すべてのおすすめ
二〇二二年十一月一日 「夢」


お金を盗まれる夢を見た。


二〇二二年十一月二日 「夢」


また盗まれる夢を見た。こんどは靴だ。修学旅行先でだ。ぼくは高校生だった。


 ....
 ゆきが おちてくる

海がひろく
不思議な 音をたてていた

灰いろの山と 横たわると
風にも 鳥にも 色いろあると分かる
やさしくしたい けれど
今のぼくには できない

 ゆ ....
この石がどれだけの歳月を過ごしてきたのか誰も知らない
私がどれだけの歳月を過ごしてきたのか
誰も知らないのと同じく――
誰も知らないままで時は流れて後方に追いやられ
私は体験を繰り返して石は記 ....
ベランダに椅子を出して
登録を削除する わたしは
暗闇に見つめられて

もう何年も目にしなかったような
みじかい 朝で

あなたの頬の中
時々 何かがつぶれる音を立てた
そんな時も人 ....
小さな啄木鳥が
枝のむこうに
隠れて鳴いている
霜に白く
苔に覆われた墓石の上に
戯れる小栗鼠

韜晦する記憶のメレンゲ
青い雫

仄かに紅く冷たく
かじかんだ耳たぶに
触る
 ....
ときどき
胸がつまるような感覚に襲われ
苦心して 小さい毛玉を吐くのです
それから少し楽になって
ソファの 昨日と同じ場所に
まるくなります
窓の外が
この頃妙に明るいと思ったら ....
西陽の傾く校庭で子どもたちが
次々と爆発霧散してゆく
明くる日には
何も無かったかのような顔で
それぞれの席に着くので
教室にはいつもきな臭い
硝煙の臭いが充満していた

(働く手を知 ....
初冬の光は
ちょっとあたたかで優しい

川のほとりで
すすきが日光浴している

若いすすきは
つややかな穂先をしならせて
本当の冬を迎えうつにあたり
どう生きていこうかって
ささや ....
二〇二二年十月一日 「ネモ船長の最後の冒険」


 海外SF傑作選『異邦からの眺め』6作目は、ヨゼフ・ネスヴァドバの「ネモ船長の最後の冒険」太陽系を破壊しに来た異星人たちをやっつけに地球から ....
なにひとつ持っていかぬという気持ちで
日々、靴をはき
仕事をし
夕飯の買い物をして
靴をぬぐ

思い出も悲嘆も後悔も
生き残った人たちのもちもので
三途の川の向こうには持ち越せぬ

 ....
あの覚めた感覚は味わいたく無い、心が高振らず醜い自画像でも見ているような気分を数時間過ごすのは全く詰まらない それより昼過ぎた後、空気が沈み出し未完成の音楽流れる まだ正気に戻っていない頭に少し風が入 .... 有刺鉄線をナイロン弦に張りかえて
ビヤン、ビヤンと音を奏でる
音を聴いて目覚めた鳥が飛び立った
丘の向こうの仲間に知らせる
警笛ではない、静かな寿ぎ

地下室ではテーブルを囲んで作戦を立て ....
理科の授業で実験のある時に限って
やたら目を輝かせていた小林くんは
セイタカアワダチソウの
蹂躙する広場で消息を絶った
缶けり鬼の高く蹴り上げられた缶は
とうとう落ちて来なかった
少し遅れ ....
だいこんを抜く
よく太って近年にない出来映えだ
ぢの痛みを我慢しつつ植えつけたから
ご褒美なのかもしれない

この冬は
だいこん、たまねぎ、そらまめ、茎ブロッコリーが
畑で育つ
いつも ....
開け放たれた窓から
少しずつの午後が入ってくる

空港は徐々に丸みを帯びて
羽の重みに耐えかねた蝶が
不時着をしている

机の上には生まれたての雲

いくつか家の事などを済ま ....
物心つかない君は
まだ産まれていないまぶしい時間を生きている
この時間はまだ世界の胎内にあり
君はこの時間を記憶できない
君の楽しく充実した一日は
光り輝く断片の中に遺失され
君は毎日 ....
一分一秒がおしい
あんなに待った 新学期だもの

かがやき五割増し
教室のノイズ
たったひとつだけ清潔な胸元
あたたかな気持ちと苦しみが告げる
それが夏のおわり

愛おしい
遠くの ....
二〇二二年九月一日 「フィリップ・ホセ・ファーマー」


 ぼくの大好きなフィリップ・ホセ・ファーマーの本が Amazon のネット古書店で、1円とか2円で売っている。なかには数千円のものもある ....
二〇二二年八月一日 「海東セラさん」


