すべてのおすすめ
行き交うひとの多さと、
あまい匂い
金曜日が騒がしく幕を引こうとする
すこしの不安とだれかの思惑
サインカーブを追うふりをして
およぐ視線
まだ気付かない

時刻表通りに
ページはめ ....
{引用=数刻のとびらをひらく
  しろい手をたどる

まざりあう木々を
  まどろみをいくつものかわせみを

はね広げているね
  そこに降り立っているね

なみだに生まれてくるこず ....
 
おんなじ言葉でも 微妙にちゃう

うちとあんたの「好き」

わかってん、唇がふれたとき


  
いきあたりばったりに
集まった記憶のおもちゃ箱
きょうも両手で漁ってみるが

失せものばかりが鮮やかに
輝き失せぬ幻である

誰がもちこんだのか、モダンなデザイン 花札の
母の少女時代 ....
月を{ルビ齧=かじ}る
空に凍てつく月光を
画鋲を摘み取るように
指の合間にひょいと挟んで
口の中に含む

すると世界が暗くなり
おまえの喉は冷たく燃える
噛み砕いた光は 食道を這い下 ....
理不尽よ

瓦礫のなかに誘われて

ぼくらは死者と対面する

あらゆる執着を

与えて奪い去った

理不尽よ

あなたはぼくらを全否定した


そこを真面目にさ迷った
 ....
軽くなった背中は
じぶんの骨格をおぼえているかい

あいつを鷹を
しばらく見ていないんだ

形づくっていた骨
いっぽんいっぽんの組み合わせ

こうやって生きていたのに

眠ったら ....
生まれ育った故郷の林が大好きな 
賢治の妹トシは額に汗を滴らせ 
まぶたの裏に 
この世という牧場の出口で 
風に開いてゆく、木の扉を視ていた 

息を切らして、家に戻った賢治が 
震え ....
理数系の君が
詩は足し算で引き算だと
ななめの方向をみてそう言った

文系の私は
妄想にふけりながら
君の言葉をおおまかなところできいていた

だけど
君の方が少し
花も山もすきで ....
赤い
擦り傷



想い
漂う





乱痴気騒ぎのマセガキと
晩春気取りのマドムァゼルが
虎視眈眈と狙いまするは
サイケデリッククライシス

恋と呼ぶには ....
四六時中はこぶ
夕映えと同じ
裏窓の{ルビ河岸=かし}にささる
水のお話

その場所を求めて
蚊の姫様が
散策している
森のお話

ある日くびのどこかにも
生まれるお話
マフラ ....
恋を知らないということだけがわたしの羽根 今日はイモを詰まらせた

母が昨日ふかしたふかしイモで

一本食べて、もう一本は冷蔵庫に

今日は残った一本をレンジで温めた

麦茶で流しこんだ

おとついは食パンを詰まらせた
 ....
雨上がりの夜道に

コロッケの香りがする

青黒く湿った夜道に

外灯ほどの幸せが停まっている


津波や原発に

ぼくらはいまだに傷ついている

自然をコントロールするため ....
風の吹き抜ける交差点で
あなたは待つ

約束は必ず果たされると信じて

ひたすら待つ
待ち続ける

そして見上げれば雲

春の雲

おぼろげで奥ゆかしくありながら
したたかさ ....
愛は海のよう

深く深く
潜っていくほど

嫉妬という水圧に押し潰されそうになる

愛に溺れて
苦しくなって
水面へ上がれば

不安という高波が襲いかかる

想えば想 ....
すっかり きれいな
さっぱり わかれた
そのかお わたしは
みずべで ねそべり
きーんと きこえる
はてのね ふれたい
むりなの わかった
みんなが ないてて
わたしは わらった
し ....
  彼岸花
   山の奥には残雪が
   今日の風はやけに冷たく


ここにひとり

大型客船が停泊している
遠くには高層ホテル

約束の時刻
最後だ ....
 
