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きみが初めて見たものは
きっともうきみの記憶にない
空の青さを知るまえに
この世界に生まれた命は
涙のあじを最初に知る
わたしは夏に生まれたけれど
いまだに夏色を ....
はるか空
最近は見上げることを
忘れていた気がする
それは足もとの水溜まりを
下を向いて避けながら歩く日が
続いているからだと思った
はるか空
そこには雨の工場があって
....
ふと 遠くを見るような視線で
あなたは 呟いたようだった
なにをどう 言葉にしたのか
僕は 聞き取ることができなくて
あなたは 聞こえないように
わざと 呟いてみ ....
突然の雨におどろいて
なみだを浮かべるあなたを
思い出してしまいました
だんだんと雲がはれて
すっかり晴れた空を見上げ
あなたの笑顔を見たようで
あの空もこの空も
あなたの ....
ついこのあいだまで
さくらはいつさくのだとか
ついさっきまで
つゆはいつまでだろうだとか
きょうひとひらのアゲハチョウが
ひらひらとにわをただよって
ヒューとふいたかぜに ....