すべてのおすすめ
トンビ飛ぶ空には秋の白の月
山国の盆地を侵す波のおと
腹の音響いて天の猫笑う
奈良漬の塩の上がりと半月板
虫達の叢だらけ善光寺
蛍かと思えば着信宵の秋
雲一つ鼻腔に ....
母親の 背中に逃げる 初対面
悲しみが 言葉に出来ず 蕁麻疹
どうしたの わからないから 泣いている
ミサンガに たくす願いは 週替わり
肩車 世界で一番 高いとこ
あの夜の彼の涙をみてた星
十年も経てば未来が今になる
太陽のような黄色い傘をさす
静寂の 川を見ている 月二つ
群れる蟻 我関せずの 蛾の蛹
燃え尽きた あなたとわたし 壁のしみ
寂しいと 鐘を鳴らした 旧校舎
涙枯れ 震えが止まる 目的地
SNS 心 ....
敢えて云う ドキドキワナワナ ヴァンドーム
ときめいて 仏の顔も 鰓呼吸
黄昏に エクトプラズム トリスタン
決意する ギロチン問答 眼からビーム
うつむいて 驢馬語囁く スト ....
優しさは 悲しみ見せぬ 隠れ蓑
色のない 日々を彩り 足を組む
夕凪は てんとう虫の 子守唄
晴れの日に 涙を流す ガマガエル
泣き虫に 優しさ見せる ダンゴムシ
辛いと ....
青色が麦わら帽子に恋をした
降り積もるあなたの愛でねむる姫
サンダルと月夜が似合うお父さん
まどろみて 千里言う謡 山くだり
里村の鬼を眠らせ 夜祭り
人の声 聴こえぬ 言の葉 天高く
千早ふる 神代の舞いへ 降りそそぐ
雨となり 蕭々と 場を鎮め
ごはんをたべて しあわせになる
かずをかぞえる おふろのなかで
ないてわらって おこってねむる
あさがはじまる ふくをきがえる
お月さま踊り場に降臨
満月にわっとおどろく
月と一緒に夜の音を聴く
月語も話せるメイドさん
あの日の風船が月まで届く
月夜は君のなかにある
夜の風孤独を洗う
もっと優しい嘘をちょうだい
つらいから星がみたい
少しずつ真珠になる
公園で自分を拾う
子守唄こころに寄り添う
てのひらから流星群
今日も静かに笛をふく
ノートにあなたの横顔を書く
白昼夢飛び立ったことば
雨が降るメールのなかで
夜は素敵さ星がみえる
君の声で君の恋を聞く
いつだって弱い者がウソをつくのさ
ワタシって必要かしら今のキミに
つまり雨そういうことよ残念ね
ごめんもうがんばれないこれ以上
ヘルプミー急遽癒しが必要です
誘惑に負けて ....
泣けば良いそれがあなたの雨になる
神様が一緒にいると仮定して
僕の目をまっすぐ見たのが君だった
鐘の音が鳴り止んだらすぐ鐘叩く
美しいおばけとともに徹夜する
音楽もいつかは空に還ってく
猫の背が語る一日の過ごし方
初夏の風 海の匂いと鼻ピアス
ひとりきり遅刻早退を繰 ....
俳句じゃない季語がないから川柳だ
季語という季語を食べ尽くした夜中
はらはらと季語が降り注ぐ朝の部屋
季語なんていらないくらいの季節感