すべてのおすすめ
誰もいない 僕がいる
僕がいない 誰かいる
耳を塞いでも
声が聞こえる
音はしないのに

裸足で駆けだした長靴のそこから
見よう見真似でメモリアル
ごきげんよう
逆さまの空から
 ....
「 新月の夜 」

存在さえも不確かにする 霧が降る

新月とつめたい星の光、みすぼらしいデッキの長椅子のしたに

小さな命が産み落とされる 

白黒タキシードのハチワレと 闇色のクロ ....
貴方の軌跡を辿っても
私はあなたと会えないけれど
貴方の心に土足で入らせて下さい
その中で 一際鈍く輝く星を
飾らせてください 私の心に

貴方の言葉を辿っても
私はあなたになれないけれ ....
信州で得たお金で

京都に戻った

ほぼ行方不明は継続中

ある日 清掃車に 

乗っているバイクごと撥ねられた

気を失ったのは人生初

目を開けると

周りに人の足 ....
葬儀を終えたあと

母が腕の中に抱えた父の真新しい骨壺が
カタッ・カタッ。となっている。

黒喪服に身を包み
草履をつっかける母の歩調と重なって

(すまない。すまない。)と
泣いて ....
神さん
仏さん
ありがとうさま
今の今
腕時計を見ると
午後三時三十三分
もちろん
今も過ぎてゆく
こころを
生きるのは
悲しみや苦しみ
そして
喜び。今は亡き
次兄は
お ....
 「 砂塵の水 」


砂塵
//////////・/・/風 

刺す 陽は陰 空は、銀の航跡
時間さえ 破壊された瓦礫の街に
休息を微塵に許さぬ 爆音の響き
怒号 号 号 号
 ....
 お気に入りのものはありますか

 それは今欲しいものですか

 自分に足りないものですか

 恋する心が欲しいですか

 愛されたいですか

 欲しいものは何ですか

  ....
長い時間をかけて
ひとつ ひとつ
ピースをはめて
綺麗に出来上がりそうになった時
ひとつ ふたつ
ピースが無くなっていたことに気づく



決して埋まらないその穴は
いつまでも
 ....
夏空が青く呼びかけるから
今日はノースリーブのワンピースを着よう
名前もしらない花々に挨拶し
サンダルで出かけよう
冷えたいろはすの桃を片手に
結露するほどの冷涼さで
火照る頬を潤しながら ....
 おとつい買ったばかりの
 ミドル丈のレインブーツ
 人気のない舗道に目をやりながら歩く
 おおきな水たまりもへっちゃら

 雨はアジサイの植え込みを揺らして
 色づく花房に打ちつける
 ....
きみは海を見たことがある?
             (パヴェーゼ『丘の上の悪魔』10、河島英昭訳)
ぼくは
          (サルトル『アルトナの幽閉者』第一幕、水戸多喜雄訳) ....
僧侶の方が

学者から聞いたという話を聴いた

生命の尊さの話

胎児がいる羊水は

何十億前の太古の海と同じ成分だと

何十億年かけて人間に進化したことを

母親は十月十日で ....
よく会う散歩の犬が
寄ってくるなり吠えた
いつもは尻尾振って
甘えたそうに来るのに
何か憑いているのだろうか
疲れていることは確かだけれど

よく会う野良の猫が
寄ってくるなりシャーと ....
君がうらやましい

立派な職人に作ってもらい

君がうらやましい

大勢に人との合作で

君がうらやましい

チーズがとろりと全身に

君がうらやましい

たまごを練りこん ....
雨上がり
青葉あざやか。
ある人から
認められていないということを
認める私が
在る
どうしようもなく
在る
青葉
代々
受け継がれて来て

こうして在ることの
ふしぎ
 ....
短気は損気
急がば回れ
情けは人のためならず
雨上がり
青葉あざやか




 ※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
   五行歌には、本来、タイトルは付けません。ですが ....
庭の紫陽花がうっすら青く色づいて
季節は嘘つかないね、などとつぶやいてみる
紫陽花は土壌の性格によって
色が変わると知った理科室で
人みたいだなとおもった
そんなふうにわたしが紫陽花を怖れて ....
記憶の階段

