すべてのおすすめ
卵を割ると中には
砂しかなかった
食べ物を粗末にはできないので
そのまま火にかけると
砂の焼ける匂いがする
今ごろ砂場では妻と娘が
いつまでも完成できない
卵の城を作っていること ....
君のこと 好きに決まってるだろ

もちろん君の旦那も 君以上に好きだ

ゴメン ボクたちには
君に話せない 秘密があるんだ

察してくれ あまり深く訊かないでほしい

ボクたち 誰か ....
 テイクアウトのピザを
 たらふく食べ
 飲みすぎた赤ワイン

 炬燵で寝落ちし
 ふと目覚める 耳の底の音だけしかない
 深夜

 空ビン洗って
 ベランダの収納ボックスへ入れる音 ....
蝶ひらき天{ルビ透=とほ}く 地霧たちこめ
雄山は笑う
くわ持ちて 枯葉あたたかく
虫達を夢に寝せ
年越しの除夜高く 感謝を叩き
来年も 再来年も ありがとうさま
新年はみかんと炬燵で ....
風が強く テントを打った
毀たれるような寒さの中で
ストーブにあたった

5つの頃 寂れた駅の入口で
飴色の夕日の中で
吹きすさんだ風と
おんなじ音が聞こえてきた
目を閉じると
あの ....
都で流行っているひげ茶です
これはご丁寧にどうも
と、そのような取引があってから
何度か顔を洗って
学校にも行きました
戦争があったかもしれません
泣いて帰って戸棚を開けて
ざざーっと海 ....
寂れた街頭の下で踞り

嗚咽混じりに初めて涙を流した

無関係の喧騒の中で

動かずともよいと何かが囁く

その頃はいつも歌が生まれた

言葉を持たぬ血を捧げながら


ゆっ ....
ぼくが帰るとき
いつも停留所ひとつ抜かして
送ってくれたね。
バスがくるまで
ずっとベンチに腰かけて
ぼくたち、ふたりでいたね。
ぼくの手のなかの
きみの手のぬくもりを
いまでも
ぼ ....
ウクライナはもう終わったんですか?
今はパレスチナですか?
ウクライナはもう終わったんですか?
あの怒りやら涙やら全部
今はパレスチナのものですか?
ウクライナはもう終わったんですか?
も ....
鯛       花は桜いろ
サワラ     甘やかなピアノのメロディーは
赤貝      血潮の香りが胸を刺す
はた      深く広がるハーモニー
つぶ貝     彼方を眺め噛みしめる
え ....
ジミヘンになりてぇな
なりてぇよ
なればいいじゃんジミヘンに
そんなわけで楽器屋に来たのに
三味線しか売ってない
工夫すればこれでも案外
イケますよ
とのことなので買って
担いで帰る途 ....
あのラーマが販売を終了する
ラーマとは、インド神話最大の英雄の一人で
タイの現国王もラーマ10世なのだが、
販売を終了するのはマーガリンの名前だ

ボクたちは、あたりまえのように
毎朝パン ....
 雑然とした卓に
 ちょっと戯れに挿した
 寒椿の 紅い沈まり

 眠れないのです

 時は重たいものですね
 全て寝静まっているのに
 音があるのです

 秒針が刻む
 藍 ....
お下がりの大きな自転車は
不躾な轍を踏んでいた
5時のサイレンが鳴る頃には
納屋の隅の方から
古い天気予報が発掘された
曇りと雨の日には
ばってんが付けられていたけど
晴れの日は見たこと ....
思惟のふちから
言葉が崩落してゆくとき
僕は君の夜を抱き
君は僕の夜を抱く

その暗い球体の中に
守るべきすべてが
あるかのように

たとえばそこに
紅い薔薇
暗さの中では
も ....
はたせなかったやくそくが
はたされないまま
はてまで
つくられたみち
はたして
はたされないものを
はたすことが
やくそくだったのかも
わからないまま
はてまで

初出 日本we ....
月の夜だった。
  海は鱗を散らして輝いていた。
    波打ち際で、骨が鳴いていた。
     「帰りたいよう、帰りたいよう、海に帰りたいよう。」
   と、そいつは、死んだ魚の骨だ ....
カーボンニュートラル
ペーパーレス
紙は無くなりつつあり
本すらも紙でなくなっていく


紙さま
神さま

そういえば最近
神さまもあまり見なくなったなあ
居づらくなっ ....
今日もこらこら怒られて 
後楽園で乗り換える
地下深い南北線から丸ノ内線
ダメ山さんはカイトにされて 
天高く干されてる
ダメ川さんは海賊船で
スイングされている
エスカレーター エスカ ....
 春風が優しく過ぎてゆく銀杏並木の散歩道

