この詩は、題名のみならず、その形式や文体も、また、この詩に引用された詩句のうち、そのいくつかのものも、西脇順三郎によって訳された、T・S・エリオットの『荒地』に依拠して制作されたものである。西脇訳の『 .... ひつじの群れが
机の上を横断する
通過するまで
宿題は中断
頬杖をついた鼻の先を
ひつじたちは通り過ぎていく
一番端の崖の所まで到着すると
窓から空へと向かい
雲の群れになった ....
 今君は輝いている
 僕の目の前で
 駆け寄ってくる姿が眩しくて
 抱き留められない
 夕日が西に傾いて行く
 逆光を背にして
 走り去る君の姿が
 幻と気づくまでには
 あと何日 ....
繋がってる 繋がってる 場面と場面が、繋がっている  
一つの映画の中で繋がっている
繋がってる 繋がってる 朝と昼と夜が、繋がっている 
一日の風景の中で繋がっている
繋がってる 繋がってる ....
母さん

私は誰ですか
昨日はもう弔いました
それでも自分がわかりません


若い桜の樹ばかりの町
そこで私は生きています

信じられますか
そこで私は生きています
信じられま ....
朝に聞いた曲
心の目が柔らかく開く

見落としていたもの
忘れていたこと

目玉焼きのカタチに
母が

洗濯したハンカチの色に
父が

リキッドの眉墨には


私の ....
最も遠い牡牛を見に行こう
インゲン豆の思想を持って
白鳥の内面を持って
大地の虫歯
お茶の先端に刺さる深く静かな悲しみ
誠実な熟読と
ヤマウズラの貞節な唾液を持って

今朝はグリーグの ....
Dear St.Nicolas,


極北の暮らしも
季節は、
子供たちへの贈り物の準備
そんな 忙しさをましていることと
存じ上げます。

今年の クリスマスの
願い事のリス ....
暗渠の上の緑道を歩く

枯葉を踏みながら
自分の影を踏みながら
何処も目指さずに
誰も目指さずに

曲がりくねった道を彷徨う

陽射しはただ微笑むだけで
空の青さが背筋に染みる ....
冷たい雨が降りだした町に
冷たい夜がやってくる
夜明けはいつも遠い
トーストの微笑みも
紅茶の雫も
珈琲の湯気も
夜明けの向こう側にある
手を差し出しても
触れることができない幻を
 ....
ジャズ

https://suno.com/s/OnEIvAu82hec0Wor

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なんとなく

https: ....
愛を忘れた神殺しの
愛が
宙で宙ぶらりんになっている。

そうして
遠くて近い銀河の岸で
神殺しに殺された神は
宙ぶらりんの愛で生き返る。

自分に都合のいいだけの神なんて無いの
 ....
それは遠い遠い昔のこと
命は身体という
不自由な傷つきやすい器を
必要としていたという

鼓動 とか
呼吸 とか
だから今はもう
命の比喩としてかすかに
その器の記憶を伝えるだけ
 ....
エイリアン
共は

自分の
ア◯ルが
妙に
疼くので

しらみを
消す為に

現実逃避

エイリアン

自称詩人を
抜かせば

ア◯ルは
満たされる

ヌク ....
いまのように
日をまもり
枯れ枝をあつめた
この霜焼け
道端の紅葉に

部屋の隅へとどく
はらばいになった
暮れの西日
どこで線をひいていい

ひとりより
ひとりにきづくほうが ....
 ちょっとくたびれたスニーカーで散歩に出る
 午後からの散歩は時間と追いかけっこになる
 つるべ落としとはよく言ったものだ
 沈みかける太陽からの光が心地よい
 長寿の太陽にあやかりたいが ....
錆びた鉄格子の向こうに

月明かりが望みの影を作り出している
冷や汗が滴り床に小さな地図を描く

これは出口への暗号だ
誰も読めない

壁が息をしている

湿ったコンクリートの肺が
ゆ ....
師走の候
医院の待合室
暖房を入れ始めてから日が経つ

ブラインドの向こう
夏からの工事は、まだ終わらない

受診後の患者様たち
次の予約は年明けが多い

帰り際に掛けられる言 ....
あれは中学生のころだったか
母に連れられ下着屋に行き
子どもには不釣り合いなほど立派な刺繍の入った下着を
母は子に買い与えた
そんなものより
質素なスポーツブラがよかったのだが

