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君の鼻歌を引き出すために
何を話したらいいだろう
緊張を含んで発した言葉は
白々しい空気となって
沈黙の中に霧散してしまう
きっと些細で単純なことと思うのは
僕だけなのかな
意思を感じる ....
何かの幼蟲が皮下を這ひ回る
所謂コールドターキーの苦痛を
かう表現する者もゐる
ゆくりなく禁煙してゐて
煙草は決して嗜好品などではなく
麻藥の一種だと知るが
幼蟲が現れぬ分
マシかとも
 ....
自分が
何者かを
頑張って探し続けて

自分はいつか
素晴らしくなりたいと
大言壮語をはき

そうやって
苦しみもがいて

また今日も
あの女優さんで
マスターベーションをす ....
カバ、ひたひたと、たそがれて、
電車、痴漢を乗せて走る。
ヴィオラの稽古の帰り、
落ち葉が、自分の落ちる音に、目を覚ました。
見逃せないオチンチンをしてる、と耳元でささやく
その人は、ポ ....
 あさの実でチュンチュンチュン
 美味しくトリップ縄文人

 稲穂に刻んだ十字架を
 栽培している弥生人

 赤さで麻痺する夕暮れにサーっと
 雨の降る大惨事世界大戦

 ラストシー ....
虚無の庭に
僕らは佇む
灰色の日時計のかたわらに
でもこの場所は
光源のさだかでない光が
ぼんやりと漂っているだけだから
日時計は時を示すことができない

忘れない というクリシェを
 ....
おぴよさまが、

 つめたい庭にとび出たよ

えんどう豆の、

   さや、さや、さや。

きょうがくもりか雨か晴れか、

    みなみさんに電話して聞いてみようね。
ちょっといいですか。
あなたは神を信じますか。
牛の声で返事をした。
たしかに、神はいらっしゃいます。
立派に役割を果たしておられます。
ふざけてるんじゃない。
ぼくは大真面目だ。
友だ ....
黒い写真は我々に何を語ってくれるだろうか

           干からびた
       噴水の
         中を走る
             純粋さ

      岩の
  ....
世界はゆめ
みてる
木々の上で
鳥が鳴いている
その光景を見ている
鐘の音が
どこかで聞こえる
耳を澄ます。

日々、


暗闇のなか、一日がはじまる どこか
に行こうと、 ....
いつか森のいちぶだったもの
小鳥をすまわせ
そのうたに耳をかたむけていたもの
みどりの葉をめぶかせ
ゆびさきは空へとむかう
よるになれば流れる星のゆくえを占ったもの
むささびの発射台になっ ....
かぼちや、エリンギ、玉葱、ピーマン
ふつふつと煮えてゐるのを
マヨネーズで食する
質素な每日の食ひ物
その偉大さは
嚙んで、嚙んで、嚙んで
分かると云ふもの
ご飯のお供には
胡麻入りの ....
時計の針が
何周も回って
気が付かないうちに
年老いてしまう

ほとんどのことは
幻影のように
記憶のすみの方で
薄っすらとなって
やがて消えてしまう

それでも
忘れたくない ....
煙草を吸うと体が痛むから
痛む体で起きることになるから
今朝は薬を多量飲んでやった
体は変調をきたし

とても気分が宜しい


光りあるところに影があり
この
気分の良さもの ....
母は人間で父は鬼だった

私と兄は半分ずつの鬼だった
理由もなく殺され
重ねて竹林に埋められた

だからあの子は竹から生まれた
あの子は人間だった

兄を吸い取り鬼となった私は
 ....
羊齒生ひ茂る湧水地
‐清澄な水の中
野生の山葵も生えてゐた
どんな味がするのか?
僕は大事にそれを折り取つた
だが、夢では
夢では味までは分からない
僕は何となく夢の中で夢想した
野趣 ....
飛び続ける

眼下で燃える海
着陸できる空港はなく
明日には燃料も尽きる
混乱したオートパイロットが機首を上げて
成層圏を目指そうとしてる

凍ったフロントガラスを冷めたコーヒーで ....
安吾の愉悦は
自分の頭で考へる
と云ふ事に盡きる
知の巨人は
逆説に次ぐ逆説で
きみに迫るだらう
神話を覆し
偉人を落魄させ
突き進む安吾は
何処か一休禅師の
狂態に似る
頭の螺 ....
夜明けの海が磯際を洗っていた

