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日没
『境界』
春の砂浜にも眠気がありました
くるぶしあたりを行き来します
つめたいって声がよく笑いすぎる
何度だって挨拶を交わしながら
波打ちたくなる感覚に
初めて足の親指 ....
赤い落日に染まる頃でしょうか。
あるいは、
終焉を意図したのかもしれませんね。
せつなく空間がのどかに広がる遠浅は、
夏という季節を、見せた丘。
終わらせないままでいますが、
折り目。 ....
あたしを土壌にして
きみの心を蒔いて
あたしは水をあげて
とけて
てのひらかざすみたいで
自由の光りは湾曲して
吸い込まれて
それって
ふわふわで
白いの息だよねって
....
あてもなく、この先は、動かされるままに。
意識とは別に、行く先は、南、でした。
無音の、ファンネルからの、伏流は、
見ている人しか、伝わらないなんて。
見えないだけでしょう。
....
くらげが空をおよぐ
季節の弱気なおやすみに
動けなくなるようで
うみ星は腫れ上がる
あれは、びっくばん、というんだ。
という夢をみてしまうと
うまれてしまいました
あたし ....
海鳴りが微笑み、伝えているので。
風、光、波、を、あそばせています。
る。ふ、らん。
る。ふ、らん。
瑠璃色にかわっていくのかしら。
遠いは、近い、のかもしれません。
....
燈籠影絵に語るあたしには、
咲かない蕾で、生まれた。
夜露は蒼玉月。
照らす。離れ、離れ並木。
萌芽だからこそ摘まみたい。
それまでの枝先。
潤んだ紅水晶。 ....