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がらんとした部屋に
淡い光が射して
細く長く伸びた観葉植物の葉の

あまりの碧さに目が眩んで

倒れてしまいたい
そんな独りの或る昼下がり。
遠く、の庭に落ちていた
秋の葉っぱが迷って
春の野原に来てしまった
若若しく黄緑の

ぼくとは違うこどもたちだぞ
秋の葉っぱは淋しくてかなしくなった

遠く、へ帰ることはできないかな
 ....
地面に
言い聞かせるように
雨が降り続く

無色の
絶え間ない呪文が
街を塗り潰す

紫陽花は
すべてを受け止めようとして
雨雲を黙読し

雨傘は
すべてを受け流そうとし ....
空のツリー
その足元に水族館だと
日本人は好きだな
サンシャイン市にも作ったっけ
新名所には水族館
呼び水の呼び水
徒に易くは帰すまじ
展望ついでの家族巡礼
妖しく爽やかデートスポット ....
仲間外れにされた
楽しみにしていたのに
仲間に戻された
疎遠にしていたものに

人間万事塞翁が馬
勉強する環境に戻った。
金も使わず
金を造る

高齢化率は22%
そのうち40% ....
軌跡描いて駆け抜ける青
鼓膜に響く歌声


揺さ振られて
膨張する熱は
見えない鎖を熔かしていく


震えて
怖がって
瞳閉じて

誰かが背中押すのを待っていた


恋 ....
雨好きです

雨があがるように

死んでゆきたいと

うたった詩人は誰だったろう

雨があがるように

死んでゆけたのか

ぼくが死んだら聞いてみよう

雨好きです

 ....
{画像=120608223742.jpg}



何もないが降った日に


季節はもう初夏だと言うのに
空から何もないが降ってきた
何もないは初夏の街並みを埋めてしまって
僕は降り ....
今日もあせをかいて老母と
子供たちと彼女のあしたのかてを用意する
支払いが間に合わないことなんてたいしたことじゃないさ

金星はゆうゆうと太陽面を通過して
菊地直子もつかまった
消費税も上 ....
友よ
あなたがこれまで流した涙の量を
知る由もないのだが
これからは僕の頬を使えばいい

友よ
あなたがこれまで吐き出した怒りを
どこで燃やしてきたのか
これからは僕の手を焦がせば ....
私たちがはぐれたのは その場所に向かう途中だった
それぞれの場所から同じ地へ
密かな約束の文(ふみ)が 同時に舞った
未明の空

傍らの夏を奪うような あの風は
何を暗示していたのだろうか ....
ひとりになりたい
全てを投げ出して外に出たい
窓を開け放ちたい
良い季節が来たことを実感したい
人の手が入っていない自然を捜しに行きたい
そんなものは無いよと告げられたい
それもそうか と ....
忘れ物を取りに
真夜中
オフィスに向かう

追いかけてくる
警備の人を置き去りに
マスターキーで
ずんずん進む

いかめしい
暗証番号も
全部ぜんぶチャラにして

そうか
 ....
明けない夜はないが
晴れない朝はある
止まない雨はないが
笑えない昼はある
暮れない一日はないが
つれない人はいる

そして夜
幾つもの夜を耐えて
人は強くなると言うが
ちびち ....
詩を書いた
僕は 一体何だろう
だけど 確かではないけれど
僕は思いを綴っている


そして 会社を辞めた
僕は 今 何者だろう
そんなふうにして 渋谷の街が 今日も
涙の色に暮 ....
ぼくは人類におおきな迷惑をかけている

みんなぼくのことで

月曜日がいやになっている

日曜日がつまらなくなっている

世界でいちばんつらい死にかたがそれなら

ぼくこそそれが相 ....
夜ご飯の支度をしていると
息子が
「今日はなに?」と聞きました
「コロッケだよ、手伝って」
「ああ」

寝そべってゲームをしている息子は
14歳
去年私の身長を抜きました
伸ばした手 ....
森のなかで
きえてゆく向日葵の
吐息が
とても
せつなく感じられるのであれば
きみよ
虹色の風を
もういちど
友にすることだ

光には影があり
影のない光はない
、と
たくさ ....
トラブルが起きると
誰かが泥をかぶる
誰かが猫をかぶる
噂が流れる知ったかぶる
怒りにブルブル
やがてはブルー


