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夏の夜空に
打ち上げられた花火を
僕の車輪にして

遠く離れた
君のいる場所まで
漕いで行く

群青の草原を
駆けて足りるなら
炎の縁に
君を飾りたい

花火が街を照らす間に ....
鳥かごみたいな
カバンの中に
大切な本を
持ち歩きたい

部屋の隅で
広げた世界を
丁寧に折り畳んだ

それはまるで
スカートの裾を
抑えるように
風の誘いを断った

カバ ....
あてもなく歩く
ただ空を見上げて

吐き出す
息の白さが
そのまま雲に
届いて

靴紐みたいに
解けそうになる

首に巻いた
マフラーは
時計の針と
同じ方向で

一歩 ....
寝静まった夜の街に
爪先を立てて
誰かが弾いた
アルペジオの後を歩きたい

遠いと思った場所が
近くに感じるフレーズ

乗せてくれる車はないけど
星の間に落ちていく音がある

光 ....
街路樹の隙間から
バス停が見える
あれに乗れば
会えるのかも知れない

曲がり道で別れた人
咲き果てて枯れた花
泣き疲れて眠った猫

日曜日の時刻表は
当てにならなくて
それより ....
一列目の私は
前を向いているのに
人に触れると
改行ばかりして
道を外れてしまう

これが文字なら
私は手紙を書くことが
出来ないだろう

最後に名前を
残すのが夢なのに

 ....
雨が降っている間は
動かないでいよう

ズボンの裾を折り返して
恥ずかしい靴下を
誰かが笑ってくれたら

ピンポンみたいな会話で
飲みかけのコーヒーにも
負けない温かさが
胸を通り ....
胸の上に開いた鍵穴を
溶かしても透かしても
きっと涙しか流れない

遠くで咲いている花や
綺麗なものばかり見ていたし
過去の破片で指を切るような
痛みさえ周り道をする

緩いカーブの ....
風の音が優しくなると
背中を押されたようで
無理しても歩いて来た
消えないで僕の故郷は
壊れたって空に抜ける
思いを巡らす時はまた
聞こえるよ祈りに似た
胸の声が今日は日本に
小さな灯 ....
眩しくて片目を閉じた
世界は半分になったのに 
見えない方へ
君が行ってしまうなら
僕の心臓を
側に置きたい

風が止んだら
自転車を乗り捨てて
もっと深い場所で
繋がっていたいか ....
背骨を丸めて翼が生えた
誰かと重ならないように
うまく広がって風に吹かれて
ひとりで飛び回るたびに
空は遠くまで逃げて
どうしても追い駆けたくなる
冒険とさよならをした人には分からない
 ....
輝いている人を見ると
真っ黒なスピードで走る
追いつけやしないのに
世界は1秒ごとに笑顔を更新している
自信がなくなるたびに
小さく震えた声を
ハンカチで包む夜に会いたい
夢中になれるも ....
レコードが回り続けて
針の先で掻き混ぜている
コーヒーの湯気と一緒に
誰かを愛した記憶が旅立つ
もう随分と昔の話を
ずっと覚えて来たんだな
フライパンに落とす卵が
ひとつになっても崩れな ....
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