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その上目遣いのまなざし
裾に纏わりつきながら
思いっきりの
甘え声で
欲しいものをおねだり
あなたの笑顔は。わたしの総てだった
もう少し我慢したらと
皆に言われた
おとこのひと ....
太陽 なのか?
がのぼったまんまだ
もう ずっと
ぐっしょりと潤んで
乾かして
からからに
ぼくらを
見上げない
滅多にぼくは
ちかごろ
....
シロイ、
がたくさん
シロイがたくさん
かさなっていて
シロイのむこうに
エイエンがあって
エイエンが
ケハイを
ころしながら
....
それは「ラ・カンパネラ」だった
かきたてるような狂おしい響きに
幼い日に聴いた 胸の震えが蘇える
あのクリスタルの針が
ふれあうような高音が
ころがるように鳴り響く
軽やかに跳ねまわる ....
いっしょに
空を飛ばない?という声に
ぼくは怯えた
だけど
あの雲のうえには
どんな花が咲いてるのか
ちょっと知りたかった
そういえば
この ....
それは
私の
目であり
鼻であり
口であり
顔であり
肉であり
血であり
骨であり
そして
私のありふれたかけらである
パンプスが響く
深夜の改札で
あたしは一人
足音を弾ませている
空も泣きそうな
こんな日には
ビニール傘があるといい
半透明なら尚更
涙を
隠してくれるから
無人 ....
今まで空だったところに
建物がどんどんつくられて
空が狭くなってゆく
青くてやわらかい空が
暗くてかたいものに
覆われてゆく
辛いときに空を見上げても
もっと悲しくなるだけで
この弱さ ....
燈籠影絵に語るあたしには、
咲かない蕾で、生まれた。
夜露は蒼玉月。
照らす。離れ、離れ並木。
萌芽だからこそ摘まみたい。
それまでの枝先。
潤んだ紅水晶。 ....
頭の中につまっているよ
つららのように出来たんだろうねこの
目にうつるものたち
首の後ろがちりちりしてるんだ
太陽にあきらかにされた
急勾配の斜面の野原を
こわれかけているしずくがたくさん ....
憧れるんです
田んぼの広がった
いや、あまり広がりすぎてはならぬ
緑あふれる、水車は回る
羊はめいめい、雲はゆったり
笛の{ルビ音=ね}ひゅるる
ひゅるるるる
右手に本を ....
アルルの丘でゴッホとゴーギャンが相撲を取り
圧勝したゴーギャンが呵々大笑する
電車を待つ間、そんな詩を手帖に書いていた老詩人は
だんだんとゴッホが可哀想になってきたので
それまで書いてきた十四 ....
泣きたい
を
こらえて
袖を惹いた
仕合せ
が
霞んでゆくから
千切れる想い
影に溶かして
あとどれくらい
幻の傍で
掛け違えた光だとしても
あふれかえることに
消えてはゆけない
肩だから
底に、四月はいつもある
泥をかきわけて
そのなかを親しむような
見上げることの
はじまりに ....
金品の授受は
禁止され
バイク・車の移動は
禁止されている
私は人の幸せのために
働いている
お客様の幸せのためには
規則を破る
お客様が喜ぶことは
自分の喜びであり
会社 ....
あなたに似ている
と。言われたくありませんでした
わたしはわたしに過ぎず
あなたのクローンではないのだから
あなたがいなければ
生を授かることはありませんでした
それだけは否定でき ....
ある学校の授業で
問題が出されました
イヌ クマ ヘビ ヒツジ ウサギ
この中で仲間外れはどれ
先生も生徒も
別に答えは何でもよかった
答えの理由を楽しむ
そんな問題でクラスは盛 ....
信号の点滅を見るたびに
心のどこかで
何かが点滅している
すぐ後ろに危険が立っているのか
目の前にチャンスが来てくれたのか
私にはわからない
この点滅が消えないこと ....
2007/04/13
ギリギリギリ
ギリギリ切り
ギリリ
ギリリと抉じる
コジル
花かんざしが
ギリリと鍵を抉じ開けて
入口と裏口の間に佇ん ....
西へ東へ
南へ北へ
飛んで回る
笑顔を絶やさずに
皆に喜んでもらい
人が寄ってくる
頼られ、断れず
腰が痛い
仕事から帰り
床に横になる
アップルティーを入れる
平井堅を ....
いつもねじ曲がった言葉ばかりで
言いたいことの
カケラすら
伝えられなくて
またあなたを
傷つけてしまったよね
『本当にごめん』の
一言を言うために
何度も受話器をとるけれど
そ ....
現世での暮らしはいかがでしたか?
私は案内人のリベラと申します
天国までたどり着いた貴方に
確認したい事項がございます
チケットはお持ちでしょうか?
貴方はやり手の事業家と ....
カラフルな田園をぬけ
ヤマは
絵モヨウのヨウなスギノキの
ヨウなミドリいろが
ヤマは
ウミよりも深く
ムラサキいろへ
取り込ンでく
沈ンでく
ヤマヤマは
ソレゾレすこしづつ濃さ ....
欲したものを失うたびに
右まわり 左まわり
信じたものを見失うたびに
目がまわり ぐるりとまわり
ゆれるシーツで重ねたウソも
わかっているコトバばかりで殺してくれ
おか ....
朝の光が まぶしすぎて きらめいてて 眼が痛い
夢の続きを 見られなくて あくびひとつ
時計の針が 進んでない 止まっている 電池切れ
時の流れを 感じぬまま 顔を洗う
忙しい暮らしに ....
あっ、春が飛んだ
今、飛んだ
すぅと、まっすぐに
春が飛んだ
とてもうれしそうだ
おや、あっちでは
春が跳ねている
清らな音で跳ねている
春のリズムで
なんだか楽しそうだ
....
アタシ 上手く笑えない
アタシ 上手くしゃべれない
アタシ 上手く愛せない
アタシ 上手く表せない
なぜ なぜ なぜ??
18年のアタシの疑問符に
今日つい ....
アナタ 囁く
ボクを信じて
アタシ 頷く
アナタを信じる
その刹那だけは
確かに信じることが出来て
同時に騙されてもかまわないと思う
でもそんな
....
たぶんアタシは泣くだろう
近いうちに泣くだろう
泣くこと好きじゃないけれど
いつもは我慢するけれど
次はきっと堪えきれない
雨雲は重く湿って臨界点
それでもいいや
....
おばあちゃんは畑を耕します。
ニンジンを採ってきては僕に見せます。
目にいいから食べてみなさい、と
マンガ三国志を読んでいる僕に言います。
おばあちゃんは畑を耕します。
ジャガイモを採っ ....
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