シンプルなことだ
プールの中で眠る
プルト ....
世界が終わり
一本の樹に
実が成る
世界が終わり
一対の男女は
互いに睦言を捧ぐ
世界が終わり
僕はたった一本残された樹の下で
たった一冊残された本を
気楽に読む
雛は鳴いて 朝露流れる 雲白く
つたのからまる古木 陽が射し
巣穴からのぞく 黄緑の小鳥

アイビーの葉陰をすりぬけ
近くの木にとまる
尾をうちふり チチチッ

おはよう ナギ

 ....
液晶ヴィジョンで見かけた
クロコダイルが連れてきた幻想
半分のビート
半分の鼓動
無造作に
床に転がる
フェィドアウトの速度
むやみにシャットダウンすんなよ
明日の為に少し ....
私は
私を選んで生まれてきたのだろうか
もし そうなら
私は私でありたかったのだろう
そこまでして
選んだ私を
どうして私はすきになれないのか
もしかしたら
認めたくないからなのか
 ....
あまぐも

垂れ下がる昼下がり

うっかり爪を引っかけたら
鈍痛を引き寄せてしまいそうな



あまがさ

濡れた匂いは嫌い

美味しくない想い出と憂鬱が
しつこ ....
 
恋には形があるからさ

だから、つくれるしさ

だから、こわれるしさ


 
かたつむりがね
いないとさみしいよね
木の葉の影の雨宿り
でもね
木のてっぺんにもいるんだよ
きっとね
だって だって
ひなたぼっこしたいから


アリさんがね
いないとさみしい ....
そっと風が吹けば

散り散りにこころは飛翔し

うらおもて

うらおもて

ひるがえり

夕暮れ空の向こうで

群れをつくり

大きなさかなが一匹

空をゆっくり泳いで ....
ぬかるみに寝そべって見たお月さまは

丸いというより少しいびつな形に見えた

生涯の伴侶と決めた人を差し置いて

愛する人を想う気持ちに似ている

いびつ

こ ....
あたらしいものにはまだ名前がない
形もあまり決まっていないしそれはたぶん

人類が歴史のなかへ隠しておいたものを
あきらかにするようなようなかたちではみえててこないのだろう

冷蔵庫のドア ....
{画像=120530012115.jpg}



この世の中には
幕間に控えて居る役者は
いっぱいいて
人が羨む役を貰えるかは
まことに運次第なのだと思う


人は与えられた役の ....
subaru★さんの自由詩おすすめリスト(4502)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
孤独のおと- れもん自由詩6*12-6-11
夢の前に- もっぷ自由詩512-6-10
梅雨- nonya自由詩30*12-6-10
水族- salco自由詩9+*12-6-9
捨てる神あれば拾う神あり- ペポパン ...自由詩3*12-6-9
twinkle- 涼深自由詩512-6-8
雨好きです- 吉岡ペペ ...自由詩2012-6-8
日本橋のイタリアンレストランで_/__2012.05.27- beebee自由詩25*12-6-8
夕餉- 梅昆布茶自由詩2512-6-7
友よ- 乱太郎自由詩16*12-6-7
Shaman_(シャーマン)- 南 さや ...自由詩412-6-6
百行書きたい- 水瀬游自由詩312-6-6
マスターキー- umineko自由詩8+*12-6-5
ルフラン- nonya自由詩25*12-6-5
誰かの詩- 番田 自由詩612-6-5
涙がめにしみる- 吉岡ペペ ...自由詩612-6-4
コロッケ_その2- ふるる自由詩13*12-6-3
虹色のひかり- 草野大悟自由詩5*12-6-3
馬鹿王子と毒リンゴのパイ- ただのみ ...自由詩20+*12-6-3
世界が終わり- yamadahifumi自由詩312-6-3
ヒキナギ乞う唄- 砂木自由詩22+*12-6-3
サマー・カニバル- ホロウ・ ...自由詩6*12-6-3
源流さがし- 朧月自由詩412-6-3
あまがみ- nonya自由詩20*12-6-3
恋には形が- 殿上 童自由詩27*12-6-3
きっとね_2011- たま自由詩26*12-6-2
うろこころ- 灰泥軽茶自由詩13*12-5-30
いびつ- 永乃ゆち自由詩2*12-5-30
あたらしいものたち- 梅昆布茶自由詩1112-5-30
地に沁みる影が光を含むまで- beebee自由詩31+12-5-30

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