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蛍光灯が俺を串刺した
K市北区にあるショッピングモールで
俺は蛍光灯に串刺されたのだ
落ち着こうとしてうつむき
壁にもたれかかるが
そこは
だだっぴろさで
向こう岸にたどり着くことができ ....
あなたがいないと生きられない
なんて、けなげぶってみたり。
甘いあまい生クリームを泡立てて劣情したりしています。
毒づいても、甘い痛みと手を離した時のつめたさだけほんものだから、
きっときっと ....
その佇まいは凛として まるで竹のようなしなやかさ
その眉目は三日月の如く まるで雪中の花弁の艶やかさ
その唇は豊かでたおやか まるで水面に映る星光りの様
ふくよかなる腰に腕を回し 引き寄せ ....
複雑な感情を うまく説明できないんだ
名前のない衝動や 感覚が幾つも絡み合って
本当は自分でも まったく解ってないんだ
難解なコトバ並べて それらしく それらしく
う ....
「別れよう?」
そう言われた時
正直 実感がなかった
でも
時間が経つにつれて
あなたの言葉が頭の中をぐるぐる回った
涙がぽろぽろでてきて
いっぱい叫んだよ
思いっきり暴れ ....
合掌をしていただきます
生きるために
その命をいただきます
博愛主義でも
食べなければならないのです
わたしの肉じゃがは
一年前とはくらべものにならないくらいに
旨くな ....
ねえ、あっち見て
どこ?
あっちだよ
あっちってどのへんのあっち?
ほらあの島の右のほうをずーっと沿って見て行ってみ
あの島?
うん
島の右かぁ・・・・ なん ....
太陽が昇りだすころ
私は電車に乗っていた。
そこにはいろいろな人がいろいろな目的で電車に乗っている
出勤途中の疲れきったサラリーマン
大慌てで、危篤の母に会いにいく人
昨夜彼氏に振られた ....
ねぇ分かる?
あなたの隣で
メールを打ってる娘
ダルそうね
肘なんかついて
あなたは
またメールかとうんざりするの
と思ったら何か自分の非を探したり
友達とか彼氏といる ....
照る照る坊主が
首吊り人形に見える
雨
ママの姿
パパの姿
照る照る坊主
首吊り人形
呼んでも起きない
だらん
だらん
音が聞こえてきそう
....
返答があるわけでは無く
届くはずも無く
それでも貴方に向けて
「さようなら」
と呼び掛けました
あたしの声が届き
貴方が振り返ってくれることを
心の何処かで期待しながら
そんな ....
どうして貴方と出逢ったのだろう
恋に落ちるためだと
幸せになるためだと
何の疑問も抱かず信じてた
貴方と出逢えて良かったと
心からそう思っていた
時は流れ
想いは風化し
....
「修行」
午後には温かくなる体
ベビーピンク の爪の肌
血が通いましたよ 私
今日も祈るように手を合わせ
指先に軽く接吻する
上瞼は慈悲深く閉じられて
朝靄の消え行く間に ....
ねえ、まだ起きてる?
くたくたに疲れたよ
朝から晩まで働いて
晩から夜中まで働いて
もう限界
目が見えないよ
耳が鳴るよ
腕が震えるよ
足もがたがただよ
何もいら ....
夜中に仔猫が鳴いている
さぞ寒いことだろう
行き交う人は皆孤独のコートを纏い
白い息を吐きながら雑踏に消えていく
乾燥するのは肌だけでなくて
心まで乾燥していく
まぎれも ....
それって秘密だよ
思わせぶりに微笑んだ
あなた
ドラえもんじゃないくせに
ポケットから何やら取り出しては
桜の木に振りまきはじめ
(まだまだ寒いよと眠ったままなのに
まだかまだかと貧乏揺 ....
こぐまの尾、
ちかり、ちか、り
天空いっぱい夜は溢れて
地上で凍った吐息は
瞬く銀に吸い込まれる
星灯りの舗道に
靴音を響かせ
きみの声を思い出すと
辿る道程は冬の密度が融 ....
ひとひらひとひらと
空から雪が舞い落ちて
小さな小さなその粒は
一つ一つの言葉のよう
ゆらりゆらりと
空から風が吹き流れ
右へ左へ漂いながら
言葉と言葉をつなげ合う
ひとひらひ ....
あきらめました
あなたのことはもう
あきらめました
あなたのために燃やす炎は
もうどこにもないのです
私の前には荒涼とした冬野が
どこまでも広がっているばかり
ここにはあなたの影も
....
バイバイ
さようなら
過去は過去
思い出は思い出
今を見ましょう僕
バイバイ
さようなら
君のセンチな感情は
僕にはとっても良く分かる
悲しすぎて
辛すぎて
明るい歌しか歌え ....
「あたしたちは赤いリンゴ。」
キミはいきなり僕に言うから
頭の中は?だらけ。
それを見たキミはフフフと笑って
「リンゴの赤はドキドキの赤。中身の白は何色にも染まれる白。
....
夕暮れ間近に
降りだした雨は
氷のように
冷たくて
見る間にそれは
視線の先を
白く染め変えた
あなたのと
わたしのと
それぞれの窓から
同じ雪を見て
初雪だねって
文字を ....
1 眠り
朝の眩暈のなかで、
一日の仕事を終えて、疲れ切ってから――、
職場に出かけても、
そこで、わたしにできることは、
只、泥のように眠ることだろう。
(そこには、青い灯台が、 ....
男は我ら女を侵略する
二つの山あいを 猛々しい手と舌で闊歩しながら
歯向かうものなら 優しいその抱擁を武器に沈めてしまう
……その腕の海に
我ら女のか細い理性を切り取ってしまう
……細い糸を ....
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全ての光を呑み込み、その美しい味を咀嚼する
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真っ黒の恍惚、ヴェルヴェットのジャケッ ....
兄の背中を見ながら
考えた
大きな体を丸めて
窓際の席でひとり頷きながら
形のいい耳に
壊れかけたヘッドフォン
六法全書をいちページ捲る毎に
くるっとマーカーを回す
デスクトッ ....
峰打ちじゃ
安心せぇ峰打ちジャ
そうじゃ峰打ちじゃ峰打ちじゃ
心配する必要はない峰打ちじゃ
あれもこれも峰打ちじゃ
だからしっかりこころもてぃ
なにもかもが峰打ちじゃ
真剣でさぇないのに ....
雪の中で私は言葉を失う
ただ無垢の白だけが広がり
心の底から静寂となる
絶えず美しい音楽が
私の耳元にほのかに聞こえ
たゆまない白の乱舞の中で
軽やかな旋律だけを繰り返す
どこか ....
浅間山さん
すっかり雪化粧されて 何処へゆくのですか?
今日は 澄んだ青空の内で 一段と滑らかな曲線を描いて
雲のマフラーが とてもお似合いですこと
惚れてしまいそうな 艶か ....
北からの強い風が吹いていた
枯葉をまだ護っている木々にも
誰もいないベンチにも
そこに流れる時間さえ吹き飛ばし
風は強かった
明け方の夢に両の頬が濡れて
世界中で独りぼっちのような目覚 ....
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