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乾くことのない水滴に
静かに静かに築かれる墳墓
月の動きを
見つめている


後ろに手を組んだ花
折れた櫛の先
人々は憤り
道に夜が来る


霧の雪
鳥居 ....
{引用=(*筆者より―― 昨年暮れ辺りに自分のかくものがひどく拙くなつてゐることに気付き暫く充電することに決めた。その拙さ加減は今回の投稿作をご覧になる諸兄の明察に委ねたいが、ともあれかいてしまつたも .... おいでんさい、おいでんさい

ここは誰もが座れる
椅子の広場さ

人は空に
空は蜂に
蜂は花に
花は大地に
大地は海に
海は光に
光は蜂に
蜂は花に
花は人に

なにに座 ....
巣から落ちて干涸らびた雛鳥の
虚ろな目が空を見ている
とっても綺麗だから
イヤリングにしたくなるね

ねえ、そんなに見つめても
決して辿り着けないよ?
それとも小さな魂だけは
この惨い ....
くらい 翼をひろげて
古い調べから とほく紡がれ
凍てついた 水を恋ふ
しづかな もの

ひとの姿を 失つた日
ひとの心を おそれた日
雪を待つ 地へと降り立ち
ひそや ....
実り豊かな太陽の甲に暖められて
生まれた

あなたは はねずいろ

ひんやりと夜の谷間に命

ひとつの為に皆が慈愛を引いた
その手をさらさらと泳がせそよぐ大地の水が
瞬きになる 星の ....
白樺が銀の葉をギラギラ揺するから、
どこか浮わついていたのだろう、
まっさらな、日記帳を汚してしまった。
湿っぽい土のにじむ、
その先、
桃の木は裏表紙に根付くだろうか、
それとも更に次の ....
1.

寄せては帰る波の音

寄せては帰る波の音

寄せては帰る波の音

寄せては帰る波の音

寄せては帰る波の音

寄せては帰る波の音

寄せては帰る波の音

寄せて ....
内にある暴力的なものに屈して
もう自分の味方ではいられなくなって
人生を投げようと
ただ思っただけであった
自分には甘い
気休めの漢方薬とインターネット
腑抜けた鏡像
怒りの拳を振り上げ ....
離れると 音もなく
落ちた 花びらは
ひとつひとつ 冷たく発光して
私たちは 消失のただなかで
不釣り合いな接続詞を
あてがい 続ける

たくさんの繊細な 傷を
指でなぞり 再生して
 ....
サッカーボールと
野球の玉は
蹴ったり
打ったり
しなければ
プレイははじまらない

この地球もボールにかわらない
宇宙というグランドの

思いきり
蹴ったり
打たれたりしたら ....
結露が零れて
四季を忘れていたことを
思い出す
煮詰まった思考から直視しか
成らない耳鳴りのように

雑音のろ過を辿る ハッと思い出す太陽からの
折鶴 息の白さ

師走に敷かれ ....
少年の 碧い心音が 秋桜の花束と 共振するから
ほろほろと 崩れゆく 夜の輪郭を 掬いとる指に
まとわりつく記憶は 水彩の淡さで かなしく
けれど窓の遠くに 群青の塔群が 絶え間なく
銀の月と ....
暮れて行く秋
まつすぐな道
銀杏の葉のそよぎ

感じてごらん
たつた今うしなはれた
いくつもの命の分だけ
透けて行く風を

たつた今うまれた
いくつもの命の分だけ
 ....
月にいきてえんだよ

息ができねえとか
華がないとか
雲がうかんでねえとか
音がないんだとか

そうかいそうかい、
どうでもいいんだって!

おれも男だからさあ、穴が
あった ....
(慟哭)

世界に影を落とした優しい諦めを知らないで惨めな豆腐の角はたいせつに磨いたアクアの舌。はもうないけど人狼の夜は深く更けゆくばかり火の鳥を知らない?

