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怒りを抱きしめる
しっかりと両の{ルビ腕=かいな}で{ルビ抱=いだ}いて
だれにも盗まれないように

他人の怒りに迂闊に乗っかったりしない
酔っぱらいがハンドルを握る暴走車に乗るのと同じ
 ....
水の稜線をたどると
椅子の肘掛けは
今日も閑散としていて
グラウンド整備を終えた
儚い高校球児のように
窓ガラスから先へと続く金魚に
適量の餌をあたえた

息に触れようとして
 ....
「ごめんや」
虚ろな眼差しで
そっと握る祖母の手は
ほっこりと温かくて
懐かしい香りがした
満員電車の窓に映る
よれたスーツと、冴えない顔
「パパ、がんばってね」
息子がくれたピカチュウのシール
名刺入れの裏に、ひっそりと貼ってある

雷を放てるわけじゃない
敵を倒せるわけでも ....
雨はそこまで叩きつけなかった
私は幾分 疲れていた
あなたにまた会いに行く
車のワイパーが しずくを両端に振り払う どこへ向かうかも追えない

「ごめんね」
何にごめんなのかわからないけど ....
緑色のくりぃむそーだの
午後の情事〈それは思いがけないものだった!!〉

冷たく固く、いた「きれい」
四方八方敵だらけ
気持ちの悪い体温に
解され融かされ溶けていく

どろどろどろどろ ....
 
                                 
 おじさん拾ってきたよ!
            と子供が浅蜊の殻を見せたがるのだが、
                 ....
飛び出せずに
炎の中にいる
爛れていく
劣等感

独りで這いつくばって
光なんて邪魔に思った
いつからか壊れてしまった
心は感覚がない

それでも心の奥が揺れると
急に苦しくなる ....
薄鼠色の空

雨を見ながら温泉に入った

背後は鬱蒼とした山々

纏い付く滑らかな湯

一人きりの湯場にはしゃぐ

足音に振り向くと

こんな平日

こんな辺鄙な所に誰 ....
 アナベルの咲きそろう庭に遭い
 手で触れることを
 ためらって

 六月の午後にあがった
 冷たい雨
 潤ってあざやかな花房に
 そっと 顔を寄せると
 控えめで甘い匂いは
  ....
よごれへたれて疲れたきみも
またあしたまで
あしたまでおんぶしておくからね

たくさんぶつかった日も
すりきれそうな日も
いまは一旦あずけて

ずっとぶら下がってみてるよ
 ....
今日は月曜日

朝から色々色々色々

そんなこったろうと思っていたけれど

こんな日は自分をもてなす

蒸しパンを蒸かす間

烏龍茶を淹れる

私の茶壺は

茶色のぽっ ....
『ジイドの日記』を読んでいて、ぼくがもっとも驚かされたのは、友人であるフランシス・ジャムについて、ジイドがかなり批判的に述べていることだった。ジャムがいかに不親切で思い上がった人間か、ジイドは幾度 .... まだ泳ぎ方も知らなかった
プールの青
透明で冷たい
頭から飛び込んだんだ

息を止めたまま沈んでいく
足をばたつかせるけど
やり方はそれで合ってたのか?
全然わからない

今このま ....
横から見た姿が
千葉のかたち
けして犬ではなく
赤い皮膚を着せられている

ぼくの足は
館山を歩き
鼻先で野田を指し
おしりで鴨川の波を撫でる

だれかの手のなかで
ゆるやかに笑 ....
四角い窓から月が見えた時

この頃だったなと思い出す

琵琶湖の西 

鯖街道を通り

原生林を間近に感じるログハウス

まだ肌が艷やかで

自分が美しいと思い込んでいた頃
 ....
角度に実直に
ながれる水
起伏に忠実に
うねる水
感情に従順に
あふれる水
代謝に一途に
したたる水

速さを競って
にごる水
優しさに慣れて
とどこおる水
正しさを嫌っ ....
どうしてそんなに速く走れるの

私には出せないその加速度に 

憧れて うらやんで 熱狂し 嫉妬して

歩き出す 涙を流していても


どうしてそんなに深く{ルビ理解=わか}るの
 ....
こんなふうに、結局のところわたしたち似たもの同士だし。こんなふうに、流れ、うずまき、ぶつかりながらまじりあい、あわだつ分子のひとつひとつだし。

