すべてのおすすめ
小さな一本のカーネーションをあげたころから
私はずいぶん大きくなりました
おこづかいが増えたり
バイトを始めたりで
年々プレゼントも 豪華になりました
でも 一番嬉し ....
ミッキーマウスが好きだっていうから、とりあえずネズミさんの格好をしてみたんだよ。
でも、これじゃぁ ミッキーマウスじゃなくて、”ねずみ男”じゃないかい?
うん。知ってる。
君が大泉洋を好 ....
胸の中の灰色の重たるい空に
気怠く浮かぶとりどりの飴玉のような
飛行船の数を数える
数えたそばから何度でも忘れるために
{引用=
? 彼
味噌っかすの子でありました
家での安らぎの場所は押入れの暗闇
たいていそこで うつらうつらと
青空と雲
黄昏の風と 夕焼け
を眺めている ....
曇った空の中で
光を探したけれど
どこにも見当たらず
心の中までもが
曇り始める
花も下を向き
自分もどこなくうなだれる
アスファルトの道が重い
自分が重いのかもしれない
進む道は常 ....
空が横倒しになり
星が包まれるとき
そのとき私は
包丁を刻み
煉瓦で川をつくり
小麦で塔を建てるでしょう
そしてできた塔にお客をお招きし
窓際にテーブルを置いて
楽しく喧嘩する ....
ブルース聴かせて
友達がそう言ったのはいつだったろう
その夜に僕たちは並んで写真を撮った
この町を出ていくと聞いてから
僕は戸棚を漁って古いアルバムを捜しているのだが
少し ....
時々にしか会えない 僕の夢の友人
友人は僕のことを全て知っていて 親友と呼ぶのに相応しい人物だ
僕も友人のことを全て知っている
無限とも思える夢の中で 初めて会った時に僕達は阿漕な宇宙が ....
曇を知らずに
ついばむかたち
花のかたち
あこがれ
うしろめたさ
午後の砂の輪
置き去られた目の幾つかが
むずがゆくからだにひらいても
窓を見つめることがで ....
ポイントは、スロウ
誰かが間違ったとか、テレビが吐き出しているけれど
それが本当かどうかなんて誰にも、分からなくて
無駄なものを省いてきた、そんなつもりの生き方だけれど
結局何も捨て切れて ....
幸福な女優は、金持ちの男を好んだ。
或る日のことである。
彼女は都内の高級ホテルで、大富豪のF氏と寝ようと試みた。
F氏は、83才。無論、機能しなかった。
―夜が明けた。
それ以降、彼女 ....
(そこはそらのとおりみち
なもないとりがとんでいて
はながたくさんさいている
そんなゆめをみた
ゆめはずっととおくまでつづいていて
そらはすんでいてとってもきれいだった
だからきがつか ....
意味はと聞かれても
答えられないけれど
「す」という響きは
なんだか心地よい
心に角が生まれた時
「す」という音は
角を滑らかにしてくれる
「ふう」というため息よりも
言い始めに肩があ ....
一人暮らしの アパートに
大きな箱が とどいたよ
野菜 果物 地場産品
お米 お茶っ葉 お手紙と
意味不明なる ふるさとの
町の指定ゴミ袋
でも なによりも うれしいは
....
南風に乗って、夏が
駆け込んできた
いつだったか あなたは
疑いなく寄せるそれを
レモンの光、と呼んで
指先で掬い上げて口付けをした
透明な時軸につかまって、僕は
ひとま ....
2007/05/12
テレビの中にも
イースターエッグが飾られて
西欧の春のお祭りとして
楽しげに語られていて
季節の再生の喜びで
人々は笑顔ではち切れそ ....
五月の日差しが強くて
今日も真っ白なレースの日傘を差すの
傘の細い柄を ちょっと傾ければ
私は日傘の中に消える
すぐ横を通っても あなたは気づかない
別に あなたを気にしてるわけ ....
「 みなさ〜ん
ぼくのあとについてくると
穴に落ちますよ〜 」
背後から
ぞろぞろと
杖をつくお爺ちゃんや
車椅子をこぐお婆ちゃんが
頼りない
ぼく ....
ぼくたちの
よろこびや
かなしみには
いろいろないろが
ふちどっている
どうかどうか
まぶしすぎることが
かなしみにならないように
....
窓際で
君の寝息を背中に聴きながら
どう仕様も無く渇いた空を
見つめていた
形にならない雲と
伏せ目がちな太陽と
遠く飛ぶ鳥がすっかりと
吸い込まれてしまうまで
いつか ....
風の中に夏がいる
瞳を輝かせている夏がいる
汗の匂いが風を通して
伝わってくる
じりじりとする太陽の
その気温に負けないくらいの
心に燃えるものを抱いて
一生懸命の夏がいる
結 ....
白い白い白い
夏の雲にどこへ
連れて行かれようか
桜がスキップをしてかけて ....
空を知らないぼくは
うまく空というものを描けない
ぐるぐる巻きのパー
あれを太陽だと信じているから
漫画の吹き出しみたいな形
あれを雲だと信じているから
今日も空っぽの卵の中で居候 ....
「 僕というとてもちいさなすべて 」
現在は錯覚。
感覚の針は常に
....
唸る 大空
その飛翔を 速める 鳩
太陽は 今 南中
素早く たなびいて 雲
飛行機の残音
この 大空に 響き
風は 光の軌跡を 曲げ
大風 天を轟かす
太陽の光を求 ....
いい子ねえ、って
大人からいつも
あたまをなでられていたから
ぼくはおおきくなれなかったんだ
と、いって
そらちゃんは笑う
海のみえるブランコが
そらちゃんのなき ....
そのままでその{ルビ瞳=め}のままで
僕を呼ぶあなたがいる
ほほ笑みの中で
いくつ時が過ぎたの?
やさしさは時に誰かを
傷つけるものなんだね
そんなやさしいまなざしで
僕をみつめない ....
2007/05/12
ギリギリギリ
なにかごようは
ありますか
擬音の世界に
ぎりぎりの
擬音の狭間に
押し寄せて
夜明け前
擬音の忍者と
計ら ....
日中はデイサービスに集まり
賑わっていたお年寄りも
それぞれの家で眠りにつく頃
明かりの消えた広い部屋には
残って日誌を書くぼくひとり
静まり返った夜の老人ホーム
天井 ....
あの娘のテレフォンナンバー
こっそり教えて貰ったよ
いつも気に掛けてるのさ
勿論君の事だよ
夕暮れに疲れて
赤いお酒飲みながら
寂しく僕は
ダイヤル回したくなるのさ
だからさ君 ....
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