わたし ....
嵐は去った
ちぎれた雲が 空に置いてある

僕の気持ちも ちぎっては置き去りにしてきた
捨て方も分からない この気持ち 

誰かの落とした種を拾ってしまうことがある
育てたのは僕だけど
 ....
Contents

I.  Those who seek me diligently find me.
II. You do not know what you are asking ....
日、いちにちと
冬のけはいが濃くなり
きのうより
はやくなった夕暮れ
人はみんな
もうこれ以上は失われまいとして足早になる

冷気はあしもとからやってきて
なにかによばれたような気がし ....
買ってから
どれくらい経つだろう
黒色の電気ケトル

購入時は白が欲しかった
でも、在庫がなくて
この、いかつい黒を選んだ

最近は、沈黙することが多い
スイッチを押しても応えない
 ....
粗末な哀しみを夜に浸し、
柔らかくなった端くれを口へ運ぶ

牛脂の付着した鍋に、
豆と小麦粉、
岩塩を加えてシチューを作った

焚き火に、美しい魔女が裸で踊っていた

火のそばが母の ....
師走がすまぬという

みんな居なくなってすまぬという

 やさしい言葉をかけるのを躊躇う
 やさしい言葉が渦を巻いて襲ってくるのを躊躇う 
 助手席に乗せては苛々が募り
 飽きもせず ....
{引用=

白い吐息に、

深山は十六夜の雪明り
影を踏む音も 粉雪にすわれ、


 人の気配など
ありようもない午の刻
新雪に足跡を残しては、
森をさまよい
 さまよい
  ....
散歩の帰り道

ガス会社のフェンスに
ひとさし指先ほどの
緑のサナギ
アゲハの類か

細い指先で畳まれた
葉っぱのようで、
その美しさを観察する

雨風を凌げるものなど
周りに ....
愛してる
愛してみる
愛さずにいられない
愛しすぎてる

どの愛を感じて
どの愛を伝えたいの

あなたはどの愛を求めていますか

会えない夜
会える夜
会っている夜
会った夜 ....
 意中の牌を掴んだときの感触
 こみ上げてくる興奮に震えることも
 対面のオジサンの手が一瞬震えた
 右をみて頷いて
 左を見て眉間にシワを寄せた
 正面に向いたとき
 視線を避けるよ ....
ヘミングウェイが入ってきた。
(レイモンド・チャンドラー『さらば愛しき女よ』32、清水俊二訳)

元気そうじゃないか。
(チャールズ・ウェッブ『卒業』1、佐和 誠訳、句点加筆)

プルース ....
本田憲嵩さんのおすすめリスト(2656)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Notes_on_the_Wasteless_Land.Ⅰ- 田中宏輔 ...自由詩725-12-18
ひつじ雲- たもつ自由詩425-12-18
逆光の天使- 佐白光自由詩425-12-18
全部GO!- 鏡ミラー ...自由詩6*25-12-17
信じられますか__蒼風薫- エヴァル ...自由詩225-12-16
そこかしこ- 花野誉自由詩14*25-12-16
抒情詩について- 牛坂夏輝自由詩7*25-12-15
〒_HOH_OHO- 月乃 猫自由詩12*25-12-14
冬の散歩道- 夏井椋也自由詩1225-12-14
夜と雨- りつ自由詩8*25-12-13
つづら坂(過去作)と音- wc自由詩10*25-12-13
(おとぎばなし)愛を忘れた神殺しの_※(音楽_3曲付き)- こしごえ自由詩7*25-12-13
long_long_ago- 塔野夏子自由詩8*25-12-13
ヌクヌク自称詩人の怠惰- 弥生 陽自由詩1*25-12-13
いま- wc自由詩825-12-13
12月の散歩道- 佐白光自由詩5*25-12-13
脱出- 自由詩825-12-12
良いお年を- 花野誉自由詩13*25-12-11
ちち- 凍湖自由詩1725-12-11
孤独よ- 自画自計自由詩225-12-11
The_Wasteless_Land.- 田中宏輔 ...自由詩1125-12-11
冬の猫- そらの珊 ...自由詩14*25-12-10
まだやれる- 花野誉自由詩15*25-12-10
焚き火- atsuchan69自由詩17*25-12-10
すまぬ- 洗貝新自由詩13*25-12-9
湯屋_Ⅱ- 月乃 猫自由詩15*25-12-7
越冬サナギ- 花野誉自由詩14*25-12-7
bpm(ビーピーエム)- 自画自計自由詩225-12-6
麻雀- 佐白光自由詩4*25-12-6
僕タチハ、ミンナ森ニイル。- 田中宏輔 ...自由詩1625-12-4

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