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ドル箱という箱を見たことがないのですが、
それは米国製の米櫃でしょうか。
「おとといきやがれ!。」
ということは、
先日お伺いした時には、
もう了 ....
君が死んでからもう二ヶ月が経つ
僕は病院に行くために若草色のバスに乗る
僕は19歳で喫茶店でバイトをしながら詩を書いている
最近調子がいいんだ
病院の帰りにメールが来て彼女から会わな ....
熱を帯びていく
赤い唇に似た花びらが体に落ちる
落ちていくのは花びらか
白いあなたの体か
波がうねるように
ねむり閉じられた視線をつなぐあなたの扉
漆黒の瞳が中に閉じ込められ
わたし ....
朝日の射す部屋に久々にお花を飾りました
真っ白な陶器の花瓶にたおやかな薄桃色と深紅
そっけない床にコトリと置くと
たちまち同化し花々は床に咲き乱れます
私は伝うものが涙だと
....
黒ずんだ葡萄を食べながら
次は何を手に入れようかと
君は考える
あやしい美貌も黄金も宝石も
すべて望むものを得たけれど
安らぎの境地には冥王星より遠く
もっともっと
いっぱいいっ ....
ぱちぱちと
両目ウインク。
一級障害者になる
なんて
予測もつかず。
みち
ただ
生まれたままを
そのまんま
すくすく
生きてきて。
やあ
やあ
思いっきり
拘 ....
君は知性と権力を持っていて
だから私は君に惹かれたのかもしれない
実際私は君から知性を吸い取り権力を利用し
君を捨てて君から逃げた
あどけない私自身も置き去りにして
君がお金と美貌を持っ ....
いつも手探りなのだろう 最初の灯りを灯すひと
夜の気配に気がついて 最初に帰り着いたひと
それが何処かは分からない
小さな灯りが消えないうちに 火がおこせるとは限らない
最初の灯りを灯すひ ....
届けたい想い 風に乗せて飛ばすよ
遥か遠く 地球の裏側まで
この想い届けたい
昨日 叶えられなかった夢があるなら
星にお願いすれば良いさ
....
私の空
君の空
私と君の空
今まで遠かったものが
近くなる
私の夢
君の夢
私と君の夢
今までバラバラだったものが
一つになる
私の喜び
君の喜び
私と君の喜び
今ま ....
降りしきる
こなゆきだった、と
私は思う
ただ
あなたを追いかけて
苦しく舞った
それは
視界をさえぎるばかり
あなたは
低く目を閉じた
小さく
積もる場所があり
....
笑い
2001/05/20
(現代詩フォーラム既出)
一人遊びの友は静かにほほえむ
彼の目にも明るい影が白く光り
....
静かに寝息を立てる横で
青白いその横顔を見つめて
ため息をつく
どこに向かっているのかわからない
どこに行こうとも教えてやれない
不甲斐ないさ
俺は何もできやしない
....
躯を浸す。
浅瀬の音に触れる。
それは波を立てて弾けた。
波はどこまでも広がってゆく。
やがて向こうまで広がり揺れて、
はじめる。
奏でる。
波間では ....
どうやら僕は
駄目そうだ
多くの自尊心に
疲れてしまったよ
自意識過剰の馬鹿野郎
結局勝てずに
自分に負けた
このまま生きていても
駄目そうだよ
....
アルバムには
渦ができると聞いたから
日曜日の夕方
アルバムを見る。
紫色の空気が
包み込む
どんどん青くなる僕。
神は哀れに感じて
渦を作り出し
僕を渦に押し込む
ぐるぐ ....
超一流のショコラティエに
私を一粒のチョコレートにしてもらって
あなたへと贈ります
私の黒褐色は
独りで過ごさなければならなかった
いくつもの夜の色
自分自身に問い続けながら眠りに ....
廃れたこの世界
疲れ果てて
この場より
消える為に
この{ルビ楽器=しんぞう}の
奏で糸に触れて
愛撫して
消滅の明る{ルビ灯=び}
が鎮静に
点滅
薄れゆく記憶
ぺたぺた 氷路歩いて
ぼんやり 空見上げて
天使の輪っか
お月さまを囲んでいました
競争しあうことのない円形
境界の曖昧な空
無口に佇んでいました
太陽さんによって闇の世 ....
悲しみを
心にしまいきれない時
人は涙を流す
いくら心が広くても
人は必ず涙を流す
喜びを
心にしまいきれない時
人は笑をこぼす
いくら心が狭くとも
人は必ず笑をこぼす
人 ....
満たされた月が
静まる夜に息をかけ
澄みわたる気配は
、まるで水の中
地に影おく木々の枝先は
水草のように揺らめきたって
浮かびあがる山の稜線で
青さを図る
私は膝をかかえ
天を ....
二人で作りあげた数式の右辺を
ある日失ってしまった
左辺とイコールだけで
成り立っている数式を見て
きみは笑う
だから
真夜中に起きた僕は
左辺を消しゴムで
消しておい ....
冬が 溶けて 水になり
小川になって
春 うたう
集おう
みんな
輪になって
平和の うたを
うたう とき
優しい光 ふりそそぎ
迎え ....
名古屋から来た君は
動物園通りを抜けて
髪の毛ぼさぼさで
連絡を待つ
ろくでなしの
連絡を待つ
ろくでなしは
その時ある一つのやさしさに抱かれていて
抱いていて ....
夜の闇が密度を増す
互いの肌をなぞる
互いの指先
その軌跡が熱を帯びる
もがくように掴む
互いの肌
まるで2匹の
溺れる魚
ゆっくりと沈んでゆこう
甘 ....
蓬莱の飾りし壇に 積み重ねるは蝶の屍
寡婦は金色の空眺め「憐れなり」と羽を屠る
照り映える川辺から飛んだ 羽の無い蝶の群れ
屡鳴く雨の中に佇み 現世を謳歌する
永しえの玉響 繰 ....
わたしの水は干からびる
あなたが逃げた
ささいな
謝辞に
わたしの水は追いかける
あなたがこぼした
祈りの岸から
わたしの水は溢れない
あなたがなくした
なみだの代わり
....
足のない鳩
眼の見えない犬
歩けない猫
それでも
生きて
生きて
生きて
あなたはいつも
悲しい顔をしている
それ以上 笑わないで
これ以上 傷つけないで
ときどき
夜に
心をつないで
ときどき
朝に
手を取り合って
本当は ....
森を歩く
一人きりで
冬の森を
霧雨の中を
凍える手は
いばらをつかみ
血が流れる
痛みを胸に
胸の痛みは
置いてきたもの
馬鹿から始まり
今は世界
....
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