すべてのおすすめ
闇の中で抱きしめる
体温だけを信じられるように
つまり、それはそう
あなたを想うだけで
私はどんな場所でも
世界の果てにすることができる
孤独は誰かを欲しいと感じる気圧
星だっていつ ....
あぁ
逢いたくない
逢いたくない
いつもは
恋い慕っている彼に
今は逢いたくない
逢う自信がない
そもそも自分に自信がない
だから
比べてしまうんだ
あの子と自分を
比べるだ ....
誰かが扉を叩いてる
今の私では
私からでは開けられないので
そっとその扉を開けてほしい
本当はそれではだめなのは
わかっていることなのに
誰かが扉を叩いてる
いまの私では
私からで ....
はばたき
怯え
鼻先で
子供たちの
....
引用=ヒトはなりたいものになれるんだよ}
キミが嬉しそうに言った一言を
信じて疑わなかった幼き日のボク
色鉛筆も
クレバスも
水彩絵の具までも持っていたボクたちに
....
雨の匂い
やわらかな思考
霞んだ記憶
眠い風景
もうじき雨が降る
遠くの山が白金に染まる
絡み合った雲との領線の
なんと美しいことか
「らんらんらん。
婆ちゃん、爺ちゃん
レロレロ ばー
わけも判らず学校に通う
ぶらぶら歩く道すがら
ヘンな匂いのする
化学工場の辺り
湿った塀のつづくデコボコ ....
原因が分かっていれば
結果を変えられるかといえば
そうじゃないのが難しいところです
だいたいにおいて
昼からバイトが入っているにも関わらず
朝方まで余計な妄想に力を注いだのは
やっぱり ....
生きるための熱。
生としての、光。
動くものの、命。
語っていく、魂。
ここに響く、心。
優しい、遺伝子。
泣くことの意味。
届けられる、声。
笑うこと、怒るこ ....
世界がもう一度地獄に落ちたら
私は全ての{ルビ生命=いのち}は正しいと発言できるか?
そしたら立派に立派に死ねるだろうか?
私は戦場の真ん中で牙を剥く
たった一人きりで
....
妻の
右前頭葉が
どこかに
遊びに行き
脳幹が
ふて寝し
思いもしなかった
生活を
ぼくらは
送ることになって
毎日、毎日
何かを信じて
何かにすがるように
リハビリを続けて ....
窓ガラスの向こうで夜景が飛んでいく
暗闇の中で街明かりが僕らの後ろに流れていく
鉄と鉄が擦れ合う音が耳の奥底に響く
低音、高音交じりの不快な声が耳元を走り去る
右から左に抜けて、残され ....
不愉快な覚醒が
北寄りの強い風で更に増して
両手の無意識がコートのポケットを探す
ひんやりとした裏地や
捨て忘れた入場券に
指先は触れているが
今はそれより風から逃れたい
月 ....
春の匂い する時 一番良い季節 桃の花 お祝い しましょ 節句 楽しみましょ お内裏様 ....
僕は、毎朝
市民農園で育てた
形の悪いニンジンで笛を作る
ウサギたちが楽しみにしているのだ
僕は、ウサギたちの喜ぶ顔が見たくて
苦心して笛を作る
リードのところなんて、ウサギたちの
....
胎児のような寝相も
遠い記憶のせいだとか
僕はひざを抱えて眠る
それが一番楽な姿勢なんだよ
間接がすっきりおさまって
頭からつま先までが一つになる
そう 一個の人間にな ....
僕は売れない粗忽な詩人さ
今日も道端でビニールシートを広げてサインペンで紙に書いた詩を並べて詩を売る
通りすがりの人達にいつもケラケラと笑われている
そんな奴らを横目に僕は大声を張り上げて詩を売 ....
僕はこの世界の果てで
君を待っている
永遠という言葉を
君は信じているのかい
僕には
それは、とても遠くに感じるんだ
それはまるで
壁に突き刺した
針の穴から
壁の ....
遥かに遠くに満ちてゆく、夢のような泡立ち。
その滑らかな円を割って、
弱くともる炎。
最後のひかりが、睡眠薬のなかに溶けてゆく。
みどりで敷きつめられた甘い草原。
潤沢なみずをたくわえて ....
{画像=070217002346.jpg}
{引用=
静かに淡く
空ゆくものに
虚ろな金具は外れ
風と海のはざまに
夢と現は映る
速い羽を携えた
雲の音は ....
この手に触れてはいけない
この手は世界をつかむ手だ
この手は大きなことを成し遂げる手だ
おまえを抱きしめるためにあるんじゃない
この手に触れてはいけない
この手に触れてはいけない
この ....
泣きたくなるくらい、きみのことが好きなんだ
そう言うと貴方は本当に涙をぽろりと零した
それはきらきらと輝きながら貴方の頬を伝って
静かに私のおでこに落ちた
そんな貴方に抱き締められ ....
天使のような笑顔
鈴のような声
マシュマロのような頬
世界は君を中心に回っている
太陽は君を照らすために昇る
時間は君をより美しくするために進む
君は祝福さ ....
音が止むたびに 湧き上がる新たな音の群れ
彼らが走り去るまでには しばらくの時間を要する
誰もが走ることを止めようとはしない
誰もが同じように走る
だけど この ....
俺の人生はどこに向かっているのだろう
なまけものの俺は生きてる免罪符を持てる資格はあるだろうか
世の中、快楽と絶望を行ったり来たり
そのなかで振り回されて目が回る
おいてけぼりはイヤ ....
この季節になれば
川幅いっぱいに押し寄せる銀鱗
浮ぶ屋形船を押し退け
向う岸まで
命をかけ
届けようとするもの
人生の在り様
私の意思
立会川の岸辺には
あなたへ
手渡そうとした手 ....
笑ったらいい
空虚のなかに立ち尽くし 何も掴めない僕を
好きなだけ笑ったらいい
怒りなんて覚えないから
笑ったらいい
暗闇の中を彷徨い 何も見つけられない ....
男ってサイテーだ
と
真夜中に深く深く憤る
裏切られて
それでも信じようとした彼女を
どうしてそうも簡単に裏切れるのか
二度にもわたって
もう信じれない
信じれない
と
心 ....
つないだ手を
そっ、と離して
春までの距離を
歩数で測っていた君は
三十一歩でくるり、と振り返って
僕に何かを伝えてきた
如月駅を走り出した始発列車が
僕を追い越して
君を ....
あの人が縁側で
たばこを吸っていた。
たばこって美味しい?
と、私は聞いた。
うーん。
その人はうなって、
「美味しい」ってわけじゃ、
ないんだけどな。
と言った。
癖になってるよね ....
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