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たぶんあのとき
奪って逃げなかったのが
答えだった
ぼくのなかの
ぼくたちの
晴れた日で
季節が傾いて花は咲いていた


たぶんあのとき
立ちすくんだことが
答えだった
わ ....
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陽炎のゆれる炎の一日
草は夏の息をかみしめ
熱く重たい目蓋を降ろす
紅い夕日よ

それは陽炎のゆれる炎の一日の終わりの
時の流れの流 ....
捧げるほど
じゃない
いくつもの縁で絡み合ったこの地で
たまたま
出会ってしまって
今日は地球の重力がいくらか強い
だから
すこし伝えてみたい

月が見える
冷えた夏の夕刻に浮 ....
寄る辺なく
君を想うことなかれ
寄る辺なく
君に恋することなかれ


朝露零れて
透いた柔肌の朝顔
吐息に揉まれし


けふ
文月小暑
忘れがたき
夕でるまでの


 ....
空ku-に描け、と云われ
空ku-を見つめてきた
結局何も描けず
人の群に
逃げ込んできただけだ、 俺はね。

急に来たよ
凄い夕立だ
埃っぽい私鉄電車の駅前なのに
思 ....
息を押し殺して
手のひらでそっと囲んだら
金色の鱗粉を残して
忽然と消えた

紫色の残像は
一瞬だけ切なく薫った後
押し寄せる後悔の波に
さらわれていった

視界の端をくすぐる ....
ふらふらした夏が
わたしのもとから去るのが
非道く恐ろしかった
土下座をしても
夏はここに居座るでもなく
まさかそれで
わたしは土下座もできず
真上に吐いた唾にあたる
まぬけなもの ....
にっこりと笑って
ステップを踏めば
楽しくなる。
気分が弾む。

難しい話は
止めて
楽しい話を
しよう。

虹は何で綺麗なのか?
天使の梯子はいつ架かるか?
月ハ東ニ日ハ西ニ ....
泣かないで
涙が枯れて
無くなるまで
無力な自分

世の中の次元と
自分の中の次元と
違う
どちらが良いのか?

純粋になるほど
壊れやすくなり
純度を上げる
燃え尽きるまで ....
むかし
愛されたら世界が変わるとおもっていた

愛し合うのは
ひとつになることだとおもっていた

でもぜんぜんちがった
愛されるのは
自分は世界にひとりしかいないと思い知ることだっ ....
白兎が跳ねたら
真っ赤な薔薇の花びらが一面を赤く染める
空っぽのバスケットの中に
ゆっくりとお菓子が満ち始める

さあ、バスケットを持って、行きましょう
あなたの居場所へ行きましょう

 ....
負け犬は社会からはじき出されて
今日も部屋に籠って
「芸術」という免罪符を貼った
自慰行為に走る

そうやって世間に
ひそかに楯突くことしかできず
負けを認めずに空威張り

それが ....
高い高い空
目指してさ
羽ばたいていこうよ

遠い遠い空
忘れちゃいけない
どこまでも続いていること

私たちには翼はないけれど
一歩踏み出せば、
数センチ
確実に近づいている
 ....
  真っ白な歯で
  梨の実をかじるとあなたは
  ゆっくりと透き通り
  青空とひとつになった



  僕のそばを
  一人の子どもが駆け去ってゆく
  おそろしくひたむ ....
私たち二人 広い湖に

浮かべたカヌー

広くて広くて

向かう先など見えずに

ただひたすらに 進む



見えるのは過去

二人 築き上げた時間

遠 ....
出棺を待つ君は安らかな表情で
首筋にあるべき索状痕は目立たぬよう化粧を施され
凄惨な最期を遂げたようには見えなかった

呼びかければ目を覚ますのではとか
冗談が過ぎたかな
頭を掻きながら棺 ....
たばこ好きの女が
たばこ嫌いの人達に
よく言われる台詞

「生まれてくる子供に悪いよ」

そうか
そうだったのか
わたしの身体は未来の誰かの物でもあって
今こうしてだらだら生きている ....
扉のチェーンをかけなかった。

それが、せめてもの優しさだった。
今日の浅草は何時にも増しての人だかり
四万六千日の法要が執り行われる
コジキもカッペもガイジンも
皆ひとえにに観音様の功徳にあやかろうとやって来る

篤い信仰ある人も
観光のつい ....
茶色が包みはじめて
白い花びらが消えていく

蜜を求める蜂は 
終わった

折れた風に
立ち続ける 緑

枯れていく事が結実なら
すいあげられてしまおう
暑い夜を通り抜けて
まだよわった身体を、布団に忍び込ませ
水面から引き上げられたようにぐったりとしてから
顔だけを外気へ浮かばせて息をする。

私は透けるような白い肌でもなく、
瞳はアーモ ....
朝を彩って間もない星たちが
一枚また一枚と
淡い光を重ねる空へ
微笑みながらゆっくりと溶けてゆく

あの頃は楽しかったねと
懐かしい唄で
結んだ小指ほどいたら

まだ始まったばかりの ....
あのね
どうしたら 良いかって
ずっと 考えたんだ

頭だけは 何時も
近くに 有ったから

伸ばせる筈の
手だって

本当は こんな風に
好きな 文字を
打ち込んで
踊って ....
あ、義父さん
ハンカチを一枚お借りします


+ + +


初めて会うひとはわたしのすべてを見透かしたあとに
無学なバイトの若造が生活(いちにんまえ)を語るのかと息巻きながらも
そ ....
誰も自分の事しか
考えていない。
人の為と書いて
偽りと読む。

人なんてどうでもよい。
自分の都合の悪い奴は消す。
都合のいい奴には嫌われる。
裏切りや嘲りに生きる。

なんて思 ....
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金魚鉢のそれのように、
一つの世界がそこで完結するとすると、
地球が再現され、
宇宙が再現され、
ついに発生する突然変異に、
ビオトープ ....
緑のキャブが
ネオンサインの林を発進
道のりに
メーターと胃がせり上がる
よろよろとヨッパ雷蔵よろけ出て
盛大にベッドタウンに嘔吐する
運ちゃんは
イライラしながら前方注視
未払いの料 ....
青い波間に漂う
コバルト・ブルーのきらめき
画用紙に彩られた海は今でも
烈日を待ち焦がれている

*

雨の日は部屋の中でひとりきり
孤独を思う存分楽しもう
外国の歌手が歌う
レコ ....
カタカタと鳴る

眠れない夜の四脚の貧乏ゆすり
床に喧嘩売って

チクチクと唸る

眠れない夜の二針の歯痛
壁にドリル打ちこんで

ザワザワと嘆く

眠れない夜のこんにゃく ....
いつかあなたにただいまと



いえ

いつかあなたにごめんなさいと



いや

いつかあなたに土下座して懇願を・・・










 ....
subaru★さんの自由詩おすすめリスト(4502)
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七夕- 乱太郎自由詩14*11-7-14
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loser's_song- れもん自由詩711-7-13
3,2,1...- 涼深自由詩511-7-12
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四万六千日- 蒲生万寿自由詩2*11-7-10
腐食- 砂木自由詩11*11-7-10
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7月8日_夜明け- 村上 和自由詩311-7-9
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ハンカチ- 乾 加津 ...自由詩20*11-7-9
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カラフル・モータリゼイション- salco自由詩6*11-7-9
憧れ- 未有花自由詩17*11-7-8
眠れない夜に- 乱太郎自由詩12*11-7-5
_- 自由詩5*11-7-4

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