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(あ)
あかんぼうが
ないている
あー
あー
それはぐうぜんにも
ひらがなの
さいしょのおとだった
こもりうたをきかせると
いー
いー
と、わ ....
だいどころで
ピアノをひいている
きょうはやけに
かなしいねいろで
しなずにすんだいのちを
しょくたくにならべていく
おもいだせない
メロディのように
スーパーマーケットの
タイムサービスで
父が売られていた
お惣菜売場の隅に
さみしそうに立っていた
私が買った
うれしそうな顔をする父に
何か食べたいものはないか尋ねると
....
立ちションしてたら
虹がでた
手のひらで
掴もうとした
おしっこが終わるまで
何度も何度も
隣の姉さんが
バス停を降りるのが見えた
高校生になっていた
おしっ ....
あめがふると
くさがはえるのだと
こどもがおしえてくれた
わすれていただけなのだ
やくにたたないと
しってから
おとなになるために
すててきた
わたしとこどもを
....
ある日曜日
友達の家に遊びに行った
団地と呼ばれていた
うっかりお昼過ぎまで
友達と部屋で遊んだ
お昼ごはんをご馳走になった
コロッケとパン一枚だった
家に帰ると
塩鮭 ....
死にかけた
山で吹雪の
向こうには
斉藤の部屋
の灯りがある
父さんが
なれなかった父さんに
なろうと思う
父さんは
自動車が好きで
僕は
自転車が好き
自転車に乗る
父さんを
僕は見たことがないし
自動車を運転する
僕を父さ ....
そらのどこ
とぼくがたずねると
きみは
そらのとこ
とこたえるのだった
だからぼくはまた
そらのどこよ
とたずねてしまうからきみは
そらのとこよ
とこたえつづける
いつま ....
バスが終点に近づくと
乗客はわたしたち家族以外に
誰一人いなかった
息子が車内をみまわして
どうしてみんな座らないの、と
終点に着くまで
そんな不思議なことを
言い続けていた
....
釣りは飽きてしまったようだ
さかながいないからしかたがない
父さんだけが夢中になって
往生際がわるかった
ふりむけば
木のベンチで息子がねむってる
一億年前から
そうしていたよ ....
ひとり遊びしてると
きゅうに孤独を感じることがある
ひとり遊び
という言葉を知らなくても
たしかに僕は孤独だった
夜遅くに
父さんが帰ってくる
忙しくて食べられなかった
と言 ....
雑音が聞こえる
鞄の中から
聞こえる声を聞きながら
母は呆けた
雑音が聞こえなければ
昔のような
声で母は話した
鞄の中から
雑音が聞こえると
途端に母は
声を濁らせ ....
せまい部屋の
小さな飯台をかこむ
家族がいる
いつもの朝だった
祖父はよく
僕のおかずを間違えて
食べた
だれも
気づかない
静かに人が食べる
音だけの
朝がつづい ....
大村 浩一さんの小川 葉さんおすすめリスト
(14)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
あいうえお(「五十一のデッサン」インスパイア系)
-
小川 葉
自由詩
3
10-11-28
メロディ
-
小川 葉
自由詩
4
10-11-5
タイムサービス
-
小川 葉
自由詩
14+
10-8-26
よこしまなにじ
-
小川 葉
自由詩
8*
10-7-23
雑草
-
小川 葉
自由詩
17+
10-6-5
団地(再投稿)
-
小川 葉
自由詩
4+
10-5-10
斉藤の部屋
-
小川 葉
短歌
5
10-4-19
父さんがなれなかった父さんに
-
小川 葉
自由詩
14
09-11-17
そらのとこ
-
小川 葉
自由詩
10
09-2-18
light_the_light
-
小川 葉
自由詩
6*
09-2-15
一億年前の休日
-
小川 葉
自由詩
20
08-11-2
ひとり遊び
-
小川 葉
自由詩
12*
08-10-24
鞄
-
小川 葉
自由詩
17+*
08-9-29
暮らすように歌う
-
小川 葉
自由詩
13*
08-8-13
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