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横断歩道の上の白線は
決して真っ白であったためしがありません。
必ず、幾多の轍が、靴の踏み跡が刻印されています。
もしも、真っ白な白線がひかれていたなら
ぼくは、その上を這って渡りましょ ....
殺したい
殺したい
殺したいと右手が唸り
思い切り壁を殴りつける
ふりをして ほんのあと1センチで止める
この細胞の残酷さ
眼差しはボクサー
棒切れのような身体からあふれ出す狂気
頭の ....
 二人 行きつけの飲み屋では
 入口から一番奥まったカウンター席
 三杯目のグラスを掴み取り
 頬張った氷ひとつ
 噛み砕く彼女
 
 大腿骨を一度骨折してから足腰が弱り
 本人は自覚を ....
小雨/降り出しそうにみえては降らない
安穏とした曇り空にはテレビをニュース番組に切り替える
何か重大な事件でも起きてるんじゃないかと
僕の煩悩に燻る炎に油脂を注ぐのだ
そんなときには夜の街 ....
自称詩を自薦で募ったら
山ほど送られてきて
中にはエラく長い自称詩も
あったりして
ほんと、コイツら図々しい奴らだな
読む方の身にもなりやがれと
徐々に怒りがこみ上げて来ている
こんなこ ....
チンポコが大きい人は
自称詩人にはならない

チンポコが大きい人は
自分に自信があるから
銭湯でも堂々として
さあ、ご覧あれ!とばかりに
ぶらんぶらん見せびらかすが
自分に自信のない
 ....
読み捨ての週刊誌が
雨でふくらんだり
網棚でそっと一日を終える

ベランダ
虹のかかった雲
iPodでプラグインしてコード
不安定に揺れて

ブランコ
高層マンション
スプレー缶 ....
人生が ぽつねん 立っている
カエルが キーキー鳴いて
そうして 朝の間際 僕も泣いていたのでした

運命が純白の手を 僕にふるから
僕は さむざむ と泣いているのでした
ふわふわ 青 ....
 真四角の建物の谷間
 冷たい雨が、
 寄り所ないコンクリートの壁に爪を立てて
 のぼり始める
 赤く黒く
 その身をやき尽くそうとして
 一足一足いらだたしげに登り始める
 
 どこ ....
          - impromptu


 風の{ルビ惑星=ほし}の午後 


                不意の凪 


 スケルトンコーストに{ルビ一滴=ひとつぶ}の  ....
 幾つものブイが並び浮かんだ沖合、幾つものカラフルなパラソルが立ち並んだ岸辺。その中間に、畳二枚ほどの広さの休憩台がある。金属パイプの支柱に、木でできた幾枚もの細長い板を張って造られた空間。その空間の ....  歎くべきだっただろうか

 みずいろの空が
 私の上に落ちかかって来るのを感じた時
 心は
 果のない
 重量感のない
 依リ所のない
 空の中に巻きこまれて
 小さなわたしが
 ....
ぼくの犬が消えた日
空には深爪したような月があって
そこだけがぽっかりと
穴が空いているようだったよ

ぼくの犬が消えた日
学校までの通学路はとても長くて
おまえのだらんと長く伸びた
 ....
うっかり足を抜いた
もう戻せない
この街はまだ元気
悪口だって言っちゃう
後で笑って誤魔化すつもりだった

うっかり両手も抜いた
鏡より先に知ってしまった
本当の姿
自由は醜い
自 ....
「今日の貨物も 重そうだな」
「ああ 空の雲も 重そうだな」

凍り付く森の枝先 すり抜けて 
貨物列車がゆく
港の駅まで たんたたんと

コンテナの奥はガラスの水槽です 
銀の平原を ....
総武線が僕を運ぶ
大きな川をいくつも越える
すばらしいスピードで、チーバ君のあごのあたりに
たいへん多くの人生を乗せて、突撃
(hello!)

ホームに滑り込む勢いそのままに、
僕は階 ....
人は変わる
かなしみか、よろこびか

雲の形が変わるように
誰かの声も変わる
その声で呼ばれても
きっと気が付かないだろう

わたしもまた
変わってしまった
にくしみか、いとおしさ ....
1.
夜の陽だまりに
昼間見つけておいた
幽霊の足が咲いていました
窓辺で奇妙な咳をする
子どもの背中は丸くなる

