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乱れ散る言葉らに真白く手まねきされる
祖母の真珠の首飾り
記憶の そこ 瞼のうらの
螺旋階段を 一歩ずつ 一歩ずつ くだる
(そこで みた おそろしいことは 忘れます)
....
青灰色に垂れ込める空や 翡翠色のうねる海や 色とりどりの砂の浜を
灰色の塩漬けの流木や 鳥についばまれてからっぽになった蟹や
ボラが跳ねる 「あの魚は身がやわらかくてまずいんだよ」
きん色に太陽 ....
名も付けられぬとりどりの色をしている砂の文字列に埋もれて
やわい肉を縮めこませ
耳を塞ぎ
あなたに握りしめられればその途端
脆くパリンとわれてしまうような
うす青い貝になってしまいたいときが ....
わたしがおばあちゃんになるまで
あるだろうとなんとなく思ってた
レストランが
「閉店いたしました
長年のご利用をありがとうございました」
さようならのプレートが
汗ばむ夏の風にゆれてた
....
ふんふんふんふん
どうしたってさ いろいろあるよね
びっくりさ
父さんに捨てられた
ぼくが
父さんを捨てたひ
ね、笑うかい
{注イデアを宝石と呼ぶ人=瀧村鴉樹『胎児キキの ....
あたしは
きふるされて
くたくたになりすぎた
白地に青い花柄の
綿のぱじゃま
ひとめぼれされて
このおうちにやってきたわ
このひとと
ねむるときずうっといっしょ
かなしい夜さ ....
きみはなにに殺されたのだろう。
この日付、六月二十六日という日付のほんとうすら私はもう忘れつつある。きみの命日そのものだったのか、それともきみが死んだことを私が知った日だったのか。
おそろ ....
ずいぶん歩いて歩いて、ひざこぞうはすりきれて足ひきずるようになったよ。
いくど、ここは果ての先だ、と思ったことだろ。
らっぱのみしたワインの瓶、公園のひみつ基地のしたでねむった夜、あったかそう ....
いつくしみを
ぼくに いつくしむこころを
ひとの知の火がなげこまれた
焼け野が原にも
ひとの予期よりうんとはやく
みどりが咲いたことを
アインシュタインはおどけながら呻いている
....
きみのかあさんになりたい
お洋服を手縫いしたり
陽に透けるきれいなゼリーをつくったり
おひざにだっこして絵本を読んだりする
いつも子育てのことで
はらはらと気をもんでいる
きみのとうさ ....
ごめんねとあなたにささやいて
いつも唾でやさしい嘘をなぞっていた
ほら、耳をふさいでしゃがみこんで
はねつけろよ
いつからわたしの舌は
こんなにも何枚もはえてこっそりと赤い棘で
みなを ....
考えてみたらあたりまえだけど
詩をかくひとにも
なにかしら毒のようなものをまとう
ひとがいた
目立ちたいひと
偉くなりたいひと
人を貶めたいひと
なんだか
スンと
さみしいき ....
私は1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の犯人、酒鬼薔薇聖斗こと少年Aが好きだった。少年Aは当時14才で中学生という報道で、私は当時12才で小学6年生か中学1年生だった。彼も私も、とびきりの条件付 ....
庭の柿の木は ざらりとしたぬくい腕で
小さなころからずっと わたしを抱きしめてくれました
おばあちゃんがわたしを
だっこもおんぶもできなくなったころから
わたしはランドセルを放り出して
....
秋葉竹さんの田中修子さんおすすめリスト
(14)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
にがい_いたみ
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田中修子
自由詩
3*
18-8-3
跳ねるさかな
-
田中修子
自由詩
6*
18-7-25
とりどりのいき
-
田中修子
自由詩
10*
18-7-24
クローズド
-
田中修子
自由詩
9*
18-7-15
父さんをすてた日
-
田中修子
自由詩
4*
18-7-7
ぱじゃまものがたり
-
田中修子
自由詩
3*
18-7-3
きみはなにに殺されたんだろう
-
田中修子
散文(批評 ...
12*
18-6-26
失くしたらくがき帳
-
田中修子
自由詩
6*
18-6-23
永遠の雨
-
田中修子
自由詩
16*
18-6-21
きみのとなりにユーレイのように
-
田中修子
自由詩
18*
18-6-10
空だまり
-
田中修子
自由詩
7*
18-6-1
こおり/朝の空/鏡
-
田中修子
自由詩
12*
18-5-20
ジャンヌ・ダルクの築いたお城_少女Aとテントウムシ
-
田中修子
散文(批評 ...
6*
17-10-14
庭のおかあさん
-
田中修子
自由詩
12*
17-9-11
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