すべてのおすすめ
伏してつらい時を経て
人の優しさを知る
億の人波の中
ささやかな善意は
いつも埋もれている
普段目に見えないものを
この目で見たことは忘れない
沈黙に泣かなくていい
星が見たければ
 ....
夜中に飲む
コーヒーの美味しさ
寝過ごした朝の
部屋の静けさ
どこかで飛んでるヘリコプター
チラシの裏を
埋める言葉もなく
空白を満喫する
それは
保健室のベッドのような
背徳の柔 ....
昨夜の嘘はあなたには通用しなかった
思考の引き出しにある秘密が小さく震えるのを抑えきれず
あなたの唇が弱いところに触れると思わずこぼした
照準は1ミリの狂いもなく急所をとらえ逃すことなく
脳天 ....
まぶたが閉じるのとたたかいながら
キャラメル箱の移動 ゆれる
向こう側の空 灰色
ほんとうは 終らない色

窓開けて あみどに
バッタの子ども
会いに来てくれた
また自分らしくいられる ....
わたし、もぐら。わたしはモグラ。私は土竜だ。私は土竜に違いない。私は土竜と呼ばれなければならない。私は私が土竜であることを否定できない。私は私が土竜であると自認しないわけにはいかない。私は私が土竜であ .... 一行目が二行目ならば二行目は一行目ではない これは真である
二行目が一行目ならば一行目は二行目である これは偽である
三行目が一行目ならば二行目は二行目である これは真でもなければ偽でもない
四 ....
買い物帰り、袋を持って歩いていると
子連れの母親が「あんなに重いの持って偉いね」と

ありがとう、でもこれ、いい〇こなんだぜ
きれいな顔してるだろ、ちょっと打ちどころが悪か……

昔、入院 ....
すべてがつながっていて
すべてが己の分身ならば
なにを償えばいい

すべてが投影された幻で
すべてが予定調和ならば
いったいどこへ向かえばいい

信じること
深く愛すること
裏 ....
白く浮かんだ綿雲が涼しげな影を作り、
緑の斑は噴煙のように大地を盛り上がらせた
いつもは動かない巨きな山たちが
突然、立ち上がって天空を掴みそうだ

現実と、非現実との見分けがつかない
遠 ....
それはやはり

そうだった

{ルビ伽羅=きゃら}を{ルビ焚き染=たきし}め

熱き胸を{ルビ鎮=しず}める

秋の夕暮れ
いのちに
とおい
せっぷんを
するいのちはいのちと
いっしょになる
思いだして
思いだして
思いかえして
思いかえして
憶えているすべてが
ゲシュタルト崩壊してしまうまで
ときめきもきらめきも
苦みも痛みも
何もかもわからなくなってしまうまで

何 ....
ぼくはクラス委員をしていた
グレーのTシャツにジーパン
下駄を履きショルダーバッグで登校していた
小学校からの出で立ちだ
或る時教育委員会の人が聞き取り調査に来校し
ぼくの身なりを注意した
 ....
日暮れとともに出港し
太平洋を南下する航路
フェリーの舷側が
海面を撫で
闇の中に小さな白波を立てる

夜半に目が覚め
風にあたろうと
デッキに出る扉を開き
手すりにもたれた
夜空 ....
お星さまにとどかない
きらきらひかっているのに不思議
ずっとながめているうち空になってしまった

朝はまだ水がまぶしかった
おなかの模様でちくちく逆だつ毛
たまには吸ってるって知っていて
 ....
ゴロゴロしてテレビを見ていたら
窓際で蝉が鳴きだして
テレビの音が掻き消された

でも腹が立たない
僕は何とか無事に辿り着いた週末だ
蝉も何年もかけて辿り着いた終末だ
お互いをたたえ合お ....
ライトゴロを後逸した野球部員のその後
花火大会の最後の1分
河川敷にたくさんの人が集まり歓声をあげる
ワワワワワワワワ
足の爪にマニキュアを塗った浴衣の女
川ぞいに建てられた特別養護老人ホー ....
誰かの作った世界で
見ざる言わざる聞かざる
飼い慣らされて
俯いて取りこぼした夢
言われるままに行進する
息を殺したまま
三猿たちの断末魔の足音

かつて某猿が摘んだ花だけが
上を向 ....
自分について多くを語ることは、自分を隠す一つの手段でもありうる。
                  (ニーチェ『善悪の彼岸』竹山道雄訳)