スプニングリールに巻いた
ナイロンの道糸を
仕掛けの糸(ハリス)と直結するのに
結び方を選んだりはしなかった
一応、ストロングノットも知っているが、
トリ ....
神を探している
渦巻く嵐に仕え
霞に額づき
灰色の聖餐を受ける
そんなことができるような神だ

雪が降るよ
遠く故郷を離れ、胸の中に
あの重い、湿った
削ったばかりの木片のような
 ....
 
オーティスレディングの
『ホワイトクリスマス』という曲

とても親しい人が
亡くなった12月23日に日が変わった
てっぺんすぎ

あらゆるものが
すこし変わったかなと想っ ....
あ 愛よりも深いものは何だろう、と君は言った
い 今飛び立とうとするのは
う 生まれてきた喜びを知るためだ
え 縁というものは愛より深いかも知れない
お 大空を目指して飛んでゆけ
か 彼方に ....
底浅の透き通った水の流れが
昨日の雨で嵩を増して随分と濁っていた
川端に立ってバスを待ちながら
ぼくは水面に映った岸辺の草を見ていた
それはゆらゆらと揺れながら
黄土色の画布に黒く染みていた ....
王声に兵隊はいりません
落城の選挙は逝去後の号令
豊島園で会いましょう
メリトヤバンの旗のもとに

ペチラライカ、
雪の樹は赤い小屋の近くにあるよ
スゥスゥの鳥は抱卵したかい?
シャー ....
石垣に
すっくとたつ
つわぶきの黄色い花を見かけ
かすかにかじかむ
祖母の佃煮、匂いたつ湯気

もう一度食べたいが作り方がわからない。
つわぶき、つわぶき
もう一度私の口に入れ。
 ....
いつもと同じ道を歩くと
強い向かい風が押し返してきた
風に負けて逆方向へ行くと
風が背中を押してくれた
いつもじゃない道を歩いて
知らなかった景色を見る
背中の風を失わぬよう
流れるよう ....
陽の光がさみしい それは
常緑樹の隙から洩れ来る
ひとつの悲しい思い出

私は一人
誰といても一人
木を眺めても
火を焚いても
風音に紛らわせ叫んでも
私は一人

そして
そう ....
ヤマメやイワナは今頃どうしているのかな
釣り人の居ない冷たい水の中
安寧に暮らしているのかな
冬は餌も少なくておなかがすいていないかな
無情な魚食者の言うことではないな
美しい魚体に見惚れ
 ....

白い夏
思い出の夏
反射光
コンクリート
クラブ
ボックス
きみは バレーボール部だった
きみは輝いて
目にまぶしかった
並んで
腰かけた ぼく
ぼくは 柔道部だった
ぼ ....
 出て行くあなたの後ろ姿を見送りながら

 机の上の走り書きに目が止まる

 『ごめん』

 たった3文字の走り書き

 些細なことで諍いもした

 笑顔が溢れる思い出もある
 ....
本田憲嵩さんの自由詩おすすめリスト(1784)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空気- 自由詩524-12-29
禁煙pt.2- 川崎都市 ...自由詩224-12-29
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虚無の庭で- 塔野夏子自由詩7*24-12-29
あ_し_た_の_で_き_ご_と- 朧月夜自由詩4*24-12-27
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Chocolate- 鳥星自由詩1024-12-27
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すなはまで骨をひろう- そらの珊 ...自由詩15*24-12-27
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野生の山葵_/_夢- 川崎都市 ...自由詩724-12-26
メリークリスマス☆★- mizunomadoka自由詩724-12-25
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秋磯のアングラー- atsuchan69自由詩12*24-12-25
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君に贈る- レタス自由詩10*24-12-24
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【渓流】_禁漁期- レタス自由詩6*24-12-22
夏の思い出。- 田中宏輔自由詩18+*24-12-22
走り書き- 佐白光自由詩224-12-20

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