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雨の日は雨のうたを
ころんだらころんだうたを
おきあがったらおきあがったうたを
うたおう
晴れたら晴れ晴れとしたうたを
お掃除したらお掃除のうたを
逢いたくなったら逢いたいってうたを
....
何度も何度も卒業してきた
親から離れ
友人から離れ
故郷から離れ
日本から離れ
冷たいナイフが胸に突きつけられるような
そんな思いもしてきたけど
今、俺はここにいる ....
君と僕はいつ始まったのか
知る前から
すでに知っていたのかもしれない
君と僕に始まりはない
いつも二人で一緒にいる
辛い時も
うれしい時も
気がついたら
いつも一緒にいる
君 ....
例えば
風船のような希望に
幾千の針の雨が降ろうとしているとして
例えば
紙切れのような希望に
火が燃え移ろうとしているとして
例えば
今にも崩れそうな崖の先端に
希望が乗っか ....
白い大地に雪が降る
白い大地はふんわりと
ふんわり太って丸くなる
春になり
雪が溶けて
白い大地がむき出しに
白い大地は痩せてゆく
痩せてゆく侘びしさに
白い大 ....
いつだって君はそうなんだ
本当は塩ラーメンが食べたいくせに
なんでもいいよと答えてみせる
そのくせ
味噌ラーメンを食べたあと
必ずこう言うんだ
塩ラーメンが食べたかったのに
アイ ....
夢はゆっくり叶えられてゆく
意識の底でくすぶる想いは
知らず知らず現実に顔を覗かせ
いろんなエピソードを通り過ぎながら
確実に少しずつ形になる
その傷も痛みも
柔らか ....
カーテンの裏に潜んだ結露を
指でなぞると
するすると雫は流れ落ちて
行き場のない小さな水溜まりは
冬の外気と人の温みのあいだで戸惑っている
わたしはうっすらと冷えた指先を持て余しながら
....
どこにでも入り口があって
どこにでも出口がある
きのう お腹からプール
の水面に落ちていった少年は
生まれる前の夏に
明け方の海岸を低空飛行で飛んでいた
殆ど真っ暗になった庭口では
....
見えない揺らめきと伝う拍動と、
無言に甘んじる光を厭うように、
素通りを目論んで、世界の目を盗んで透明を目指していくように。
原色を嫌う冬のアトモスフィア、
華麗な厳寒のト ....
Afluently
without beginning
Without end
Afluently
From eye or mouth
Till fingertip
....
とうとう俺の墓標が立ち
女たちは涙なんてダサイものを落としに来る
いい思い出にして
忘れたことにして
ダサイまま生きる
臨月の腹をなでながら
男かしら女かしらなんて
今か ....
『ヨーイドンッ!』
した瞬間に全力でこける。
全力出した結果なので正解。
でも後ろの人に後頭部を踏まれたので不正解。
『グチョッ!』
新品の靴で吐き捨てられたガムを踏む。
他の誰かが踏 ....
ペニーロイヤルティー
が
上手く和訳出来ない
ミルク
を
もう少し増やして
リアルソサイエティ
に
上手く調和出来ない
シュガー
を
もう少し減らして
ハート型のペンダント
....
こわいのです
この果てしない草の海が
どこまで行っても地平線しか見えて来ない
この世界が私はこわいのです
風がびょうびょうと吹き荒れる草原のただなかで
私はひとり立ちすくんでいます
絡 ....
こんな冬の夜は
冷えて冷えてしかたないわ
あなたのその熱をもった身体で
わたしのすべてをあたためて
頭のてっぺんからつまさきまで
隙間なくキスで埋めて
あたためて
頭のてっぺんか ....
「産声」殺した声は無に返る
「廃棄」愛を知らないと忘却に投げる
「残山」知識を集めては興味が無いと捨てては山を築く
「孤独」独りを愛したはず
「所詮」群れで育つ事が恐ろしいと勝手に思い込む
....
瑠璃、瑠璃、瑠璃、瑠璃、
瑠璃色の
海、海、海、海
海の下
珊瑚はお手手をいっぱいに広げていたい
広げてお日様を集めていた
お日様を集めて花嫁の衣装に
花嫁さま
しずしずと ....
父は聖書を読んでいた
本屋さんの片隅の椅子に座り世間から隠れるように
家族から遠く離れていくように
哲学書の背表紙を意味もなく鳴らしながら
横目で父の姿を盗み見る
十戒を教えてくれたのは ....
チャーリーブラウンは後退なんかしない
あの頃に踏みとどまっているだけ
英語の勉強になるならと
無理して読んでみたけれど
やっぱし後退なんてしてくれなかった
それがリアルってやつ
細い線で描 ....
こたえがわかりました
もとめてるもの、したいこと、わかりました
きいてきたあなただけど、つたえられません
とてもとてもとおくなってしまいま ....
1
鎖骨のようなライターを着火して、
円熟した蝋燭を灯せば、
仄暗いひかりの闇が、立ち上がり、
うな垂れて、黄ばんでいる静物たちを照らしては、
かつて丸い青空を支える尖塔が ....
夜、
左の肩甲骨に
小さな傷が生まれた
羽根でも生えてくるのなら
わたしはきっと毟り取ろう
朝、
柔らかい霧雨が降ってきて
わたしは傘を捨てた
強く責めるなら抵抗もしたけれど
....
すべてを委ねてしまった私に
君の「間違ってる」が優しくて
すべらかな灰色に接吻をおとした
体温のないものに
もうすぐ春だから
フェティシズムはきみどりいろの雨 ....
みなさんどうしてそんな顔してるんですかと
もう猫も言わない
電車はいくつもの死体を引きずって走る
国民みんなにワライダケを月一回配給すればいい
ついでにあんこにくるんで北朝 ....
保存するのが苦手です
だからいつも散らかっています
途切れてしまった手紙や、
渡せなかった写真や、
他愛もない記憶の欠片が転がっています。
保存するのが苦手です
だからいつも腐っていっ ....
どうせ生きて4,50年
どうせ最後は死んじまう
どうせ俺達有名になれず
どうせ愛は永遠なんかじゃない
どうせダイヤモンドは炭素の塊
どうせみんな灰になっちまう
どうせ性は一人よがりのフェチ ....
浅はかな哀しみを
どこまでも赦してしまうので
慕っています、
ひとの背を
重ねるような
重ねられるような
だれのものとも知れぬまま
だれにもどこにも
辿り着けずに
ひ ....
開け放した窓から聞こえるのは
使い古されたアルトのリズム
磨き上げられた声帯から
心地よく響く祈りの歌
けれどそれは横丁の路地裏で
物乞いをするねずみの音
風のソプラノが濁らさ ....
Read me
わたしを読んでください
難しくて長いけど
大切なことを書いているのです
Read me
わたしを詠んでください
見えないかもしれないけど
きれいな{ルビ画 ....
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