すべてのおすすめ
海まで自転車を傾けながら走る

耳のわるいおじいちゃんが耕している田んぼを通る

民家の建ち並ぶ屋根のうえには雲が光と競争している

太陽がぎらぎらと当たって汚い川が美しく見える

静 ....
前世はおむつでした
その前は
朝顔を咲かせた藍染の浴衣でした

かすかに覚えているのです
あなたと
一緒に
縁側で線香花火をしましたね
華々しく燃えたあと
ぽたりと火種は落ちて
こ ....
ふたりになる

ふたりだけになる

あなたを暴力から守りたい

素直な気持ちがほとばしる

あなたがいる

あなただけを見る


それが自由だった

それがあったかかった ....
こどもの頃からだ

ひとに相談なんてしたことがなかった

可愛いげもなかった

しても仕方がないと分かっていた

こころに届いてくるものなどなかった

見当違いのスコップで

 ....
ひとはいつ自分の間違いに気づくのだろう
だれかが去っていってしまったときなのか
深夜に目醒め眠れぬ夜を過ごすときなのか
満員電車で家畜の様だと想ったときなのか

あなたはそれに気づいたこ ....
思いが一つあった。
思いが一つ砕けた。
涙が一つ零れた。
心が一つ潰れた。

人は信念を持って
生きている。
それを潰されると
心が一つ死ぬ。

断末摩の一声
涙と共に出る
心 ....
十六時になったので
この川沿いのベンチから立ち去ろう
綺麗な夕日を
今日は見たくない
宮島行きの遊覧船が
けたたましく船着き場を離れてゆく

週末は車が通れない元安橋
センターラインを ....
さしすせそ

歯に沁みる朝

凍ったままの思考を
ポケットに突っ込んで
背中を丸めて歩き出す

たちつてと

舌で弾けない昼

すっからかんの頭に
ラーメンをすすり込 ....
帰る故郷を持たない
それは誰からも同情されないひとつの不幸

行き場を失った男は
街を彷徨い帰る場所を捜す

しかし もともとなかったものを
どうやって見つけるのか
それは判っているの ....
がんばるなんて
言葉は嫌いだという君の
背中がとても
がんばっている

ありきたりな
表現しかできないあたしの
足りない部分を
この手で補えたなら

夢としかいえない
大きな想い ....
浜辺にて、両手で掬った 
無数の砂に 
たったふたつの光った粒は 
あなたと私 

無限に広がる宇宙の闇に 
ぽつん、と浮かんだ地球の中で 
たまたま出逢った 
あなたと私

た ....
「Somewhere Over The Rainbow」

あの
七色の橋が 
青空に溶け消える前に

そっと
踏み出して行こう 
子供の頃見た夢の国

もう
幾年月 はや流れ  ....
熱帯雨林の奥深くで
一本の樹が音もなく倒れる
遠い北の冬の海で
雨は海面を音もなく叩きつづける

彼が深夜 唐突に眼を開けるのは
そのどちらかの音を聴いた時だ
その瞬間 眼は闇の漆黒しか ....
小さな世界の中で
自己満足という
落とし穴に嵌り込んでいた

仄暗い穴の中では
自分の声しか聴こえてこないから
これが世界のすべてだと
信じてきっていた

たぶん
わたしは小さな蛙 ....
むやみやたらに
不安になった

刑務所から脱走した
殺人未遂の犯罪者
まだ捕まっていないらしい

今にも そいつが
玄関のチャイムを鳴らしそうで

いやいや
災厄はチャイムなんか ....
駅前のビル群の
語源はきっと「かむような」
できるなら
かむように生きてみたいけれど
どうやったって、比喩にはさわれない

多義的な私達を
説明するため
僕達はまだ
ページを増やし続 ....
あなたという詩集を読む
ページをめくるごとに
あなたは姿を変える
それは紛れもなくあなただ

湖面に張った氷の下で
微かにあなたの体温を感じている
あなたはぼくをぎりぎりまで追い詰める
 ....
それは
私の内側を
蝕んで

赤黒い
蕾を
つけるため

脈打つ
心臓に
まとわりついて

不安と
恐怖の
花を咲かすため

頭蓋骨の
隙間から
中に入って

 ....
たぶん、枯葉を踏んで
(小気味良いステップで)
たぶん、あなたの森を歩く


あなたの匂いがする森は
いつかどこかで歩いた道
頬を寄せると風が囁く


おはなしをしよう
ブランケ ....
繰り返し繰り返し繰り返し
映し出される自然の悪意
抗らうことも無くそのまま流されて行く
多くの生命 一体地球何個分の生命が流されて行くのか