 
郵便受けに海が入っていた
海配達の人が入れたのだ
いかだが浮いてる
昨日遭難したはずの僕が
新聞を持って手を振っている
 
 
曇りの日

遠いビル群が白に隠れている

そんな風景のほうが好きだった

夜景が嫌いだった

あのなかには

いろんな人間関係や

いろんな蹉跌が散らばっている


特殊 ....
腹をすかせた人に
必要なのは
おにぎりであろう
一篇の詩など
あったところで
なんの役にも立たないのだ

心に空洞をもつ人に
必要なのは
一篇の詩であろう
おにぎりのように
それ ....
おかあさんは空からばらばらになって降ってくる
ぼくが呼ぶたびに、こたえてくれるのだった
地下深くにねむっていたまものの声が
その空に響くたびに
十五年という年月の短さと
まだ君は鉄道を降りて ....
仄暗い廊下に時々夜の天使のように
夜勤看護師が羽ばたく
世の中で最も偉大で逞しい美しさが
老人達の
人生という点滴を
繋ぎとめにゆく

また鳴るナースコールは誰のための
子守唄なのだろ ....
あと 一つ
それで完成

そう思った瞬間

倒してしまった!

しゃっくりみたいな声を一つ漏らして
あとは動けない からだがこわばって
ドミノは時間を遡り
駿馬のように駈け上る
 ....
いちばん金切り声を上げたやつがいちばん愛される遊びを
円になって行っているモル的な灰は
だれにも知られたことのない魔法を使って
火葬場から教室へばらまかれている

水曜日はいつも屠殺場から死 ....
 
 
人が眠っている
眠っている人を起こして
人はまた眠る
金物屋の主人が寝言を言う
釣り堀から帰ったばかりのように
 
 
言葉はすぐ嘘になる
うそつきです
幼児のように
まっすぐおおきくみつめ
遠慮なしに切り捨てたいの
にごったなみだ
嘘ならば
いらないときめて
なんにもいわないよと
口をへの時に結ぶ
 ....
厚手のコートを脱いだら
するららと
時間が落ちて
あなたに一歩近づく

梢の蕾がふくらんだら
するりりと
時間が落ちて
あなたに半歩近づく

約束の日は近くて遠い
ほんのり焦 ....
さざなみは
永遠をよそおう
罪ではない
それは
やさしい嘘

人は
さいごに
この海にたどりつき
さざなみにも
終わりが
くることを知る

かもめよ
愛しいおまえも
いつ ....
幼さをなくした私の顔を見て

母は泣くのだった

それは

私には知り得ない
何かが何処からか沸き上がった瞬間だったのだろう

過去を、或いは近い未来を思い

幼さをなくした私の ....
subaru★さんの自由詩おすすめリスト(4502)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
2号線- アオゾラ ...自由詩1*12-3-9
波紋- 理来自由詩9*12-3-8
「好き」- 殿上 童自由詩27*12-3-8
失せもの出ず- 木原東子自由詩18*12-3-7
月をかじる男- まーつん自由詩9*12-3-7
破壊の限りのそのよこで- 吉岡ペペ ...自由詩812-3-7
しくみ- 佐伯黒子自由詩812-3-7
イーハトーヴの国_- 服部 剛自由詩412-3-6
シェア- 朧月自由詩212-3-6
サイケデリッククライシス- faik自由詩9*12-3-6
- 理来自由詩10*12-3-5
飛ぶからだ- かなりや自由詩312-3-5
今日はイモを詰まらせた- かなりや自由詩312-3-5
雨上がりの夜道に- 吉岡ペペ ...自由詩812-3-5
Crosswind/Crossroad(契りのひと)- 恋月 ぴ ...自由詩29+*12-3-5
愛の海- ジュリエ ...自由詩612-3-5
だだだだ- 佐伯黒子自由詩20*12-3-5
白い観覧車- 乱太郎自由詩11*12-3-5
age11- たもつ自由詩8+12-3-4
哀しくてばらばらになりそうだ- 吉岡ペペ ...自由詩212-3-4
Life- そらの珊 ...自由詩2112-3-4
ジョバンニへ- 佐伯黒子自由詩10*12-3-4
夜の病院で- 梅昆布茶自由詩1212-3-4
時間ドミノ- ただのみ ...自由詩16*12-3-4
死因:セブンティーン- 自由詩312-3-3
age10- たもつ自由詩612-3-3
言葉はわらう- 朧月自由詩212-3-3
砂時計- nonya自由詩21*12-3-3
さざなみ- そらの珊 ...自由詩1412-3-3
茶の間19時30分- 徘徊メガ ...自由詩9*12-3-3

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