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あなたに会えない日は 外に出て

あなたの好きな月を さがすのです


だから 月の見えない夜は よけいに切ないのです
教室を対角線上に
真っ直ぐと すいっと
紙飛行機は飛んでいった。
この瞬間しか味わえない
手から描くベクトルの軌跡は
初めて感じる創造なんだと確信して。


折って合わせた角がズレてい ....
頭を沈めて枕が
パン
と音をたてれば
それは銃声

頭蓋をつらぬく
かわいた一撃
この夜最期に
落ちていく

すべてが止んで
すべては闇に
そうして時は
喪失するまま
 ....
私たちは
おりがみのくに
二次元を

小さくたたんで
つるになって

おなかの隙間から
ふう、って
息を吹き込めば

祈りを宿した
強い記号だ


メレンゲを
淡く
 ....
階段を登ると
一面海だった
灯台も見えた
地平線

春風の如く
気持ち良かった。
風車が回っている。
案山子が立っている。

人に気に入られるように
動かないと、
感動を与えな ....
ちびっ子がちびっ子だった頃


男の子は半パンにランニングシャツ
女の子はノースリのワンピとかで原っぱを駆け回っていた

いじめっ子、いたことはいたけど
みんな等しく貧しんだって思いでお ....
灯台の見える海を背景に
私は大きくなりました

ぶくぶく泡が沸いて
片栗粉が溶けているみたいにとろとろした
波に遊んで
私は大きくなりました

二十七の私は他人に後ろ指を指 ....
むかし
平安とか幸福とか安定
といった言葉が嫌いだった

平均とか一般とか全体とか
見るだけでムカついた

通念とか常識とか慣習とか
軽蔑してた

礼儀とか信念とか規律とか
クソ ....
コーヒーがcoffeeでもなく珈琲で
カフェがcafeでもなく喫茶店で
レトロなものがハイカラだった頃

右肩上がりの時代はもう終わってしまったのか
無気力を必死に押し留めようとしながらも
 ....
気になるあの子からもらった
角が二箇所内側に折られた
秘密のお知らせ。
開くのが惜しくて
放課後でもまだ読んでいない。
カラーのポールペンで
まるっこく書かれた ぼくは
色合い綺麗で
 ....
「扇状地の地層が出ました!」土木技師が言う
「へっ?」
「いいですか、そのオタマジャクシのような目をおっぴろげて
 向こうの山をよーく見なさい。谷の出口があるでしょう
 あそこから溢れた水と砂 ....
今日はお祭りだ
ワッショイワッショイ
ピーヒャラ
トントコ

心も浮き
興奮する
なにか
いい気持ち

時間はゆがみ
異質な感情
疑問が解ける
心がつながる。

花火がき ....
拭われた水滴
頬が赤い
水玉の吹きだまり
感染する温度

抑揚の無い
淡々とした温度
冷たさの一歩手前
温もりの失われる時

塊は
いつの間にか
融けている
高鳴りは
いつ ....
{画像=110417071821.jpg}


光りのない浜辺を一人で歩いていた
打ち寄せる波は果てしなく
足下は脆くも流れて行く砂の水際だった

遠くの町の灯りが水面に
煌めきを残し ....
見透かされるわ
欲望を
潜在意識に
秘めてある
自分のための
ためだけの
秘かな遊びを
開いたら
そっとフタして
閉ざしましょ
いつか誰かが
気づくまで
そっと寝かせ ....
学校帰りは抑えていた 
わくわくがはしゃぐから
本人達より先走って 
二人の影の一方が遊びに誘い
もう片方の影が誘いに乗って
周りの建物の影と一緒に遊びに行く。


夕陽が帰宅時間の陽 ....
茂みの中にある
人が成らした道を行く。
石がゴロゴロ 足を触る中で
踏ん張っている土が 
突風で飛んでいくとき
土だって限りがあるのか 
そう思って
土がない世界が 寂しくて
でも
 ....
惹きつけられる絵があって
なにに感じて
涙腺がゆるみそうなのか
言葉でいいたくてたまらないのに
海に泳ぐ砂みたい
文字がさらさらおちる