過去が積み重なっている

そして、今も、少しづつ過去を重ねている



私の長所は、すぐに忘れること

嫌なこと、不快なこと、不愉快なこと

私には目的がある、 ....
僕は死んでいるのかもしれない
電気はもう通らなくなってしまった
水はもう流れなくなってしまった
重力はもう働かなくなってしまった
僕が生きているということを君は証明できるかい
全てを破壊した ....
怒りを抱きしめる
しっかりと両の{ルビ腕=かいな}で{ルビ抱=いだ}いて
だれにも盗まれないように

他人の怒りに迂闊に乗っかったりしない
酔っぱらいがハンドルを握る暴走車に乗るのと同じ
 ....
水の稜線をたどると
椅子の肘掛けは
今日も閑散としていて
グラウンド整備を終えた
儚い高校球児のように
窓ガラスから先へと続く金魚に
適量の餌をあたえた

息に触れようとして
 ....
「ごめんや」
虚ろな眼差しで
そっと握る祖母の手は
ほっこりと温かくて
懐かしい香りがした
満員電車の窓に映る
よれたスーツと、冴えない顔
「パパ、がんばってね」
息子がくれたピカチュウのシール
名刺入れの裏に、ひっそりと貼ってある

雷を放てるわけじゃない
敵を倒せるわけでも ....
雨はそこまで叩きつけなかった
私は幾分 疲れていた
あなたにまた会いに行く
車のワイパーが しずくを両端に振り払う どこへ向かうかも追えない

「ごめんね」
何にごめんなのかわからないけど ....
緑色のくりぃむそーだの
午後の情事〈それは思いがけないものだった!!〉

冷たく固く、いた「きれい」
四方八方敵だらけ
気持ちの悪い体温に
解され融かされ溶けていく

どろどろどろどろ ....
 
                                 
 おじさん拾ってきたよ!
            と子供が浅蜊の殻を見せたがるのだが、
                 ....
飛び出せずに
炎の中にいる
爛れていく
劣等感

独りで這いつくばって
光なんて邪魔に思った
いつからか壊れてしまった
心は感覚がない

それでも心の奥が揺れると
急に苦しくなる ....
薄鼠色の空

雨を見ながら温泉に入った

背後は鬱蒼とした山々

纏い付く滑らかな湯

一人きりの湯場にはしゃぐ

足音に振り向くと

こんな平日

こんな辺鄙な所に誰 ....
 アナベルの咲きそろう庭に遭い
 手で触れることを
 ためらって

 六月の午後にあがった
 冷たい雨
 潤ってあざやかな花房に
 そっと 顔を寄せると
 控えめで甘い匂いは
  ....
本田憲嵩さんの自由詩おすすめリスト(2262)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
フェルマータ_《異名同音]_》- 洗貝新自由詩8*25-6-20
新月の夜- 月乃 猫自由詩7*25-6-20
他人- 馬後の竹 ...自由詩525-6-20
初めての記憶喪失- 花野誉自由詩9*25-6-19
帰り道- 梓ゆい自由詩325-6-18
- こしごえ自由詩7*25-6-18
砂塵の水- 月乃 猫自由詩525-6-18
欲しいもの- 佐白光自由詩3*25-6-17
ジグソーパズル- さち自由詩625-6-17
歩く- りつ自由詩6*25-6-17
通行人- リリー自由詩11*25-6-17
HE_HAS_JUST_BEEN_UNDER_THE_DAI ...- 田中宏輔自由詩13*25-6-16
太古の海- 花野誉自由詩13*25-6-15
尻尾- 自由詩9*25-6-15
お好み焼きとピザの楽しいほめっこ- 多賀良ヒ ...自由詩525-6-15
- こしごえ自由詩12*25-6-15
※五行歌「短気は損気」- こしごえ自由詩4*25-6-15
トレース- そらの珊 ...自由詩11*25-6-15
偽善者たちへ- aristotles20 ...自由詩225-6-14
空洞- 若森自由詩7*25-6-14
オパール- 凍湖自由詩5*25-6-14
稜線- たもつ自由詩5*25-6-14
祖母の手- 栗栖真理 ...自由詩4*25-6-13
ピカチュウ- 無名猫自由詩325-6-13
6月9日- 唐草フウ自由詩7*25-6-13
くりぃむそーだ(みどり)- 詩乃自由詩325-6-12
貝殻ぶるうす- 洗貝新自由詩8*25-6-12
音のない叫び- 自由詩7*25-6-11
きのくにの湯- 花野誉自由詩6*25-6-10
しろい景象- リリー自由詩15*25-6-10

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