すべてのおすすめ
小糠雨寒の戻りを泰西画
桃色のスカイツリーや蚯蚓鳴く
焦げ付いた融資回収赤のまま
レフ板をわざわざ出して夜食テロ
闇を斬る月の光やテムズ川
豆御飯思考を停止させる美味
風鈴が白壁の街濃く染める
アイスティー瀬戸の小島で一休み
盂蘭盆会オーダーメイドスリミング
街路樹に冷たい雨のモノローグ
雷鳴はいつでも懐かしく響く
青空にもうかえらない雲ひとつ
不器用な詩人を撫でる桜まじ
花篝燃えてくれるなまた泣ける
哲学の道を流れる花筏
散るまでの夢と知りつつ桜酒
高瀬川乳飲み子抱いて花の雨
岡崎の桜回廊象の声
....
イブの夜 ひとりで歩くラブホ街
エアコンの温度を下げる雪女
焼き芋屋装っているストーカー
寝酒して寝ゲロを吐いて寒い朝
殺し合い 雪合戦に見せかけた
駄洒落言い死にたく ....
冷静沈着というよりは枯木死灰だ
天衣無縫というよりは無知蒙昧だ
多面的というよりは気まぐれだ
ひたむきというよりは妄執だ
奇抜というよりは悪ノリだ
繊 ....
サンライズ
ウェイクアップ
ニューデイ
「愛してる」返ってきたのはもがり笛
「恋してる」云われてゴメンもがり笛
面映ゆい君を抱き雪を頬張る
木枯らしや和服の袖に塵ばかり
酒いずこ閉じたシャッターもがり笛
台風一過読み書き散乱寝床耕す
紅の沸きだすやうに鶏頭花
鶏頭の紅唇に引いており
たばこ屋の鶏頭前に待ち合す
鶏頭を過ぎて途方に暮れてをり
唇を噛んで鶏頭重くなり
牡蠣フライ
コロンと3つ正露丸
ジョギングの膝の痛みや冬はじめ
カンパリとジャックダニエル冬はじめ
かがやきを熱さを廻す途切れ指
夜からむ夜かきむしる夜がゆえ
岩の上また岩の下数億年
硝子にはひとりのすがた波ばかり
....
時速200?
海辺一瞬
秋の色
マイルス・デイビス
2拍4拍
蚊を叩く
辞世の句
詠み違えて
蘇える
大地震、キャスターに理解来ることを
蓋に口 バーントシェンナに取っている
抱いた君湖歩き疲れてる
考える、思いながらも誰かへと
考えているか、誰か、僕は日常か
そ ....
歩行する足と足の間に光は群れて
喉仏に蝶を飼う人
コツコツ ブーツの足音 世界が美しい
海いつとなく揺れ 波のはしる
詩歌集見ると舌舐めずりのロクロッ首
....
三日月に人民服着て国慶節
漢民族 帝国の龍 飛天へ昇る
龍神立ち昇る漢土の風は濁
三日月に迷彩色 冴え返る軍務の友
腕章に黒く特務を染め抜いて 天
ビアガーデン
行けば必ず
雨が降る
赤銅の
肌物語る
紫外線
猿股の 月の輪熊 鎌倉で くすぐられる
最新型 通信衛星 カマイタチに 苦しむ
散歩する 罪深い 完璧主義の クラムボン
桜咲く 釣堀で 確認された {ルビQ=クー}資料
裁判 ....
片恋のボタンはずして息をする
坂道を二人乗りして夏が行く
できたての朝は真夏のゼリーかな
水族館ガラスに映るあなた見てる
砂浜の足跡がまた波に消え
潮騒の残響に潜む君の声
夜更けの雨を好み候
唾を飲む。
ごくり、と耳に響いてく。
目を閉じる。
あの日の空が見えてくる。
聞こえてる。
君の歌声今もなお。
声をだす。
浮かんだ言葉をひたすらに。
泣いてみる。 ....
いつくしむ べっどのきしみ ぎしゆらり
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