すべてのおすすめ
遮光カーテンの隙間から
薄明かりが射し込んでいる
もう蝉が鳴きだした
命の残りをかけて

命がけじゃない一晩を過ごす
目をつぶっても眠れない
思いを巡らせるのは
もう戻らない
かつて ....
二十歳くらいの頃
梨の皮をビーラーでむいていると
それを見た父が怒りだして言った
「そんな梨は食べたくない」

わたしは内心、バカみたい、と思ったのだが
火に油を注ぐのも面倒なので黙ってい ....
夜が空けた。
立体的に、次々と、パタパタと。

画角のはじは暗い
焚き火が燃えていて少しずつ暖かい
手をかざしながら思い出す
ラムネのビー玉の音
レモン色に水色がよく合ったお祭り広場だっ ....
日記を失くしてから
別れの痛ましさなんて
忘れてしまったな
おかげで もう
愛のうたなんか
うたわないで 済むよ

切った爪をインクに浸して
言葉を垂らす

部屋のどこかで
コオ ....
新米を炊いた
土鍋で炊いた

二人暮らしなので
小さな二合炊き

二十分蒸らして
蓋を開ければ
しあわせの香り溢るる

神棚に供えて
日々の糧に感謝

「こんな美味しい米 ....
足元の
石畳から
ひろがりつづける
あおうきの
さかい
とぽんと
深く

トビが
青浮いて

空のベンチから
晩の献立を
湖の
はるか稜線まで




/即興ゴル ....
っていうのは
重力って
星の重さで時空が歪んでるので
投げたボールは時空の歪みに沿ってまっすぐ進んでて
結果落ちてるカーブになるわけ
ってことは
この辺もあの辺も全部ぜーんぶ
歪んでる
 ....
朝日をカーテン越しに
気配を感じる程度に確認する

改札機はカードひとつで
俺らしきを俺と認識する

人の目もそんなもんさ

計画はピアス程度にぶら下げて
策略は靴底に忍 ....
雨傘の言葉
そぼ降る名前
閉じられていく風船は
わたしが作った
窓、その音と
旧スエズ文字の羅列
それだけで
終わらないように
海の便箋も
階段に添えた
日々の死に
追い ....
目覚める
 と、
ここは深夜の密林

灯火に浮かぶダイニングバー

戦闘服のジェシカが店で
バナ・ナンカを刻む

よく切れる
薄刃包丁を手に、
ジェシカが正義を振り下ろす

 ....
  〇


きのう、友だちと水死体について話していたのだけれど、水死はかなり苦しいから、水死はしたくないなと言ったのだけれど、ヴァージニア・ウルフは入水自殺だった。ジョン・べリマンも入水自殺 ....
夜明け前の散歩
灯りのない家々を抜け
ちょっとした農道を行く

一人一人の孤独が夜露になって
暗闇を舞う小さなこうもり達の
羽を少し重くする

いつもの開けたどん突きで立ち止まり
ゆ ....
時は、風化の砂塵
  砂丘より 蒼い星を子どもたちが
みつめる
 大気のない無音のそこからみる
星は かぎりなくウツクシイ


集約される
かわらぬ 社会の列車は喧騒のすえ
プラット ....
ドラッグストアでペプシゼロとヨーグルトを買った。
夜の店内は空調が効いていて、白っぽくて、乾いている。

手をつないだ恋人たち、メガネを掛けた会社員、綺麗な身なりの女の人。
みんな等間 ....
有明の海岸から、薄気味の悪い歌が、聴こえてくる
ぺしゃんこになったアリンコが、必死で生き残るための道筋を探し求めている
マリリンマンソンが新聞を片手に、マイクマイヤーズが出演しているコメディショー ....
8月の終わり
空の雲は秋の形で
風に吹かれている
それでも僕ら
サンダル履いている
アイスクリームで
身体を冷やしている

今の暑さも
じきに冷めていくから
ふたりの熱量に
そっ ....
腑に、落つる=心から、納得出来る
腑に落ちれば、天にも繋がる。神に繋がれたる、その想ひ
筋を通せばリズムは踊り出し、メロディが生まれる
I Can Hear Music.私には音楽が、聴こえる
 ....
挿し木をひとつ
もらいました