 木陰で静かにスケッチをしていた私に

 さりげなく声をかけてくれました

 見えないバリアを被っているつもりだったのに

 あなた ....
終えて
始めることを
止めた

当り前に
巡ることを
諦めた

透き通った人達の
声が届かないように
ひたすら囀った

正しすぎる風に
猫背を向けて
なけなしの炎を護ろ ....
まずしい国
ゆたかな国

お金がまずしい国
心がゆたかな国

心がまずしい国
お金かゆたかな国

愛している人がいる国
美しい秘境をかくす国

山岳が虹を掲げる国
大河が祈り ....
花形新次とは何者か
それを最後の問い掛けとして
此処に一輪の青い薔薇とともに
置いて行きます

いつかまた
自称詩人を殲滅するために
戻って来る日まで
グッド・バイ
 ちいかわになりたい

 って口走るくらいには

 疲れてる



 労働したり

 チャリメラ食べたり

 やってることはおんなじだけど



 わたしには

 ....
1.ジャンク・フード・メモリ


冷蔵庫にババロアがあるから
と言って仕事に行ったけれど
それが本当のことなのか
過去のことなのか未来のことなのか
わからなくなってしまった

残業を ....
言葉の力は強い
それは特に詩でなくてもいい

人生に一撃を与える一行もあるだろう
それは特に詩でなくてもいい

言葉の造形はある その造形は刺激であり救済でありエネルギーである
イメージ ....
「クリスマスチキン」
だから、と
ちょっと張り込んで

ネットで評判が良かった
ガストの
ローストチキンとピザのセットを

【娘と夫に確認してから】

予約したのに‼️


 ....
震え
謳う
脳髄の底から

双眸を潤ませ
這い出した
無貌の
青い吃音症

瓶詰めにされた
仔犬を並べて
逆様の月が
わたしの体液を舐めとるあいだに

惑乱は響き続ける
 ....
{ルビ水裹=みづづつ}み、{ルビ水籠=みごも}り、{ルビ水隠=みがく}る、
──廃船の舳先。


舵取りも、{ルビ水手=かこ}もゐない、
──{ルビ月明=げつめい}に、


{ルビ水潜 ....
きょうび 灰に花に 煙に霞に
忙しくて
あなたの影ができない
光さんざ降る 窓の外にも
薄暗いお家にも
心の 海原にも 大地にも

忘れないで 忘れて 忘れないで
あなたの声が
不快 ....
本田憲嵩さんの自由詩おすすめリスト(1787)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
卵の城- たもつ自由詩8*23-12-28
2+1- atsuchan69自由詩12*23-12-27
深酒- リリー自由詩13*23-12-27
福笑い- 由木名緒 ...自由詩12*23-12-27
ひとり- Giovanni自由詩9*23-12-26
ひげ茶- 春日線香自由詩623-12-26
have_nothing- 自由詩6*23-12-25
糺の森。- 田中宏輔自由詩18*23-12-25
ウクライナはもう終わったんですか?- 紀ノ川つ ...自由詩10*23-12-24
寿司【改訂】_- レタス自由詩12*23-12-23
ジミヘン- 春日線香自由詩523-12-20
さよならラーマ- atsuchan69自由詩18*23-12-20
アンニュイ- リリー自由詩12*23-12-19
お下がりの自転車- ちぇりこ ...自由詩1123-12-19
抱_擁- 塔野夏子自由詩9*23-12-19
言葉遊び- wc自由詩923-12-19
陽の埋葬_- 田中宏輔自由詩11*23-12-18
かみさま- たもつ自由詩6*23-12-17
アップアップ後楽園- 松岡宮自由詩423-12-16
雨の銀杏並木- 佐白光自由詩5*23-12-16
年の瀬- 夏井椋也自由詩7*23-12-16
メリークリスマス- 由木名緒 ...自由詩11*23-12-15
休養宣言- 花形新次自由詩723-12-14
ちいかわになりたい- おやすみ自由詩423-12-14
産み辺のカルマ- 平井容子自由詩1023-12-13
書いてはいるものの- 空丸自由詩923-12-13
我が家のアンダーとMAX- 鵜飼千代 ...自由詩11*23-12-12
psycho- 医ヰ嶋蠱 ...自由詩4+23-12-11
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩11*23-12-11
念う- 印あかり自由詩523-12-10

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