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出て行くあなたの後ろ姿を見送りながら
机の上の走り書きに目が止まる
『ごめん』
たった3文字の走り書き
些細なことで諍いもした
笑顔が溢れる思い出もある
....
緑道の奥にある図書館に向かう
調べものがあるわけではない
感想文を書くわけでもない
興味があるのは静かな空間と
そこで本と睨めっこしている人々
悪趣味の人 ....
腰を落とすと左右に揺れる
落ち着かせようと左足
立ち直ろうと右足に
バランス取ろうと
慌てふためく自分の体
思い通りにはならない
あなたの心
....
今では見られなくなってしまった砂嵐
窓を打つ風もなく
走りさる車の足音も聞こえなくなる
静かだ
刺激を感じる音が欲しい
懐かしい乾いた響きが流れてこない
....
迫りくる渦がどんな景色を見せてくれる
罰当たりなんですが
待ち望んでいる自分がいる
なにも起こらない日常に流されてる
心臓がドタバタするぐらいの事象が起る
....
顔をかすめる南風
ざわつく心の行方はどこだろう
朝から時間に追われている
追いつかれない逃げ道はどこだろう
陽ざしの中を影がよこぎる
太陽はどこだろう
....
頭の中でグルグルと回ってること
割り切れたらいいでしょう
あまりがでたらどうしようとか
切り捨ててしまおうとか
割り切れないことには
面白いことが含まれて ....
寒い寒いと振り撒いている
どんなに寒暖スイッチを入れ替えても
厚着をするしかないのです
桜の花びらひらひらと舞い降りて
緑の並木道に変わったときには
暑い ....
若かりし頃を振り返れば
目覚まし時計は必需品でした
目覚めたことに感謝することもなく
鍵もかけずに飛び出していました
いつからだったでしょうか
目覚ましの ....
春風が優しく過ぎてゆく銀杏並木の散歩道
木陰で静かにスケッチをしていた私に
さりげなく声をかけてくれました
見えないバリアを被っているつもりだったのに
あなた ....
今の気分は何色だろうか
暖かい気分をため込んで
廻りにも伝染させたい赤色
気取った素振りで
冷めた気配に模様替え青色
突然の狂気
走り出したら止ま ....
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思い出せない暗唱番号
思い出は走馬灯のように流れてくるけど
意味のない数字の羅列は浮かんでこない
味気ない数字をなにげなくならべてるだけ
....
なぜか得してるように見える
しょうがない人
なぜかいつもニコニコ和ませる
しょうがない人
なぜかスローモーション
しょうがない人
もしかして ヤキ ....
今日家を出たら
最初の信号が青の確率は
今日最初に出会う猫が
三毛猫の確率は
記憶を無くすような確率は
この地球が存在している確率
そして今自分 ....
優しく髪をなでてくれる右腕が
ハンドルを握る右腕が
横断歩道引いてくれる右腕が
目の前の蜘蛛を掴んで逃がしてあげる右腕が
ぶら下がれる右腕が
欲しい
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