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遠くまで来たけれど
いつか見た地平線で感じたように
すべてはつながっている
秋を着飾った紅葉が
全ての葉を落とした

裸になって
冬の薄い日差しを
目一杯受けたいのだろう

やがて来る
春のために
君は最近歌を口ずさむ
歩いてきた距離は途方もなく長く、
希望を持って歩いてきたけれど
どうにもうまく行かないことが多くて
それでも前だけ向いて歩いてきた

君の歩いている道は
君が望んだ ....
中一の長女の
突然の登校拒否

いてもたってもいられない

家に着くと
テーブルの上に破壊されたスマホ

LINE外しだか
何だか知らないけれど

俺の娘に何しやがる


 ....
たぶんに、自分のせいだ。たぶん、自身が悪いのだ。
敵は 見えない敵じゃない、見えていることが敵なんだ。
聞えないことが敵じゃない、聞えていることが辛いんだ。
見えているのに 伝え方が解らな ....
まだ寒い昼
中華料理屋へ向かう道を歩く
ポケットにひどく凍えた手を突っ込んで
この仕事もう続けられないなどと
ぼやきながら


現場作業の人に混じって
マー坊豆腐を食べ
この店は乾燥 ....
限りなく美しい荒野に立ち
私はただ貴方を待っている
南から流れる風の知らせは
温かく私の身体に溶け込み
もうじき逢える希望に満ち
耐えがたき苦難も消え去る

果てしない荒野に煌く太陽 ....
生まれた時代が悪いのか
育った世界が悪いのか
なぜ私はゴミなのだろうかと考えると
いつも決まって
そんなことが浮かんでは消え
浮かんでは消え

結局のところ
自分が悪いんだとあきらめる ....
あなたはもう自由なのだ

または
きっと 
最初から
あなたは自由だったのかもしれない

私も
愛してるって
言うよ

何ひとつも
差し出してあげらないっていうのに

限られた時間の中で
いま四ツ谷だよ

いま水道橋歩いてます

いま終わりましたありがとお

いまを留守電でいま聞く


叶わないから

言う訳じゃないけれど

ずっと一緒にいたかった

から ....
東京

午後4時55分は暗かった

冥かった

役割を決められてしまうなら

じぶんで選びたかった

道をゆくペットたち

役割を決められてしまっているのに

なんだか嬉し ....
{引用=
はじめは、
つねの細雪
里がつきる雪の原
月あかりが
白い影をひく
{ルビ素足=はだし}の人待ちすがたは、
女夜叉
夜めにも妖しい
うつくしさ


   *
 
 ....
何か自分に
とても
くだらなく、
そして
やさしいことを
してあげたくて
3歳児が寝静まってから
缶ビールとスナック菓子を用意した
酒は苦手で飲めない
けれど
時給ベースの仕事で
 ....
 
祈りが、ケーキにすりかわる頃

ベツレヘムの星は、LEDの光となり

讚美の歌は、ソリッドステートの箱に閉じ込められる


 
  遠くまで、
  その日は夜霧でなにもみえなかった
  ダッシュボードに置かれた読みかけの雑誌は
  信号の赤を浴びるとき、諦めたようにあなたの膝に落ちた
  まるで亀の甲羅のように ....
感じてることにまかせよう

つかれたなら

つかれそうなら

感じてることにまかせよう


何度も確かめたくなるなんて

きたない心が消えないなら

うなぎを食べたら解散しよ ....
ふくよかな夜のしじま
淡く月が傾いでは
歌のような冷気が背を撫ぜます
もう気分は
お江戸の幽霊
火の玉提灯ぶら下げて
足なんざ有りゃあしませんよ
ひと気がないのは尚結構
夜道は一人に限 ....
北風が吹く、この街の
行き交う人々を眺めている
もう皆、すっかり冬の装いで
どことなく落ち着きがない
しかし、私の目に
それは映ってはいるけど
どこか、よそよそしい

