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わからず屋だったんだねと妹の目

病棟のテレビに映る尋ね人

暁のガス局のタンク{ルビ赫=あか}に揺れ

花曇りの花は増えたか雨模様か

病にて吹き送る風うしろ足

涙かな花に滴る ....
白バラのバラ星雲か雲の峰

さやかにも若々しくも花梨の実

ラタトゥイユ『トゥイユ』の青がねじれてる

眠りから醒めればまたも白い床

十字架を背負う覚悟は捨てよ春

兄の名を口に ....
雨音をただ聞いていて午後の雨

窓からの小雨は顔にぱらぱらと

桜見のグランド走るズボン犬

眠れぬ夜眠れぬままに夜伽して

ダフニスと周り廊下でクロエ会う

すみっコでくらしてい ....
風の中凛と白梅七分咲き

とんねるを抜けて菜の花伊予街道

今年初庭一面の春の雪

曇天や部屋干し続く冬隣
土の香を清々うたふ水仙の花 子供たちが帰って、またシーンさんがやって来た 散る音も転がる音も枯葉らし

寒のみを老野良猫に感じたり

木枯らしや葉っぱ転がる二歩三歩

{ルビ皸=あかぎれ}が嫌がらせする小指かな

ランナーを真似てか岸辺走る鴨

それぞれ ....
薄すぎて困るといううちなんちゅ

もう誰も居ない教室 一輪花

三十はしらふで生きた会社員

逢う人はいつも初だと思いおく
言い訳を何に帰そうか夏の月

病み疲れ若葉の想いも過去となり

真夜中に起きて明日は百日紅

見られない思い夏の日遠ざかる

粛々と夕立を待てば真夜中で

風鈴やガラスの音色涼し気 ....
コーヒーをやめて{ルビ白湯=さゆ}にす冬の朝

小春日の電車園児に満たされて

ふくよかな大根足の{ルビ娘=こ}もいいね

その音のパリッと淋し踏み落葉

シュッとして冬のゴキブリ安楽 ....
詩の様に小花に秋の小蝶ゐて

食ふ顔も干柿に似るおばあちゃん

靴置き場{ルビ紅葉=もみぢ}もふたつ並びをり

妖精が紅葉を履いてやって来た

ぷるぷるの中に歯ごたへ橡の餅

干柿 ....
ごみ箱にポンと紙くづ冬隣

秋蝶の影消え風の軽くなる

つぶやけば淋し野菊といふ語感

うつむけば青空の色{ルビ牽牛花=けんぎうくわ}

それぞれに名の美しく秋の草

団栗のひと粒 ....
つなぐ手に夕陽の映えて赤とんぼ

ゲームにて地球を守り星月夜

野良猫の痩せたるを見て冬隣

防犯のカメラにピース菊の紋

風にまた雨音かはり破れ蓮

さつまいも料理出来ぬが生もら ....
 描き出すもの
  愛も欲望も全部絡まっていて

         ──Grapevine






赤とんぼ夕陽と共に籠に入れ

虫の音やそのお姿は置いといて

名を知 ....
遠くから夜明けの咆哮トケイソウ

溶けゆくはアイスクリーム木陰の椅子

氷菓子まだまだだめよ母の言い

引き続く夏の星なら三角形

空梅雨のゆくえもどこか淋しげで

さらさやと青葉 ....
風薫る 胸が高鳴る 運動会



校庭で 笑顔の額 玉の汗



萌えさかる 若葉の熱に 翠雨かな



公園に 紫陽花ひとつ 雨宿り



止まぬ雨 紫陽花柄の 傘開 ....
粉雪散るふと滑稽さ感じさせ

水涸るる言葉は遠き我が家ぞ

クリスマス待ち望む我は背信の徒

人形が笑いて顧みる冬の夜は

思い出の街を彩るポインセチア

新宿はクリスマス模様マネ ....
青き時宵闇に秋葉溶け込んで

身に染むや孤独の病時経ちて

泣きたくて秋の夜には涙の雨

秋の朝しらじらと明け身震いし

柿の実や生らずになってもう幾年

葡萄の実母の位牌にささげ ....
形見なるコートをはおる日も間近

月見酒沈黙だけが支配して

明日を思う今日これからの神無月

秋と言う幻想を越えただ歩む

秋月夜孤独と思うは一人のみか

酒を酌み己を見つめるこ ....
始まれば終わるしかない額の花
箱庭や不在ばかりが生って夕
切り落とす音朝顔の青に似て
行き先のないまま咲くの月下美人

ダチュラダチュラダチュラダチュラ寂しい日
ポチ連れて右に折れたら夏館

入道雲白いもくもく幼き日

本好きのギター少年ハンモック

ビールより缶チューハイや缶たまる

ポチ連れて曲がる三叉路大夕焼
薫風や金の穂麦の地平線 干してある君のタオルに薫風が 麦の秋あの日の空と風続き 芝居観て朝顔市や万太郎

この風とバルコニーはいま猫のもの

父さんの歯のない笑い百日紅

キッチンの椅子は三脚センダック

六歳の背丈の君の夕焼雲
夜が明けて五月の靴はおろしたて 春風や梢の雪のとける音


薫風や私は私でいてもいい


チャウダーの夢あしたの歌ほととぎす


私とは思うところの全て春


日輪の君と私と春の猫


探されたい猫が吾 ....
アイネ・クライネ・ナハトムジーク弥生尽 音の鳴る部屋で春猫着席す


誰も知らない部屋からの春の歌


パルティータに託す春一つ屋根の下
わたくしのいのちはたかだかすみれぐさ
りゅうさんさんの俳句おすすめリスト(63)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句5*25-4-12
つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句325-4-8
つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句525-4-7
春は名のみの- 美世俳句5*25-2-18
水仙花- 紅茶猫俳句3*25-2-6
シーンさん- 紅茶猫俳句3*25-1-4
冬の童話たち- 森田拓也俳句16*24-11-22
しらふ- 足立らど ...俳句6*24-11-20
つれづれと俳句- 大町綾音俳句5+*24-11-19
誰かの冬の物語- 森田拓也俳句13*24-11-13
もみじナリティ〜。- 森田拓也俳句14*24-11-6
今を置き忘れて- 森田拓也俳句11*24-10-22
さよならエンドレス- 森田拓也俳句8*24-10-16
おじいさんになっても- 森田拓也俳句15*24-10-2
つれづれと俳句- 大町綾音俳句7*24-8-2
初夏の熱を詠む- キャサリ ...俳句3*24-6-11
つれづれと俳句- 大町綾音俳句4+*24-1-6
つれづれと俳句- 大町綾音俳句5*23-11-4
つれづれと俳句- 大町綾音俳句5+*23-11-1
ダチュラ- はるな俳句323-7-7
étude(夏の散歩)- まると俳句323-6-4
菫印『薫風や』- まると俳句223-6-2
菫印『_』- まると俳句223-6-1
菫印『麦の秋』- まると俳句123-5-19
パピエ・コレ『_』- まると俳句323-5-8
菫印『五月の靴』- まると俳句223-5-2
パピエ・コレ『六花』- まると俳句623-4-19
弥生尽- るー俳句323-4-3
パルティータ- るー俳句423-3-30
_- るー俳句623-3-24

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