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夜の風
びゅうびゅうと吹いている
公園でお茶

遠い空に
花火
しばらくして
ドドーン

身体の力が抜けて
この感じ

少し眠たく
次の花火を待っている

遠い空に
花 ....
   白い漆喰が
   薄く、褪せて
   遠くの
   {ルビ草原=くさはら}で

   掛ける
    言葉があれば
   ひとつの
   声を

    一本の 煙草 ....
クルマは
オートマティックに進化した
運転能力のハードルが低くなると
免許が必要な危険な物を
動かしているという意識も下がった
運転がヒマだからと
画面をチラ見しながらクルマを操る
人の ....
 最期を迎えるならば

 例えば
 深い深い夜
 病室のベッドに居て
 国道一号線走る運送屋の
 大型トラックの音に
 ただ耳を傾ける事の出来る
 そんな自分でありたいのかもしれない
 ....
雨の気配を感じて手のひらを空へ差し出す

つるりとして
なだらかな
わたしの丘に
今日の雨粒が流れたら
くぼ地の枯れた水路が
一瞬よみがえる
かつて
そこへ流して遊んだ
笹の葉や
 ....
両面テープの夏
順番が赤ちゃんの指のように
そのままの柔らかさで並ぶ
あなたは何事もなかったかのように
テープを剥し続けている
食べたい冷やし中華に置かれた
名前の無い名札
息の仕方だけ ....
 あの……おれ、夢見るんですよね、海の。ときどき夢のなかに海がでてきて、おれはサーフィンやってるんです。でっかい波にのってると、そのままヒューッて空に飛んでっちゃったり……あと……パイプ・ラインのなか .... 日曜日の夕方
猛暑です
私がどこで何をしていても
ここは猛暑です

この世に参加して随分経ちました
参加賞を貰いましたか
まだですか
もうぼろぼろですがいつもポケットに入れています
 ....
明日はなにをしようかな

そうだ、
生きよう

誰でもなくていい
幸せでなくたって

季節の風が吹いている
部屋の中に集落ができた
小さな集落だった
本家、という男の人が話にきて
畑で採れた作物を
いくつかくれた
学校が無くて困っている
というので、近所の小中学校と
市役所の場所を教え ....
夏の夜空に
打ち上げられた花火を
僕の車輪にして

遠く離れた
君のいる場所まで
漕いで行く

群青の草原を
駆けて足りるなら
炎の縁に
君を飾りたい

花火が街を照らす間に ....
君は丸いうさぎ
丸うさ

タヌキみたいでかわいいよって
いっちゃったけど
タヌキを目指すのは違うんだ

お腹を叩いたり
ちょうど良い葉っぱを探したり

キツネに会っても
勝負しち ....
夏の昼間の空は
澄んでいて
空っぽの
わたしの頭のようだと思う

どこまでも青くて
遠く冷たい宇宙と
頼りない月に
手を伸ばしている

呼吸も
愛情も
欲望も
暑くて仕方ない ....
 小さなグラスにウイスキーをなめなめ

 夜更けて
 
 行くのを知る


  そういえば私の影は何処へいったでしょう。

   「探しにでもいったのでしょう。」

  あら、何 ....
 
あっち向いて ホイ

ウチ見て ホイ

なんでそちらを向きはるのかしら、いけず


 
目の前に一本の道が現われた。

この道を行けば、海に出る。

ほら、かすかに波の音が聞こえる。

見えてきた。

海だ。

だれもいない。

天使の耳が落ちていた。

 ....
肛門には特別なセンサーがあり
個体と液体と気体を識別できるから
オナラのすかしっぺができるのだ
このセンサーが機能しないと
音出しっぺのオナラテロになる

江戸時代には
良家の女性に付き ....
それなりに成長した木なので
横たわるとベッドからはみ出してしまいそうだ
実際、回診の時
医師は枝分かれした根っこの末端を
注意深くよけながら
ベッドの周りを移動しなければならなかった
根っ ....
道の途中で、
一緒の者が笑い始めた
相棒は笑いながら
「もうお終いだよ」と言う
そんなことはないよ
いつか終わりかどうかじゃなくて
僕たちはちゃんと生きている

