稜線にも
乗り捨てられた車の ....
例えば今 深い海の底で
目覚めたなら そこに 何が見える?
何も動くものはない ただ君だけを除いて

例えば今 霧が晴れたとして
目覚めたなら そこに 何が見える?
誰も気づくものはない  ....
朝起きて お天気がいいと
布団を干そうと 張り切ってしまう
ワイドショーに 好きなタレントが出ていたら
めっちゃ嬉しくて 一日中ハイな気分
クッキーと紅茶で 午後のティータイム

仕事と ....
競いあう蓮の花が萎む頃
二匹の蛇はそっと沼地から這い出すだろう
からだの一部は岩となりやがて鉄の塊となる
粘液を吐き出しながらくり返す脱皮は脆く
樹木に巻きついた内襞のその白い蔓
毒液は ....
野には蜜酒が香り
冷蔵庫の中で
飲み残しのアルミ缶が
虹色の水蒸気を吐き出す

木漏れ日のタペストリー模様に
数学者が美しい定理を発見する
詩人は新しい詩を見いだす

空を行く雲が
 ....
むらさき色に
宇宙がのびていくのを
見た

小さな
わたしの夕暮れ


家々の窓には
サーモンピンクが
反射して

遡上の川を
わたしは想う


街灯がともるには
 ....
{引用=帰る、家
いつか誰しもが欠落してゆく
群像劇の
舞台





尋ねたいことがある
あなたは
マンモスを知っていますか





***
草野春心氏に感謝 ....
 
 
歩いていた犬が棒に当たったころ
風が吹いて桶屋は儲かっていた 
僕は爪に火をともしながら 
石の上で三年間 
糠に釘を打ち続けたのだった 

壁には耳があった 
障子には目が ....
またひとつの魂が消えた
そして別の場所で
またひとつの魂が生まれた

いのちをつないで
絶えないように

あなたのいのちは
わたしのいのちは
どんなおとを奏でる?

いのちの音楽 ....
生きる為と
趣味の為にお金が必要だから
バイトをしている

接客業だから
働いてて客に
「何だこいつは?」って感じたり
理不尽な事があったり
腹が立ったりして
思ったことをそのまま客 ....
雨がよろいをとかす
ぴしり 心がひび割れる

雨の中歩いているのは
まるで自分ひとりみたいに

傘は
シェルターのように隠す
それぞれの顔を
背景を

雨はどこからきたんだろう
 ....
Noniは1回笑った
Noniは2回笑った
いや、実は1回半だったのだ
0・5とは、淋しい内省なのだった
こうして人は気安い笑いの1つ毎にも
小さな頭蓋の中の
千数百グラムの己が脳みその
 ....
今をひとつ
今をひとつと
拾っていく

両手に抱えても
指のあいだから
こぼれ落ちていくもの

拾った今は
手に取る途端に
今ではなくなる

過去は
記憶として変質し
 ....
 
 
朝の涼しい職員室で
担任の先生が亡くなっていた
若い女の先生だった
青白い横顔が見えた
海のように
とてもきれいだった
話は変わって
雲には感情がないと思う
感情があったら ....
  一秒もたてば
  抱きあったことなんか



  うそと同じ
  流行りの歌や
  この部屋を通り抜ける
  なまぬるい風と同じ
  出会ったことなんか



  ....
夢の中で誰かの手が伸びてきて

グルグルグルグル

ねじまわしの音
目が覚めて
鞄を持ちながら
あっちの会社こっちの会社

くるくるくるくる

回って回ってときたま鞄を叩いてチャ ....
満月のせいで
胸元に口づけしたい
それから背中に手をまわして
背筋をなぞりたい
たくさん言いたい
たくさん抱きしめられたい
その数年分の星の数だけ

だいだい色の満月
あたたかさ ....
十五夜は陳腐な満月だった

十三夜のいびつさのほうが

なん倍も美しいフォルムだった


ひとはひとに

求め過ぎる生き物だ

それもたぶん

何かの物まねだろう


 ....
あいたい
ゆきあいの空に
あさひのまえに 家を出た
やけに 赤い 朝日だった

ゆきあいの空は
季節が ゆきあう空だという
北に向けて クルマをはしらせれば そのうち ....
さよならではなくて
また会おうね
と言った

私は息をのんだ

もう眼差しも宙に浮き
口の動きも
何を指しているのか
分からなくなっていたのに

「お父さん、また会おうね」

 ....
ことしも
かきのはながさいていた

それいじょうの
けっこんしきはない

ひやかして
かぜがくちぶえ
ふいている

それいじょうの
けっこんしきはない

やがてく ....
私は、暴漢の胸に
人一人殺すこと、容易い
恨みを込めに込めて磨いた
白銀の刃を、突き立てている
そして、見計らっていた時の訪れ
肋骨の狭間に、ナイフを埋め始めた
じわり、じわりと

そ ....
ブライアン
ジャニス
カート

みんな年下に
なってしまった

ジミヘン
シド
ジム

みんな年下になってしまったけど

生きてることを
馬鹿にすんなよ

死ぬやつは
 ....
希望をもっては
挫折をおぼえ
夢を見ては
幻想と気付き

目覚めては
明るさにうちのめされ
眠りにつけば
だるさが増し

自らの闇が
意識にのぼれば
自らの不如意に
恐れ ....
自分の星座は知っている
それを決めた人の
心は知らないけど

同じよに見上げた
星は変わらずいるのか
いくらながめても
過去はみえない

どうしてみえない後ろ側が
そんなに気になる ....
 
外は悲雨だから

いいんだよ、いいんだよ

ぼろぼろ泣いて、いいんだよ


 
話しかけないでください

静かに
ハサミの音を聞いていたいのです

質問しないでください

今は
答えたくないのです

話しかけないでください

ただ

髪を切りに来ただけ ....
きのうあなたの夢を見たんだ

あなたはぼくに冷たかった

ぼくは遠い心でそれを憎んだ


秋の虫が星のように鳴いている

小さな命に割り込んでゆく術を

きょうも眠りにつくまえ見 ....
雨が静かに降っている。
この悲しみを流せるか
悲しみすべて流せるか

雨がしとしと降っている。
この嘆きを流せるか
嘆きをすべて流せるか

雨がひたひた降っている
この苦しみを流せる ....
晴れた空が見守る 僕らそれぞれの物語
終りはない ただ紡がれる

柔らかい風に乗って 甘いサザンカのにおいがする
生きることは 感じ取ること

君の傷跡が燃えるとき 雨のアスファルトが泣い ....
subaru★さんの自由詩おすすめリスト(4502)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひとりぼっちの女の子- オイタル自由詩8*11-10-15
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