 人は、気のきいたことをいおうとすると、なんとな ....
お客さん、焼きましょうか?
それとも煮ましょうか?
、そのままで

夢を食べる人がいる
お腹がふくらんでいつも放屁ばかりしてる

愛を食べる人もいる
少し物足りないので自分を傷つけ ....
夕方に米一合の飯を炊き
三食分に分けてラップで包み冷凍する
基本は納豆玉子かけご飯
キュウリの浅漬け
ご飯のお供を数種
コンビーフやウインナーを齧り
3分間の食事は終わる
冷蔵庫の冷凍室 ....
釣り人は絶えず空を占っている

彼は雨模様の日々の間隙を縫って車を飛ばした

渓の入口に着くと水の唸りが聞こえてくる

今日も駄目だと知りながら

狂ったように竿を振り出し続けた

 ....
こういう時も
書くしかない
いのちの衝動を
熱く
鉛筆をにぎり



みんみんぜみが
一所懸命に
愛の歌を
歌っているのを
ただ聞いている私



どの道
最後を ....
フラスコの洗浄
柔らかな
ガラスと午後の触感
他には何も無い音と
別の日
満員電車で吊革に掴まっていると
かなかなかな
隣にいる男の人が
ヒグラシの鳴き真似を始めた
夏が終わ ....
もう、何がなんだかワケワカメ

物静かな人妻のパンティを脱がせたら愛の嵐でワケワカメ
中折れし、拳で殴られ鼻から垂れたワケワカメ

冷蔵庫の中で賞味期限の切れた深い悲しみのワケワカメ
入居 ....
理不尽に叫びたかった日
拳を握りしめながら目を瞑ると
瞼の裏は草間彌生
体内の粒子が猛スピードで蠢いている

顰の素顔を塗りつぶし
呼吸をゆっくり
数を数えて

瞼の裏のざわめきが
 ....
帰らなくちゃあせるける
帰らなくちゃあせるける

することがあるのは
ありがたいことだ

そう言えるのは
今日地獄から戻れたから
景色が広いから

とりあえず帰る場所あるってよ
 ....
盆が過ぎ
盛りを越えず
しずくはおちない
八月

陽の下
きみよ

九回で終わると思うな
イレギュラーはつきもの

焼けた肩に仲間が触れる
口元にしずくがこぼれる
伝 ....
今は廃校になってしまった小学校のグラウンドに
ぼくら男子児童は立たされていた
50m走のタイムを計るのだと
体育の大森先生は号砲のピストルを
真夏の空へ向けて構えていた
過疎化の進んだ小学校 ....
麻薬やりたいって?
もうやってるんじゃないかな
酒っていうんだけど
それは立派な麻薬です

強烈な体験がしたいって?
するんですよ、皆
冠婚葬祭っていうんだけど

強烈すぎんだろ
 ....
本田憲嵩さんの自由詩おすすめリスト(1784)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
常闇- ガト自由詩5*24-9-13
空白- ガト自由詩4*24-9-13
lose- 自由詩9*24-9-12
かたかたぐらし- 唐草フウ自由詩10*24-9-4
嫌が存りました- 幽霊自由詩124-9-4
百行詩。- 田中宏輔自由詩13*24-9-4
遊びをせんとや- りゅうさ ...自由詩7*24-9-4
せかいと- 佐野ごん ...自由詩624-9-4
virtual- atsuchan69自由詩13*24-9-4
五行歌_伽羅香る- レタス自由詩9*24-9-3
※五行歌「いのちに_とおい_せっぷんを」- こしごえ自由詩7*24-9-3
エンドロール- 塔野夏子自由詩3*24-9-1
中学1年のこと- レタス自由詩5*24-8-31
青と碧- ヒロセマ ...自由詩13*24-8-31
ありじごく- soft_machine自由詩524-8-31
蝉の抜け殻- イオン自由詩6*24-8-31
花火大会の最後の1分- 松岡宮自由詩824-8-31
三猿の行進- 自由詩8*24-8-30
聖なる館─A_Porno_Theater_Frequente ...- 田中宏輔自由詩12*24-8-29
詩を食う人- アラガイ ...自由詩11+*24-8-29
食卓- レタス自由詩8*24-8-29
【渓流】_雨の日の釣り師のために- レタス自由詩5*24-8-28
※五行歌_六首「いのちと共に在るだけ」- こしごえ自由詩5*24-8-28
終わっていく- たもつ自由詩524-8-28
ワケワカメがワケワカメなワケワカメ- atsuchan69自由詩10*24-8-27
アンガーコントロール- 自由詩5+*24-8-24
帰らなくちゃ- 木葉 揺自由詩7+24-8-24
白球- 湯 煙自由詩7*24-8-23
Life_In_The_Fast_Lane- ちぇりこ ...自由詩1624-8-23
表面を撫でる- りゅうさ ...自由詩224-8-23

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