その先に続く
 ....
赦した自分が赦せない   貘の食べ残した悪い夢が
  きみの唇のまわりに散らかっている朝
  窓越しにみえる庭は 素晴らしく綺麗だ
  気丈な松の樹に 少しだけ雪がかぶさって
  玉砂利は少女のごとく濡れ  ....
仕事場のドアを開けると
早く来て掃除をしている筈の君がいない
代わりに卵がひとつ床に転がっていた


とうとう君は卵になってしまったのか
私には何も言ってくれなかった
淡いピンク色を ....
わたくしは鋭利な球体
鬱血した魂のむらさき
情熱と酷似した粗暴に焼かれ 
焼失した楽園の輪郭をなぞる
背骨を抜かれて自慰に耽り
名札のない隠喩の銛が刺さったままの
つめたい消し炭の太陽
 ....
考えない葦の
川岸に
シグナルが、シグナルに寄りそって果てている

 /

敵意がないことが
わかる

横隔膜のへん
まず、そのようにして針をふるわせる
さびついた小 ....
仕事柄
保育園や老人介護施設を訪れる

人生の入り口と出口
もちろん私は後者にちかいあたりを走っているのだろう
少々息を切らしながらも

保育園児に捕まるとなんどでも同じ質問をしてくるの ....
木をおおい 木になりかけた雪は
風に 陽に 重力のため
地面へ 水へと おちる

おちない雪は 木を裂く
重すぎて 硬すぎて
木を潰す

溶けて吸い込まれるしかない
雪の木  
人間であることを返却する前に
再び人間となることを予約しておく
すばやい林檎の色に待ち伏せされては
夜道を歩く闇の物思いにかすかに混じっていく
滲んでくる朝と縫い合わされるために
人 ....
海に裏切られ 花に批難されたら

枯葉にも笑われる生き様


ヒューっと 大きく豪勢な車が

目の前を風のごとくに走り過ぎようとするよ

ハンドルにしがみついた女の人

なぜ ....
フラワーデザイナーの看板が雑草に埋もれていた あなたが抱える孤独は

わたしによって規定されている

それをわたしはよく分かっているから

あなたは孤独ではないと伝えたい

わたしが抱える孤独は

あなたによって規定されている ....
subaru★さんの自由詩おすすめリスト(4502)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
地平線- 駒沢優希自由詩113-12-12
裸木- イナエ自由詩15*13-12-12
君の歌- ……とあ ...自由詩21*13-12-12
深夜の東名高速で出会った鬼たちに憑いていく- ichirou自由詩8*13-12-12
そらの最上階- るるりら自由詩12*13-12-11
LIVEを思い描いている冬の昼休み- 番田 自由詩313-12-11
風になろう・・・- tamami自由詩17+13-12-10
なぜ私はゴミなのか- 花形新次自由詩813-12-10
ラストシーン。- 駒沢優希自由詩313-12-10
コスモロジー- 駒沢優希自由詩213-12-9
叶わないから- 吉岡ペペ ...自由詩513-12-9
東京午後4時55分- 吉岡ペペ ...自由詩413-12-9
演歌詩_—_「雪しぐれ」- 月乃助自由詩4*13-12-9
くだらなく、やさしいこと- うめバア自由詩2513-12-9
祈り- 殿上 童自由詩20*13-12-9
透明な死人のために- 草野春心自由詩413-12-9
まかせよう- 吉岡ペペ ...自由詩613-12-8
うらめしや- ただのみ ...自由詩18*13-12-8
見つめる先に- 小林螢太自由詩8*13-12-7
赦した自分が赦せない- 北大路京 ...自由詩313-12-7
王の庭- 草野春心自由詩913-12-7
普通の空- 壮佑自由詩36*13-12-6
球体ジガゾー- ただのみ ...自由詩21*13-12-4
滞留のスケッチ- 岩下こず ...自由詩513-12-3
ブックエンド〜オールドフレンズ- 梅昆布茶自由詩30*13-12-2
ゆく木- 砂木自由詩8*13-12-1
音楽- 葉leaf自由詩1013-12-1
だいたい_それくらい- 芦沢 恵自由詩23*13-12-1
フラワーデザイナーの看板が雑草に埋もれていた- 北大路京 ...自由詩1313-12-1
伝えたい- 吉岡ペペ ...自由詩713-12-1

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