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地下鉄の入り口付近
巣を作り羽根を休めるツバメの親子
親は子を巣の内側に入れ
自分は外側端っこの不安定な場所で
羽根を羽ばたかせ
必死に巣と子供達とを守っている
黒いつぶらな瞳を時折瞬きさ ....
{引用=さりゆく夢のなかに
           きっと待っていたはずの

   いなくなってしまった景色に、

 あの朝、       
      見透かされたような。 束の間の 揺れ ....
ふしあなから
花と人の裏腹を
垣間見る

ふしあなから
空と嘘の寸劇を
盗み見る

ふしあなだから
肝心なものは
何も見えない

ふしあななんだから
見えていると言う
 ....
いやな詩人が出る季節になってきましたね、プシューッとひと噴き!
これで、あなたのいやな詩人を完全撃退できます。

この詩人は
ほかの詩人とはほとんど付き合いがなかったので
ほかの詩人ほど ....
磨かれた廊下に深海魚たちがゆらり
ゆらゆらとゆっくり泳ぐ
深い眠りに就いているのか
夢をみているのかわからない
天気予報では明日は雷雨
深海魚には予報も関係なくて
廊下をゆらゆらと泳いでる ....
昨夜は皿のような月が出て
そこにおだんごが乗ってたら
なんて
月を手のひらに乗せてみる


だいすきだよ
だいすきだよ


あなたがくれた
とうめいな指輪
くるくる回っている
 ....
書きとめられることのなかった言葉は
綿毛のように目の前をただよい
掴もうとする指の間をすり抜け
風に流され消えていった

明け方に見た夢を思い出そうと
目を瞑っても白く掠れていくイメージ
 ....
難波から紅いひのとりに乗って、
ひとり険しい顔で電光石火へと向かった
本店は広島にあるのだけど、
東京と名古屋にも店があったのだ

鉄板に載った人にやさしくは、
贅沢にも肉の量がダブルで
 ....
人生論のような
玉がひとつ
銅が腐食したような色の空に浮かんでいる
わたしが
満月を永くみていられないのは
たぶんそこに
欠落がないからだという
不幸な気持ちを
葡萄樽のような身体に浸 ....
きょう
新しいディスクマンを買おうと思って
河原町に出たのだけれど
買わずに
四条通りのほうのジュンク堂に寄って
自分の詩集がまだ置いてあるのかどうか見た。
一階の奥の詩集のコー ....
十年前、なお思いだすと、古い教室の、とびらのむこう、鳥のなき声がかなしげにちくちくと鳴いている。
手でつかまえたすずめ、元気よく教室の窓のそとへ、飛びゆく。
なお、
わたしがかなしげな目で、先生 ....
いつからだろう
積み上がっていく喜びが
積み上がってしまう寂しさに
変わったのは

こころもとない
ケイケンとジッセキの上から
辺りを俯瞰できる大人なんて
いるのだろうか

今 ....
 今では見られなくなってしまった砂嵐

 窓を打つ風もなく

 走りさる車の足音も聞こえなくなる

 静かだ

 刺激を感じる音が欲しい

 懐かしい乾いた響きが流れてこない
 ....
日本に🇯🇵原爆がおちたとき

わたしのこころは病気になった。

放射脳は私のこころを苛ます。

放射脳とはわたしのこころ、あなたのこころ、

放射脳を憎む放射脳のこころ 。
俺は 彷徨って い る

ついさっきまで
タイのスクンビットで
トゥクトゥクの屋根に乗って、
シェラトンから
中華街を目指していた

夕べは 
カオマンガイを喰ったが、  ....
秋は自我を失いそうで嫌い
忘れ去られた道へ
意識が旅をしたがって
いつも戻ってこれない気がする

私を探すのは
私を見ているのは

月だけだ
春に植え替えをしたゴールドクレストは
夏に枯れ始めた

土が合わなかったのだろうと半ば諦め
それでも水を遣り続けた

今、秋になり
枯れ方が変化した
枯れようとしていた勢いが止まり
 ....
*


なんとはなしに眺めていて
思ったのだが、
このなんでもない
あたりまえの数式を
はじめに考えたものは
偉大であったのだと思う。
はじめにつくりだすことが
いか ....
ミッちゃん今日はオシャレさんねえ
と言われて、わたし、いま、飾り立てためんどりの気分
髪につけたピン留めをとっさに外した
わたしは焔ではあるけれど
あなたを暖める希望にはなれない

