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来し夏や強く脈打つ波濤かな  
 ふりむくな ふりむくな
    うしろには夢がない

          ── 寺山修司







紫陽花や今日も明日も通る道 

紫陽花や毎日通るこの家も

 ....
撮影の許可とる「あ・うん」夏釣場

青葡萄膨らみを増す三房なり

梅雨入りや今朝の雨音閑かなる

培ひし友情絶つや青嵐
カモミール逆境に耐ゆとふ花言葉

解体の間近なる家{ルビ梅雨夕焼=つゆゆやけ}

千鳥草風に{ルビ抗=あらが}ふことあらず
出盛りのいちご安値や紅ほっぺ

梅雨前の草の伸びしろ如何にせむ

今時分あの里田植えしつらむや
{ルビ夫=つま}の忌や庭は若葉の森となる

子は餃子作り置きして帰りけり

野良猫も居心地の良き木陰かな 
風の中凛と白梅七分咲き

とんねるを抜けて菜の花伊予街道

今年初庭一面の春の雪

曇天や部屋干し続く冬隣
土の香を清々うたふ水仙の花 子供たちが帰って、またシーンさんがやって来た 散る音も転がる音も枯葉らし

寒のみを老野良猫に感じたり

木枯らしや葉っぱ転がる二歩三歩

{ルビ皸=あかぎれ}が嫌がらせする小指かな

ランナーを真似てか岸辺走る鴨

それぞれ ....
薄すぎて困るといううちなんちゅ

もう誰も居ない教室 一輪花

三十はしらふで生きた会社員

逢う人はいつも初だと思いおく
コーヒーをやめて{ルビ白湯=さゆ}にす冬の朝

小春日の電車園児に満たされて

ふくよかな大根足の{ルビ娘=こ}もいいね

その音のパリッと淋し踏み落葉

シュッとして冬のゴキブリ安楽 ....
詩の様に小花に秋の小蝶ゐて

食ふ顔も干柿に似るおばあちゃん

靴置き場{ルビ紅葉=もみぢ}もふたつ並びをり

妖精が紅葉を履いてやって来た

ぷるぷるの中に歯ごたへ橡の餅

干柿 ....
ごみ箱にポンと紙くづ冬隣

秋蝶の影消え風の軽くなる

つぶやけば淋し野菊といふ語感

うつむけば青空の色{ルビ牽牛花=けんぎうくわ}

それぞれに名の美しく秋の草

団栗のひと粒 ....
つなぐ手に夕陽の映えて赤とんぼ

ゲームにて地球を守り星月夜

野良猫の痩せたるを見て冬隣

防犯のカメラにピース菊の紋

風にまた雨音かはり破れ蓮

さつまいも料理出来ぬが生もら ....
 描き出すもの
  愛も欲望も全部絡まっていて

         ──Grapevine






赤とんぼ夕陽と共に籠に入れ

虫の音やそのお姿は置いといて

名を知 ....
始まれば終わるしかない額の花
箱庭や不在ばかりが生って夕
切り落とす音朝顔の青に似て
行き先のないまま咲くの月下美人

ダチュラダチュラダチュラダチュラ寂しい日
ポチ連れて右に折れたら夏館

入道雲白いもくもく幼き日

本好きのギター少年ハンモック

ビールより缶チューハイや缶たまる

ポチ連れて曲がる三叉路大夕焼
薫風や金の穂麦の地平線 干してある君のタオルに薫風が 麦の秋あの日の空と風続き 芝居観て朝顔市や万太郎

この風とバルコニーはいま猫のもの

父さんの歯のない笑い百日紅

キッチンの椅子は三脚センダック

六歳の背丈の君の夕焼雲
夜が明けて五月の靴はおろしたて 春風や梢の雪のとける音


薫風や私は私でいてもいい


チャウダーの夢あしたの歌ほととぎす


私とは思うところの全て春


日輪の君と私と春の猫


探されたい猫が吾 ....
アイネ・クライネ・ナハトムジーク弥生尽 音の鳴る部屋で春猫着席す


誰も知らない部屋からの春の歌


パルティータに託す春一つ屋根の下
わたくしのいのちはたかだかすみれぐさ 生きるため生まれてきたね春の猫 幸せの慣れというものの怖さよ

過激な私はどこまでも狂う

刺激という刺激を試した

静けさの中に炎たなびく

灰になっても愛してる

惑い惑って貴方へ辿り着く

行方知れずの ....
 
四時に起きて朧な月を眺め入る

おでんつつきつつ夢の音楽を聞いている

さびしい、部屋を片付けつづける
りゅうさんさんの俳句おすすめリスト(60)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
波濤- りつ俳句3*25-7-6
小さな夏の手紙- 森田拓也俳句13*25-6-20
- けいこ俳句5*25-6-9
花にちなんで詠む- けいこ俳句3*25-5-17
晴れのち曇り- けいこ俳句3*25-5-13
家族と野良- けいこ俳句2*25-4-23
春は名のみの- けいこ俳句5*25-2-18
水仙花- 紅茶猫俳句3*25-2-6
シーンさん- 紅茶猫俳句3*25-1-4
冬の童話たち- 森田拓也俳句17*24-11-22
しらふ- 足立らど ...俳句5*24-11-20
誰かの冬の物語- 森田拓也俳句13*24-11-13
もみじナリティ〜。- 森田拓也俳句13*24-11-6
今を置き忘れて- 森田拓也俳句10*24-10-22
さよならエンドレス- 森田拓也俳句8*24-10-16
おじいさんになっても- 森田拓也俳句14*24-10-2
ダチュラ- はるな俳句323-7-7
étude(夏の散歩)- まると俳句223-6-4
菫印『薫風や』- まると俳句223-6-2
菫印『_』- まると俳句223-6-1
菫印『麦の秋』- まると俳句123-5-19
パピエ・コレ『_』- まると俳句223-5-8
菫印『五月の靴』- まると俳句223-5-2
パピエ・コレ『六花』- まると俳句523-4-19
弥生尽- るー俳句323-4-3
パルティータ- るー俳句323-3-30
_- るー俳句523-3-24
辞世ではない。- るー俳句323-2-22
自由律俳句_「煮えくり返る唇」_2023.01.02.(月)- ルルカ俳句2*23-1-2
自由律俳句_2022.03.17(木)- 田中恭平俳句322-3-17

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