ペイズリー柄の緑色の安いバンダナを買いたかっただけ ....
息を吸う

息を吐く

息を吸って

息を吐いて

吸って、吐いて

息を繰り返す

生きる事は

息ること
都会にポッカリと空き地
照らすのは日の出から
カンカンぎりぎりと草原に
射し込めてこの爽やかさ
今日という日の 日日草
翳りだけ待たされて
鼻先につん!とくる
風は明日を感じさせない ....
日々ひび割れていく
成長痛と共に
涙が滲んでも
それが養分となって
伸びて
またひび割れて
生きていくって
瀕死の状態
地獄に思えるのは
頭の中のせいなのかな
ひび割れないように
 ....
整骨院のウォーターベッド
横になりスイッチを入れると
足から背中 首を通って後頭部まで
強い調子の泡がマッサージしてゆく

私はただ
たゆん たゆんと 身を任せる
その10分ほどの間は  ....
神様の吐き出したコーラみたいに
スワスワした雨の中を、君は平然とやってくる
べったり甘ったるく掠れた声で、
私のシャツを染みだらけにして
口づけは、互いを飲み込むように夜明けまで
気が抜けき ....
2022.4.27  7:22

昨日の朝から朝メニューになった。
しあわせだなあ。夫に感謝!

人に物をあげてしまう悪いくせは
絶対に出してはいけない。
人にものは絶対にあげない。
 ....
『英米故事伝説辞典』で、「handkerchief」の項目を読んでいると、こんな話が載っていた。「ハンカチの形はいろいろあったが、四角になったのは、気まぐれ者の Marie Antoinette 王妃 .... 三宮駅で待ち合わせ

古い喫茶店で少し話してから飲みに行く

学友とバンドを組み

ミニスカートでギターをかき鳴らし

絵を描きバイトをし

夢のために人々の間を飛び回り

 ....
 
 つらいことや

 イヤなことは

 日々襲いかかってくるけれど

 心の奥の根っこでは

 何をしても

 うまくいく気がしてる

 だってそれを決めるのは私だから
 ....
想いは沈み、
夜の静けさに息が漏れる
やがて、
瞼の裏に灯りはじめた
遠い星、
砂風の吹く
異郷の、
赤い空と渓谷

蒸気を吹き上げ、
無数のプロペラで浮かぶ
機械式の文明が、
 ....
世界に対して
言うべき何かを持たない
私達は
否応なく
自分の興味に深く
沈み込む以外にない
しかしその狭く閉ざされた空間には
同じように
そこへ流れて来た難民が
少なからず、いや思 ....
本田憲嵩さんの自由詩おすすめリスト(2453)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
オパール- 凍湖自由詩5*25-6-14
稜線- たもつ自由詩5*25-6-14
祖母の手- 栗栖真理 ...自由詩4*25-6-13
ピカチュウ- 無名猫自由詩325-6-13
6月9日- 唐草フウ自由詩7*25-6-13
くりぃむそーだ(みどり)- 詩乃自由詩325-6-12
貝殻ぶるうす- 洗貝新自由詩8*25-6-12
音のない叫び- 自由詩7*25-6-11
きのくにの湯- 花野誉自由詩6*25-6-10
しろい景象- リリー自由詩15*25-6-10
はんがー- 唐草フウ自由詩8*25-6-9
六年目の茶壺(ちゃふう)- 花野誉自由詩9+*25-6-9
_TWIN_TALES。- 田中宏輔自由詩14*25-6-9
プールの青- 自由詩7*25-6-8
チーバくん- 無名猫自由詩425-6-8
ストロベリームーン- 花野誉自由詩7*25-6-7
- 夏井椋也自由詩11*25-6-7
あなたは- 短角牛自由詩5*25-6-7
ペイズリー- 片野晃司自由詩1225-6-7
生きる事は息ること- 多賀良ヒ ...自由詩325-6-6
日日草- 洗貝新自由詩15*25-6-5
grow- 自由詩725-6-3
整骨院にて- さち自由詩425-6-3
ぬるいコーラに耽る夜- 神奈備亭自由詩525-6-2
すみれ日記2022.4.27________________ ...- 梅昆布茶 ...自由詩925-6-2
STRAWBERRY_HANDKERCHIEFS_FOREV ...- 田中宏輔自由詩11*25-6-2
娘の誕生日- 花野誉自由詩8*25-6-1
花にでもなったつもりで- おやすみ自由詩325-6-1
星の儀式- atsuchan69自由詩18*25-6-1
私達に何が足りないのか?- 花形新次自由詩425-5-31

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