(うそ。知っている。)

悲 ....
  静かさ


静かさ、といふ音があると思ひます。

秋の夜長、しをれかけた百合を見ながら
静かさに耳を傾けます。



{引用=(二〇一八年十一月八日)}



 ....
  うたわないディランと
  自殺をしないカート・コバーン
  ビー球の 転がりのなかを
  夕焼けが駆け抜ける
  きみにあこがれる

  いつか人生に
  椅子を失くす日、
 ....
詩を歌う人は月が好きなんだなぁ

分かるよ

こんな身近に
夜空にたったひとつ
あんなに美しくて あんなに悲しいものは
そうあるものではないからね

僕もその一人
貴方もそうなので ....
みたこともない  
みなみのくににむかって
いっせいに とびたつ とり

ないかもしれない
あした にむかって
ゆめを 放つ

たどりつけるのかどうか
じつはわからない
ふゆのむこ ....
皿の上に1/4に剥かれて干からびた林檎がふたつ
淋しくて寄り添うように折り重なってる

音のない世界にカサリと観葉植物の葉の落ちる音
それでも君は決して起きたりしない

のそのそと目覚める ....
親戚の目が横に伸びていく
奇妙な形、と思いながら
引かれた椅子に座る
袈裟がうやうやしく現れるまで
空気は露ほども動かなかった

左手に花を、右手に線香を持つ
あとは付いていくだけ
人 ....
波、持ちあがり砕ける
持ちあがり砕ける、波
 
 わたしはいない どこにもいない

陸続と
波波
天井の向こうの
鮮やかになるしかない空に沈殿した
新月をじっと眺めていたら
心臓から水銀がとぷり
流れ落ちた。
とぷりとぷとぷ
とぷとぷぷつつと
畳にしみた。

あの日と似てて
全 ....
炎の刻印が
街に押されて
ようやく
冷たい夜が明ける
街のマリア様たちは
眠い目をこすって
もう、
明日から振り返ったとすれば
何度目の
希望を
浪費しただろう

夜 ....
波の跡が
空に残って
だけど
いつのまにか風が消していく
秋の雲はことさら
はかなげで
明日にはもう
冬のものになってしまうだろう

空は
海のなれのはて

今はもう絶滅した海 ....
埋もれた一粒の麦のことを
考えている

踏み固められた大地から
顔も出せず
根をはることもなく
暗澹とした深い眠りのなかで
郷愁の念を抱いているのか
夏天に輝く手を伸ばし
希望の歌が ....
  けだもの


ひとの声がする

空がなく
土もない
紙の色の月がうすく照らす
このわづかな世界に

やさしく
神々しく
いつくしみ深く
ひとの声がする

《祈りなさい ....
霧のつぶが
ここらに留まっている

セイダカアワダチソウが
しっ
と立ち尽くしている


秋は秋でさみしいから
オルガンを弾く
幼き
亡き王女に寄せたこころを
いつまでも

 ....
私は
私の人生の途中で二度
自らその命を絶ってしまった人の葬儀に参列した事があった。

一人目は同じ工場内で働いていた五十代の男性。
とは言っても勤める会社は違っていたからほとんど口を利いた ....
本田憲嵩さんの自由詩おすすめリスト(2453)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひかり_冬の手- 木立 悟自由詩219-2-17
秘法(第一巻)ほか九篇- 石村自由詩18*19-2-1
椅子の広場- 帆場蔵人自由詩519-1-27
飛翔- もとこ自由詩24*19-1-26
初冬小曲- 石村自由詩21*18-12-13
はねずいろ- 朝焼彩茜 ...自由詩918-12-13
日記に巣くう虫- 自由詩218-12-13
渚へ- 自由詩218-12-13
白い封筒にこれを書くのである- 奥畑 梨 ...自由詩718-12-12
LED- 長崎螢太自由詩11*18-12-12
円形と球体- こたきひ ...自由詩718-12-11
結露が零れて- 朝焼彩茜 ...自由詩11*18-12-9
碧い心音- 塔野夏子自由詩4*18-12-9
わかりやすい詩- 石村自由詩12*18-12-5
いきてえんだよ- 新染因循自由詩1118-12-5
慟哭の夜- 秋葉竹自由詩918-12-4
静かさ/窓/祈り- 石村自由詩23*18-11-25
転がり- 草野春心自由詩518-11-20
- 小卒自由詩918-11-16
球根- Lucy自由詩21*18-11-11
君との眠りの世界線- 青星円自由詩218-11-8
- いっと自由詩518-11-7
- ひだかた ...自由詩4*18-11-5
- 自由詩3*18-11-3
ただ、歩く- 秋葉竹自由詩1318-11-3
思慕- そらの珊 ...自由詩17*18-11-1
一粒の麦よ- 帆場蔵人自由詩16*18-10-31
けだもの・部屋- 石村自由詩29*18-10-29
オルガンの景観- 印あかり自由詩14*18-10-29
陽向臭い匂いと雨の匂い- こたきひ ...自由詩418-10-28

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