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どう見てもセブンだったコインランドリー
セリアになった文教堂
跡形もなく消えたケンタッキー

街の記憶ではない
私の記憶である
誰にも譲ることのできない
私の記憶である

市営住宅の ....
もっと散歩にいきたかった
もっと抱いてあげればよかった
もっと話しかければよかった
もっと贅沢させればよかった
もっと遊んであげればよかった
もっともっと一緒に

朝に夕に
百万回名前 ....
月までの
長い階段を
上ってる
永遠みたいな
道のり

階段端で
休んでいると
月側から下りてきた
子供が隣に座る

何も言わずに
じっと私を見てる

腕時計を外して
 ....
二〇一八年十一月一日 「現実」


 現実はきびしいね。だけど、がんばろう。がんばる仲間がいれば、だいじょうぶ。


二〇一八年十一月二日 「考察」


ぼくというものを媒体として、 ....
冬と夜はさびしいものだから我慢をするんだよ
誰のものとも分からない言葉が私の中で反響します
どうしてだか私の心に浮かぶのは
北海道やそれに近い景色ではなくて
東欧の冬枯れの景色です
血で贖わ ....
二〇一八年十月一日 「楽しくくたばれ!」


楽しくくたばれ!


二〇一八年十月二日 「断片」


 ぼくは何も言わなかった。ひと言も口にすることができなかった。何
を、どう言 ....
季節のせいだろうか
歳のせいだろうか

渇いて剥がれてヒビが入った
自分をたもつことができない

シャワーをあびて水分をとっても
包帯で皮をぐるぐる巻きとめても

それは滑らかに ....
こんなにも鳥が
渦巻いているのだ
疑いとか憎しみとか
そういうことではなくて
渦巻いているのだ
鳥が
昔の映画のように
ぎこちなく
けれども切実に
まったく容赦なく
どこか牧歌的に ....
12月になると
どこからともなく流れてくる

-----きっと君は来ない
一人きりのクリスマスイブ-----

天上のキリストも気に入って
永遠の命を与え

12月になると
不死鳥 ....
総理!
これ以上のチン上げは
もう無理です
若い人たちに要請してください
ED夫より


壁のむこうにある見えないない営み
空の扉をわたる風のうた
きれいに畳まれた銀紙をひらく
こまかい砂の列や
水にうかべた諦めが
夜に、ある想像をゆるす

月だけ敬えば、他にするこ ....
生命の接続は永遠に緩やかに
僕らの日常は神経症的な仕事ばっかりで

いつかの森にかえりたかったとしても
その森じたいが無かったりするんだ

僕らの無力さは充分発揮されて原子力がときに
地 ....
痛みというものが こわくないから
なぜ泣くのかも 分らない
ひとりだって 平気です

身体よりも はやこころ砕け
足あとだけは 感じているのか
文字に見えない けれどはっきりと
ことばだ ....
二〇一八年九月一日 「葉山美玖さん」


 葉山美玖さんから、小説『籠の鳥 JAILBIRD』を送っていただいた。クリニックに通う女の子の成長物語だ。会話部分が多くて、さいきん余白の少ない目詰ま ....
夏だなあ
うちわあおいで
麦茶飲む
四十九日も
静かに過ごす


{引用l=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
きみがとつぜん
海がみたいと言ったから

 きっと寒いよ?と言ったのに
 小さく あったかいよと言い返されたから

ひとのいない砂浜が
どこまでも続いている

 どこまで行くの?と聞 ....
またも
命の終わりを
確かめないまま
次元を移り
確かでないまま
始まっているその生

大きな樹木の
枝分かれの先
枝先どうしは
互いを知らない

ある枝が死んでも
 ....
わたしは ただ待つだけの時を
星に探し 森に尋ねた
ことばにも 求めたけれど
たましいが 足りない

精白された なぐさめとは違う
鈴玉や絵筆 ひと粒の宝石
形ある願いや 祈りとも違う
 ....
さみしい思いをしていたら
母親がゾウを買ってきた
我が家は1DKだけど
ゾウ一頭くらい
生活する余地はある
問題はどうやって
ゾウを部屋の中に入れるかだが
販売業者はお手のもの
手際よ ....
ようやく畑にたどり着いた
遠くを見て佇む案山子ひとり
腕はだらりと垂れている
そばへ歩いてゆくと
帽子を取ってお辞儀をしてくれた

私もお辞儀をする
顔を上げると案山子は
帽子を持って ....
こんなクソ寒い日
障子紙がえ
みすぼらしいらしい
寒い日
声がデカくなる
「詩とはなにか」
白紙でいいんだよ
だろう
障子紙なんか
絵を飾る
 
遠い砂浜
日が沈む五分前
  
遠くに人影が
犬の散歩だろうか
それとも
心の散歩だろうか
   
気がつけば
絵の中に立っている

橙色に染められて

描 ....
    岩

   せせらぎがながれ

   葉やはなびらがながれて



    風

   計量器の退屈を戯れ




    ・

   無が刻印された
 ....
いつも通貨は飢民を迂回して流通する
いびつな地球儀の舵をとっているのは誰
鍋の底に経済の残滓がEDMみたいだ

僕は誰。僕のからだのなかには吸い殻と
古い写真と優しかった女しかいないから
 ....
コインランドリーの特徴的な匂いが彼の持ち味。
君は綺麗だとは言うものの斜め後方から。
日曜日の午後はいつも小雨の降る街で手を繋ぐの。
そんな決まった天候のある街などないと言う常識人。
あの人は ....
二〇一八年八月一日 「どくろ杯」


 いま日知庵から帰った。帰りに、セブイレで、きんつばと、玄米茶を買った。寝るまえの読書は、なんにしようかな。きょうのお昼には、金子光晴の『どくろ杯』のつ ....

つめたい
銀の雨
腕を伸ばし
手のひらを広げる
空を見上げる
目を開く

降る
地に乾く
私を
すこしづつ

つかんでしまう
虹を風を
雲を




 ....
素晴らしい朝は
岬の鴎たちが啼き交わす言葉までわかる

遠い希望は持たないほうがいい
ただ一瞬の充実が幸福論のすべてならば

そこに集力してそれが結果になる方がいい
それからが始まりだと ....
歩きながら感じた空の匂いが

秋の終わりを白息に伝える

また山の麓に立ち止まって

見上げた景色を瞼に遺す


階段を昇るあの頃に聞いた

唄は今は奏でられないけども

今 ....
   

分厚い雨雲の真ん中が綻び
底なしの穴の遥か遠く
水色の空が薄氷越しに透かし見えると
遠い夕焼けが破れ目の縁を
なぞるように湿らせる

逝く人の
輪郭を切り取るだけの硝子窓
 ....
本田憲嵩さんの自由詩おすすめリスト(2119)
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