軍手をはめて

小さな鉢に

土をもり

水をかけてくれました

コンビニの
ビニール袋で
包み

揺れないように

持ち帰り
カーテン越しに置き ....
 心の隙間で踊っている

 いつまでも消去できないでいる

 自分自身を制御できないでいる

 行動に移そうとする自分がいる

 そんな自分を恐れている

 地図を確認している ....
擦れ違う

人と人と
袖と袖と
熱と色と
闇と息と

擦れ違う

季節と憂鬱と
言葉と黄昏と
畏れと香りと
祈りと呪いと

擦れ違う

風と唇と
声と光と
女と ....
交番の横

公衆電話ボックスの中で涙まみれ

お巡りさんは私を見て見ないふり

勝手な言い分と怒りを

優しく宥めてくれた人

救いあげて走らせる白い車

夜中の阪神高速はオレ ....
夏の日の夜
CD棚の中に一つの地図があり、その中はとても平和でありました
てっぺんにはビートルズの列に、ローリングストーンズがあり、その次にThe Whoが並んでいる
ブリティッシュロックの物語 ....
                          茫妄と
夜世界は影を映し出し
          街には至るところ霊の溜まり場所がある

                      ....
マチネはねた後の
太陽の輝きと君の笑顔、白い肌
眼鏡を買いに行くからついてきてと
柔らかな命令に僕は従った
何かを食べる時には迷いながら
電車の話をするときの眉間の皺
夏が来たら君とすべて ....
なつのよる、満月の路や
夕暮れてゆく公園、回旋塔の下や
線香花火が咲いた、一瞬の光の下で
見つけた
かげぼうろたち
かじってみたら
やさしくほどける
ほおってみたら
ふうわり浮かぶ
 ....
いつもの会釈にお決まりの挨拶
それにあとひとこと
胸につかえたしゃぼん玉を ひとつ
ことばに込めて放ちたい

世間話にも地雷はあるかなとか
ぜんぜん気の利いたことでもなく
毒にも薬にもな ....
悲しみは
どこへ行くのだろう

月明かりに照らされた部屋に
アン・ルイスのバラードが静かに流れている
ずっと夜と共に呼吸してきた
あなたの肢体を抱き締めながら
愛の悲しさに目蓋を伏せる
 ....
これまでに人は
この世界に塵芥のごとく
いいえ、もっと些末な
不織布マスクになら引っ掛かるような
やっぱりすり抜けるような
ええ、そんなアレでした。

たとえば私の裡の、あるひとつの考え ....
夏の語尾を揃えて
波紋は遠くへ伸び
粗削りの石は凪を驚かす
静謐に彩られた霞に
魂の背中を思いやる

私の描いている空は
誰かに届く
空はどこまでも繋がっているから
必要な人の瞳に落 ....
わたしのさみしい骨のゆくえは
乾いた風吹く荒涼とした地
どの生き物にすら踏みつけられることもなく
ただひたすらに転がってるだけ
あしたなら抱えきれないほどあって
きのうのひとっつも無い寂寞
 ....
本田憲嵩さんの自由詩おすすめリスト(2262)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
A.M.5:00- 自由詩11*25-9-2
- そらの珊 ...自由詩18*25-9-2
ムーヴマン- ふるる自由詩9*25-9-2
音響- 飯沼ふる ...自由詩5*25-9-1
光るごはん- 花野誉自由詩17*25-9-1
あおうき/即興ゴルコンダ- wc自由詩10*25-9-1
宇宙のこと知ってなんか悲しくなった- ふるる自由詩9*25-9-1
策略- 自画自計自由詩2*25-9-1
真似事- たもつ自由詩8*25-9-1
ジェシカのまな板- atsuchan69自由詩16*25-9-1
I_FEEL_FOR_YOU。- 田中宏輔自由詩11*25-9-1
夜明けまで- ◇レキ自由詩7*25-8-31
時の砂塵- 月乃 猫自由詩17*25-8-31
石鹸の匂いのする、八月の- ねことら自由詩2125-8-31
マリリンマンソンの歌- 鏡文志自由詩6*25-8-31
8月の終わり- 自由詩9*25-8-31
腑に、落つる- 鏡文志自由詩9*25-8-31
帰省。- wc自由詩17*25-8-31
愛している- 佐白光自由詩5*25-8-31
袖摺坂(そですりざか)- 夏井椋也自由詩9*25-8-30
海影- 花野誉自由詩13*25-8-30
ワンダーアイランド- 鏡文志自由詩9*25-8-29
霧子の朝に、の覚え書き- 洗貝新自由詩14*25-8-29
マチネ/ソワレ- 降墨睨白 ...自由詩4*25-8-29
かげぼうろ- そらの珊 ...自由詩16*25-8-29
胸のしゃぼん玉(改稿)- 唐草フウ自由詩8+*25-8-29
夜明けを探して- りつ自由詩5*25-8-28
ここにある塵の一辺と等しい辺を持つ塵はいくつ存在したか- 自由詩4*25-8-27
ちゃぽんと落ちる- 朝焼彩茜 ...自由詩725-8-27
骨のゆくえ__蒼薫薫_______(叙情文芸151号入選作) ...- 梅昆布茶 ...自由詩1325-8-27

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