繰り返し繰り返し繰り返し
流されて行く ....
朝であるのにともしびを燈すのは

なぜなんだろう

どうしてなんだろう

こんなにも

世界はエネルギーに満ちているのに


ぼくらは365分の1の確率で

誕生日をもらって ....
サラダの水は純粋だ
野菜の涙かもしれない

湧き出たばかりの水は
すべてが純粋に見える

この心は
どこからきているのだろう
爪先を照らす灯
橙色の夕げ
人差し指の先にあった虹
やわらかな心
堪えきれない笑い声
愛しさ故の毒舌

埋もれてみよう
そんな何気ない日常の中に

繋いでいこう
大切なもの一つず ....
              夜空にグラスかかげれば
              茄子紺のよる揺らいでる
              氷の隙間で三日月泳ぎ
              する ....
住み過ぎた部屋
馴れ合いの一角
退廃の窓辺には
霜枯れていく電柱が三本

喧騒のフィードバック
焦燥のハウリング
そこに激情は無く
既に無く
それでも僕の怨恨は
指先から際限なく排 ....
自分が世界でもっとも惨めな
女のひとりに思われる


理由はって?
捨てた子に捨てられて
犠牲を払って拾った男は
h,,,,,でs,,,,,,でD,,,,,でf,,,,,

こいつ ....
朝早く

透明な夜

眠りからさめたひと

青暗い街道

まだ誰のものでもない空気

でもたしかに

誰かと繋がっているテレパシィ


旅の朝のようだ

ひとも木々も ....
うすっぺらな
アスファルトを剥したら
今も蘇る
ブリキの街
白く錆びた娼婦の肌が
うすい庇の影に
やさしく溶けて
ぼくを呼ぶ


はだか電球ひとつ
布巻き電線が這う天井
タイル ....
? 

玄関扉を開け左壁面 家で一番大きな鏡がある。
その鏡は 不可能な空間ではないが、出入りする者の体全体を映すだけでなく、家全体を裏返す。

鏡の中に空間があるのだが、その空間に誰かが住 ....
受話器を上げる瞬間と置いた後の数分間。

切なくなるのは

なぜだろう。




切手まで貼った手紙を捨ててしまったのは

なぜだろう。



あんなに楽しそうに笑ってる ....
subaru★さんの自由詩おすすめリスト(4502)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海まで- 吉岡ペペ ...自由詩512-1-15
布讃歌- そらの珊 ...自由詩14+*12-1-15
素直な気持ち- 吉岡ペペ ...自由詩212-1-15
孤独の告白- 吉岡ペペ ...自由詩1012-1-15
彼の名残り- HAL自由詩5*12-1-14
涙が一つあった- ペポパン ...自由詩2*12-1-14
十六時になったので- たりぽん ...自由詩9*12-1-14
寒波- nonya自由詩33*12-1-14
_Deracine- HAL自由詩5+*12-1-14
言葉足らず- 朧月自由詩212-1-14
夫婦の星_- 服部 剛自由詩3*12-1-13
二度童子の魂を運ぶ白鳥の歌- 板谷みき ...自由詩4*12-1-13
寝息- HAL自由詩11*12-1-13
【_井戸の中_】- 泡沫恋歌自由詩18*12-1-13
災厄はチャイムなんか鳴らしはしない- そらの珊 ...自由詩7*12-1-13
Bitter/Biter- めー自由詩412-1-13
あなたという詩集を読む- ただのみ ...自由詩20*12-1-12
- りり自由詩5*12-1-12
おはなし、森の- 石瀬琳々自由詩12*12-1-12
砂時計- ……とあ ...自由詩10*12-1-12
ともしび- 吉岡ペペ ...自由詩912-1-12
サラダ- 小原あき自由詩9*12-1-12
ハロー、色彩- 三奈自由詩712-1-12
月逃げて- 石田とわ自由詩8*12-1-12
続・散弾的退廃思考- faik自由詩7*12-1-11
自分が世界でもっとも- 木原東子自由詩18+*12-1-11
連帯のテレパシィ- 吉岡ペペ ...自由詩812-1-11
ブリキの金魚_2012- たま自由詩29+*12-1-11
- ……とあ ...自由詩18*12-1-11
許されている- 永乃ゆち自由詩9*12-1-11

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