あしたは高木精神科医院に行く日だ。

 ワールズ・ベスト1965『時のはざま』5作目は、ウィリアム・F・テンプルの「時のはざま」ゴッホのいる時代にタ ....
〈きらめき
/よどめき
/さんざめき〉

預言者ではそぐわない
吹き溜まりとは底なし沼で
遺灰だけを零すと云うだろう

くすぶり続ける核と、脈絡を喪う喧騒に在って
ゆるやかに低下して ....
波 1

{引用=寄せてくる
返ってゆく

そのはざまにすべてがあって
あるいは
そこに何も見つけられなくて

寄せてくる
返ってゆく

その現象だけが
いちまいの絵のように ....
ぐるりとしつらえられた
アイアン製の肋骨
鳥は出て行ってしまったけれど
残像として
生きている 今も

初冬の夕暮れはまばたきするごとに暮れ
憂うるわたしたちは夜を迎え撃つ
そのうち弾 ....
ずぼら一夜は古く染み渡り多くを喋れない 
新しく注ぐ液体に有る、
天体は衝突した
一対の豚とモノラルを舐めるようだ
片耳のジャズを覗き見る、
左右は甘い、
よく儲かる香炉から外れている胚芽 ....
遠い手が
わたしに触れている
触れているのにその手は
遠いままで

けれどその遠い手は
わたしに触れている
遠いままで
たしかに しずかに

遠い手の持ち主は
知らないだろう
 ....
The Long And Winding Road
古い旋律が、折り重なる
小さな丘の上
ここは、見晴らしが良いから、と
きみはベンチに腰掛けて
編み物を始めようとする
小さな春が ....
―野原でまぼろしが燃えていましたね。

―ええ燃えていましたね。

―あのあおじろい火から
   燃える蛍のランプはいくつ作れるのでしょうね。

―ええいったいいくつ作れるのでしょう ....
いままで亡くなったひとびとの
すべての墓に供えるには
花が足りない

そのことをかなしむこともできないほど
墓標は増えつづけている

忘れられた
記されなかった
記憶のなかに
わた ....
笑いながら枯れていった
夏草の影は
種子を残さなかった
わたしたちの手のひらには
やがて海が降り始めた
砂の建築物がぽつぽつと建って
線路が敷かれた
私鉄沿線沿いの小さな部屋で
わたし ....
理科室で 実験できないあなたは
窓ぎわで光り こぼれる(り……
あなたと 婚約する
大きなおとと
擦り切れた脳みそで
何か(何だったか……
言おうとしても
言葉が虫歯に引っかかり
(痛 ....
ガラクタを
大切にしていた本気で

思い出して
迎え行って

オNEWも
好きだよ
それなりに
だけど所々いたんでいる
ぼっこいのは
かなり 惹かれる

申し分ない女に
 ....
本田憲嵩さんの自由詩おすすめリスト(2112)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
詩の日めくり_二〇二二年十一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩11*22-12-19
雪が落ちてくる- soft_machine自由詩8*22-12-18
石の歳月- 岡部淳太 ...自由詩522-12-18
ひかり- soft_machine自由詩222-12-17
冬のレモン- shura自由詩422-12-17
薄明- Lucy自由詩1122-12-16
バラス山- ちぇりこ ...自由詩8*22-12-12
日光浴- そらの珊 ...自由詩9*22-12-12
詩の日めくり_二〇二二年十月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-12-12
向こうの花畑だけが- 凍湖自由詩1122-12-11
溶け出す音楽- nia自由詩222-12-11
ナイロン弦に- XIAO自由詩4*22-12-11
星空学級- ちぇりこ ...自由詩11*22-12-9
続_ち、に濁点- たま自由詩11*22-12-8
青空- たもつ自由詩722-12-8
記憶- 葉leaf自由詩222-12-7
夏のおわり- soft_machine自由詩2*22-12-5
詩の日めくり_二〇二二年九月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩11*22-12-5
詩の日めくり_二〇二二年八月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-11-28
千尋- あらい自由詩122-11-27
小詩集・波- 岡部淳太 ...自由詩322-11-27
鳥籠- そらの珊 ...自由詩6*22-11-26
猶_なぜ_拾い集める- あらい自由詩222-11-25
遠い手- 塔野夏子自由詩3*22-11-23
Little・C- ちぇりこ ...自由詩7*22-11-22
まぼろし- 青色銀河 ...自由詩1222-11-21
いままで亡くなったひとびとの_すべての墓に供えるには_花が足 ...- 凍湖自由詩822-11-19
Sea__of__Love- ちぇりこ ...自由詩822-11-7
ガラス- フェルミ自由詩622-11-6
JEWELRY_GIRL- ルルカ自由詩122-11-6

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71