心の中の流れは
少しもとまらなくて
なぜ な ....
おじいちゃんが
よければそれで良い。
おじいちゃん好きだったけど
仕方がない。

怨んではいない
平静を保ち
苦しみを噛み締める。
おじいちゃんが幸せなら
それでいい

パワハラ ....
地面の上で
濡れているパンの耳を拾った
食べたりはしなかった
隣に 湿った草が生えていただけで

木立の隙間に見え隠れする山なみが
雨を伝って雲の香りを運んでくる
したしたと滴る 路地の ....
ひまなもんで
プラトニックラブとは何であるか
つらつら考えてみた

肉欲を離れた精神的な恋愛である
とすれば例えばネットで知り合い
相手を見たこともないような恋愛は
プラトニックラッヴな ....
貧しい公園の貧しいベンチで
貧しい僕らが座っていて
コーヒーをひと缶
分け合って飲んで
だけど、愛だけはあるから
寂しくはないよ

お金が入ったら
二人で公営の団地に住もう
そこには ....
{画像=110604155503.jpg}

ヒヨコの足首を二つの指で掴む

飛ぶように羽を振り
尻を振り
首を振り
嘴を振り
黒い止め穴のような眼から溶剤の涙を幾筋も流した
幼い黄 ....
引っ掻き傷のような雨に
ふやけていく街の輪郭を
見ているようで見ていない
雨のまにまに
彼女の打算

蒸留水のような嘘が
グラスのふちを伝うのを
見ていないようで見てしまう
雨の ....
歩かなあかんと思ってきたけど
歩きたいって思えたらいいな
立ち止まってもかまへんな

うずくまったら
だいじょうぶか?と
きいてくれる人もおるねんな

おんなじ背中があったなら
一緒 ....
  歓びの光を食べて
  すくすく笑う
  痛みの雨を呑んで
  それでも笑う



  初めは小さな種だった
  それがだんだん根を張って
  それがだんだん茎を伸ばし ....
そこを開けると
花畑のパノラマ
南風が吹いてて
髪を撫でてくる

ミツバチがこんにちは
カマキリがご機嫌よう
チョウがさようなら
蟻さんゴッツンコ

夏が好きなんです。
麦茶が好 ....
良かった とたくさん書いてある手紙
挫折した私にあてた 亡き先生の言葉

都会の勤めを一年で辞め地元に再就職した
仕事を覚えたての私に

あなたの事だから きっと会社の利益になる
早く決 ....
5月の朝
空に光は形を成し
僕は空を歩く

足跡は新緑の木々に
萌え初めた木の葉に
閉ざされた瞼のような、そのそよぎに

色を変え、心を留め
未来を孕まず
輝く朝の
今を握りしめ ....
{引用=
「社会人とは」
「大人とは」


それは幼いころの夢だった
それは、つよい、ものだった
それは


{引用=
「SEX」
「化粧」
「男」


何を言 ....
subaru★さんの自由詩おすすめリスト(4502)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月の見えない夜は- 北大路京 ...自由詩12*11-6-7
軌跡- 電灯虫自由詩7+*11-6-7
夜の銃声- シホ.N自由詩211-6-6
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灯台守- ペポパン ...自由詩4*11-6-6
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またたき- 田園自由詩3*11-6-6
嫌いな言葉- シャドウ ...自由詩6*11-6-6
昭和のかほり- れもん自由詩8*11-6-6
そんなやり取り- 電灯虫自由詩7*11-6-6
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ディストーション- ペポパン ...自由詩2*11-6-5
温度- Oz自由詩111-6-5
5月の夜の浜辺で- beebee自由詩1511-6-5
- Wasabi 自由詩411-6-5
影ながら- 電灯虫自由詩4*11-6-5
繋げる想像- 電灯虫自由詩4*11-6-5
絵画の中の少女- 朧月自由詩411-6-4
たいした事じゃない- ペポパン ...自由詩3*11-6-4
春おばさんに- オイタル自由詩3*11-6-4
愛_÷_欲望- シャドウ ...自由詩311-6-4
不滅- 真山義一 ...自由詩2511-6-4
変容する熱の色の研究_/_自我の絞殺(考察)- beebee自由詩711-6-4
まにまに- nonya自由詩16*11-6-4
ぼちぼちいこか- 朧月自由詩611-6-4
ことの花- 草野春心自由詩5*11-6-4
夏子の酒- ペポパン ...自由詩4*11-6-3
日本画家の先生へ- 砂木自由詩22+*11-6-3
僕は空を歩く- 夜雨自由詩611-6-3
一番欲しいもの?金だよ金、それしかいらない。- 三上あず自由詩5*11-6-3

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