季節の快楽
ひだかたけし

あじさいは
梅雨の
花房

時の静謐に
心の寂寥
抱え込み

うっとり
薮に
踏み込めば

赤々と滴る
薔薇の花、
また薔薇の花

此処にも
季節の快楽
眩めき

佇む
己、
何故とは問わず




自由詩 季節の快楽 Copyright ひだかたけし 2019-07-20 13:21:29
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