月の光と共に
月の光が指し示す方向に行けばよい
いつしか目標の場所に
あなたはたどり着いているだろう
口腔を充す微かな鉄の味が
わたし達の青褪めたアレゴリーだとして
ビニールの膚に詰まっていたものを想像してみろ
健啖家は贋金を着服し
屠殺人がアスクレピオスの悪戯を薬液に浸す
わたし達がただ豚 ....
それは断頭台の隠喩である
凍り付くのは
おまえの眼球ばかり
埋葬することで瞳孔から融かす
孵化を俟つ間に新しい識覚を贖っておけ
此処はヒュプノスの世界
慰霊と散骨の羈旅
おれの腑で首を吊 ....
無とは最も偉大な肥大だ
捗りはいらない
そこに佇む視線があるだろう
姿勢ではないのだ また思想でもないのだ
まだ予測にしがみつくのか
言葉で表す前の無が轟音を立てる
明るみや順調に飲まれる ....
ステイションがあって
その中にもう一つ
小さなステイションがあった
よく見るとそのステイションは
生前の父だった
 
ステイションは小さかったから
出発する列車も
到着する列車 ....
虐待があるのは知っています
客待にしてみましょうか

タロウさん、お茶が入っていてよ
毒入りだったかーっ

狐の嫁入り
いつ致したかもわからぬ電光石火

お父さん、寂しいよ
わけの ....
空が近い午後だった
外階段を雲が飲み込もうとしている
看板の灯りが何とか支えていた
バスを待ちながら考えたが
ここはバス停ではないので来るはずもない

グッと上腕に力を入れると血管が目を覚 ....
生物は みな美しい
無生物も みな美しい

路傍に転がる小石
光にかざすと キラキラして
たからものの引き出しに入れた

河原でみつけた緑色のかけら
ざらざらした不思議な手ざわりで
 ....
 
 氷鳴る
 グラスの縁に刺さっている
 大きめなカットレモン
 摘み上げて絞れば
 目にもこまやかに射しこんでくる
 濃度を増す酸っぱさ

 其処は尾道の坂の途中にある喫茶店
  ....
羽根が送られてきた。ご丁寧にシーリングワックスでとじられている、差出人を書いてない封筒、

ここ何日か この羽根のことばかり考えていた。アーク森ビルの陸橋を渡る途中、ピーポ君の看板が立っている。こ ....
荒縄で首を吊るされて、
いつでも蹴とばせる踏み台に立っている
渇いた唇には砂粒がひっついて、
処刑を見るために大勢の人だかりだ

この町を仕切る保安官に
貴様が法律ではない! と怒鳴った
 ....
本田憲嵩さんの自由詩おすすめリスト(1784)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幸せの巣- 栗栖真理 ...自由詩124-11-2
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満月- 室町 礼自由詩724-10-26
もうね、あなたね、現実の方が、あなたから逃げていくっていうの ...- 田中宏輔自由詩15+*24-10-24
あのひのくもり- 陽向(2 ...自由詩6*24-10-22
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みちびき- りつ自由詩3*24-10-15
畜獣の腑- 医ヰ嶋蠱 ...自由詩324-10-14
柔らかい死體人形- 医ヰ嶋蠱 ...自由詩224-10-14
詩作- 陽向(2 ...自由詩12*24-10-14
ステイション- たもつ自由詩4*24-10-14
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歩くこと、生きること- XIAO自由詩6*24-10-14
ハルモニア- りつ自由詩12*24-10-13
レモンスカッシュ- リリー自由詩6*24-10-12
Wing- おまる自由詩6*24-10-12
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