相棒は歩くのを止めた
 ....
雨は降ったり止んだり降ったりで
四季のある国のひそかなもうひとつの季節

室内干しの洗濯物
取り込むまえに
ちゃんと乾いているだろうか、とさわってみる

乾いているようにみえても
繊維 ....
 暗闇の中には沢山の物語がある


  パリの老いた靴作りが
  ハンチングを傾けてかぶっているのは
  むかし街の女に
  とても粋だわ と口笛を吹かれたからという話

  それでそ ....
一人でふたり分の荷物を整理する

なんて過酷で残酷な(笑)

やり始めるとやっぱり記憶に飲み込まれそうで

それでも時々、楽しくて


壁のシールを剥がせば そこだけ白くて

こ ....
 雨
 {引用=水}
  に
 針{引用=が} 蟻

 革

  の本


 インク

{引用=は}
 柔らか

{引用= 𝘪𝘵}{引用=+}
 刻印


 香料 ....
我が家では

いただきますの後
ニャー と号く

あの日から
そうしてる



魚屋さんには夕陽がさす。それは、雨が降っ
ていても、モールの中でもかまわずに。その
匂いの中に ....
虹を作る
その生き物の背中には羽があって
だけどそれは
空を飛ぶためのものじゃないらしい
六月の晴れ間を見つけると
庭にぴょこんととびだして
霧を吹きかけて虹を作る
小さな生き物は
小 ....
 給料日 仕事上がりに立ち寄るATM
 その銀行の隣に花屋がある
 軒先、白い看板には飾り文字で「花音」

 店内は細長いスペースで奥行きあり
 入り口に色とりどりの花の苗が陳列していた
 ....
きらきらひかる
わたしの遊園地は
暗闇のなか
世界を彩っていた

頭のなかの
わたしの遊園地で
ぬくもりのなか
空を飛んでいた

貴方に出会った
あの日

翼が堕ちたわたしの ....
ハッピーハッピーハッピーハッピーライフジェネレーター
そんな筈じゃなかったの
そういう積りで生くと誓ったのではなかったの

こんなふうに秋でもなんでもない生温い季節に
恨み言をゆうなんて
 ....
 
枯れちまった海で

魚は息はできない

また涙で溢れるまで


 
 手をコピーする。左手をコピーして、右手を
コピーする。腕をコピーする。左腕をコピーし
て、右腕をコピーする。顔をコピーする。光を
見ないように、目をつむってコピーする。肩と
胸をコピーす ....
本田憲嵩さんの自由詩おすすめリスト(2598)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏の夜に- 日朗歩野自由詩10*23-7-16
郵便配達夫- ryinx自由詩6*23-7-15
オートマティックに潰される- イオン自由詩3*23-7-15
最期をむかえるならば- リリー自由詩8*23-7-15
手のひらの丘- そらの珊 ...自由詩18*23-7-12
冷やし中華、始めても- たもつ自由詩12*23-7-12
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩14*23-7-10
日曜日の夕方- 空丸自由詩1523-7-9
明るい日- やまうち ...自由詩4*23-7-9
集落- たもつ自由詩22*23-7-9
車輪の詩- ミナト ...自由詩6*23-7-5
丸うさ- 日朗歩野自由詩6*23-7-5
ベランダ- utsuwa自由詩623-7-4
夜更け- リリー自由詩5*23-7-3
ホイ- 殿上 童自由詩2*23-7-3
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩14*23-7-3
すかしっぺセンサー- イオン自由詩3*23-7-1
誤診- やまうち ...自由詩123-7-1
とんじゃく- atsuchan69自由詩5*23-7-1
梅雨の通夜- そらの珊 ...自由詩11*23-6-30
ヨル- リリー自由詩10*23-6-29
引っ越し- 短角牛自由詩16*23-6-29
午後。- ryinx自由詩7*23-6-29
お魚くわえない猫- AB(な ...自由詩11*23-6-28
小さな生き物- そらの珊 ...自由詩8*23-6-28
花とボタン- リリー自由詩11*23-6-28
初恋- utsuwa自由詩423-6-27
非の打ち所のないパーティーライフ- 万願寺自由詩4*23-6-27
- 殿上 童自由詩4*23-6-26
コピー。- 田中宏輔自由詩15*23-6-26

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