(月のドーナツを齧ったのは
(わたしです
(歯型がぴったり ....
 いくら きみをひきよせようとしても
きみは {ルビ水面=みなも}に浮かぶ果実のように
 ぼくのほうには ちっとも戻ってこなかった
むしろ かたをすかして 遠く
 さらに遠くへと きみは ....
じぶんの重みに
押しつぶされた日の光が
大地に一度 身を落として
あたりを囲う 同じものたちの
小さくも楽しげな 溢れかえり
そこにある岩肌の
わずかな塩味に
あいさつのように
その明 ....
夜は眠れなくなってからが長い
静かに目を閉じて
体を横たえても
時間はなかなか進まない

音楽を聴いても
本を開いても
内容が入ってこない
撥水加工が文字をはじく

することがなく ....
カルピスを紙コップで
ほどほどに凍らせて
お風呂で
シャクシャク崩しながらたべます

北極ですー
遭難しますよー
シャクシャクシャク

流氷ですー
たいへんたいへんー
シャクシャ ....
アハッ


雨のなか、走ってきたよ

出された水をぐっと飲み込んで

プロポーズした

でもきみは

窓の外は目まぐるしく動いているから

せめてわたしたちはこのま ....
夜の上水を歩く時に目の前の暗黒と後ろの暗黒の継ぎ目がなくなる
ごうごうごう、と発電機が鳴る場所の街灯はずっと夜のままだ
欅の大きな木が暗黒を作っていた、そうわかったのは月が見えたからだ

塾の ....
高原で野営する
鋭い冷気に
脚を震わせる

焚き火台で
爆ぜた火の粉が
ひとつ ふたつと
空へと昇り
風に流れて消えていく
魂のようだった
僕は思い出す
毀たれた幼獣の宝物や
 ....
          - l'impromptu


平地男


谷男


池男


箱男


橋男


藪男


屋根男


椅子男


 ....

時間がないから
コンビニでポエムかって
電車のなかでかじる
カイサツをぬける
たくさんのポエムとすれちがう
ぶつかって
「前見て歩け」ってののしられる
ポッケでケータイがバ ....
 季節風が未練がましく吹きつのり
 北野天満宮の梅苑に白梅が咲き始めた
 春が来るのか

 昨日よりは
 今日よりは
 明日よりは
 理想の 胸に馳せめぐり浄らかな人生を
 描いて ....
いますこし
あなたのかたわらで
あなたのつくる木陰に
わたしをやすめさせてください

かつて
あなたから遠く
遠くはなれていったわたしを
あなたの幹にもたげさせてくだ ....
 壮麗な科学技術の夜明けまえ
ボクとあなたが苺の関係だったということ
 そのことが不可解な生き方に付加価値を付けてボクの証明につながり
つなぎ合わせのリボンを引きちぎる獣たちの姿を予見し ....
本田憲嵩さんの自由詩おすすめリスト(2119)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白線。- 田中宏輔自由詩13*23-4-24
anger- れつら自由詩3*23-4-23
水割り- リリー自由詩5*23-4-22
溜息橋- アラガイ ...自由詩10*23-4-21
現代自称詩カンファレンス2周年記念祭3- 花形新次自由詩223-4-20
チンポコと自称詩人- 花形新次自由詩223-4-20
読み捨ての週刊誌が- モリマサ ...自由詩223-4-19
夜です- 家畜人自由詩523-4-18
五月雨- リリー自由詩2*23-4-18
EMAK-BAKIA- 墨晶自由詩3*23-4-17
反射光。- 田中宏輔自由詩13*23-4-17
春雨- リリー自由詩8*23-4-16
オムライス- ちぇりこ ...自由詩823-4-14
抜け殻- 妻咲邦香自由詩123-4-13
水_槽_列_車- 松岡宮自由詩15*23-4-12
This_is_the_Chuo-Sobu_Line_tra ...- fujisaki自由詩523-4-11
光る虫- やまうち ...自由詩223-4-11
Ghost/Leg- ちぇりこ ...自由詩1123-4-11
水面に浮かぶ果実のように_____- 田中宏輔自由詩12*23-4-10
郷愁- 乾 加津 ...自由詩9*23-4-8
夜長- 木屋 亞 ...自由詩3*23-4-7
カルピス北極- 日朗歩野自由詩5*23-4-4
RAIN_SONG。- 田中宏輔自由詩15*23-4-3
原君- XIAO自由詩5*23-4-2
Adieu- Giovanni自由詩7*23-4-2
S.S.A.W.- 墨晶自由詩4*23-3-31
コンビニでポエム- モリマサ ...自由詩8*23-3-30
小さな女- リリー自由詩7*23-3-28
いますこし、あなたの木陰に- 田中宏輔自由詩23*23-3-27
雲母の究明- アラガイ ...自由詩20*23-3-11

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