残念だけどこの物語はここでおしまいです
眠る前に何かを思い出そうとすると
こんなふうに説明を受けて眼をさます
残念だけどね、残念だけどって

あのよ俺んちにガレージがあってさ
下だけコ ...
僕は時々思い出すのだ。あの頃、昔、僕が歩いていた景色を。そして、休日に訪れた店の、やや歳のいったマッサージ師を。奥さんが台湾の人で、ピータンをふるまってもらったことがある。あれは、安アパートに暮ら ... 昔、歌声が美しき姫君ありて
空も渚もそれは喜び
雲や花はそれを嘆き
彼女は太陽のように輝きて
いつしか戦の源となるが故と
何処ぞの爺が言った

刃を持つ従者に鳴り響く鐘
彼女は自らの死 ...
蜜の朝
蜜の朝、それは春で、くまたちは起きて蜜を舐めます。
弱いのも、おおきいのも、老いたのも、みんなです。
くまたちは優しくて、眠りすぎたくまにも、ちゃんと声をかけます。
けれども、青の家の ...
憧れ、夢、予感の
余韻の奥に輝くもの

わたしが私であって
私で在らぬもの

未知が胸奥から押し寄せる

感覚を越え
溢れ流れるこの今に
「あのー。」
23時過ぎ、私はいつも通りに既に寝る体勢に入っていた。
「あのー?」
男性とも女性とも言えない不思議な声が聞こえてきた。身体を起こすとそこには不思議な何かが掛け布団の上で毛づくろい ...
透明な姿になってしまう前に、
好きだった景色をこの目に焼き付けておきたいと思った

一喜一憂の中に浮かぶ心
きみの記憶に降り積もっていく色彩
過ぎ去って風よりも透明になったもの

寒い夜 ...
 <批評対象作品>
詩の日めくり 二〇一四年十三月一日─二十九日


スマホを見ながら歩いていると電柱にぶつかり、額にこぶができた。
雪道を歩いていると足を滑らせ、尻もちをついた。
...
麻雀は好きだが
強くない
将棋やチェスもだ
思考のスタミナがないというか
麻雀ももって半荘
将棋は詰め将棋はまあまあ得意なぐらいだ
粘り強く考え続けることが出来ない
注意力散漫になって
...
「炎の惑星」

炎暑で痙攣する夏空の真ん中
涼風吹き込む洞窟に
途方もなくでっかい入道雲が
安置されている
SはNのプラグマティックな個室で
SF小説を嘗めたりして
可愛い旧式のロケッ ...
あやされて育った。雲の切れ間から赤い赤い血が滴る。
ヒロイックな風儀に巻かれないでください。
遊泳する中でも、これ、この指は本物です。
操るのでなく、触る、目を瞑る、と
この指先が、世界の中心 ...
真っ逆さまの光の頂
 集めた八重歯を笊で濯いで
女は大きなアサガオの
   白い蛾に似た花を吸う
小さな蜘蛛が内腿の
      汗の雫に酔っている


生木の煙 風の筆
飛び交う無 ...
人類誕生から6千年
輪廻転生を信じるなら
何十回も生まれ変わって
進化して来たのかな
それでもこの程度の人生か

ちょっと計算してみようかな
例えばこの世で75年
あの世で75年とする ...
「漂流」

気が付くといつも善悪の島に流れ着く。



「地球動物園の《人間山》」

自分にどこか似ているが自分より脆そうな猿、そんな猿がいると、猿は安堵する。そういう猿の存在が猿山で ...
ちりちりん炙り大とろカンパネラともしび揺らぎ刻ははじまり 生来 勉強についていけなくて成績最悪だったけど
何としても高校だけは出たいと思い必死に頑張った

そして
地元の県立を受験したら合格した

だけど高校生活三年間もイジメにあってしまい
私 ...
          超掌篇

 予知通り、このひとと出会った。ホントにいいひと。でも程なく、このひとって肝硬変で死んじゃうのよねえ。で、そのあと出会う連中ってのがロクな奴らじゃないから彼のAIを作 ...
 閉館前の図書館の灯りを後にして、その子供は夜道を、ひとり自転車を漕いで帰った。前輪の上の籠の中で借りた本が揺れていた筈だ。それは、遡って、学校から帰るとすぐに団地の住まいから4キロメートル離れた図書 ... いつもよりも暖かい
元旦の寒いイメージとは違い
過ごしやすかった

親戚が集まって賑やかになる
お節料理を食べながら会話

愚痴のようなこと
全く話すことはなく
新年に相応しい内容ば ...
今日の予定だとか
そういうことよりもずっと前に
今、ということが
どういうことだがわからない

それだからいつも
前の一行をかっぱらってしまって
髪を切ることも忘れて
町へ出ていくのだ ...
美しくなりたいと言って、僕はきみと同じように美しくなりたいです。
同じお店でブローチを買ったり、帽子を試着したりして。
天国に行くよりも、きみがいるこの世に
もう一度生まれたい。
そう思えた冬 ...
{引用=だから森は
透明色の
青ほたるぐさ

傘をとじ
ぽたぽた垂れる
し分音符

ちどり足の
ケ・セランパサラン
忘失の風

岬あやうく
フレアスカートのように
はためき ...
死の影を踏みながら咆哮する血液の垂れ流しざまを嘲笑して落陽を迎え、薄い刃物のように刺さる冷気を抱きながら二十世紀の昂ぶりに打たれて我を忘れていた、過去は嘘に近いリアル、現在はただの空気、未来は夢物 ... 実はアメリカが嫌いではない

何度か行ったカリフォルニアは
ゴージャスおねえちゃんが一杯で
「イッツアカリフォーニャー!」だったし
ニューヨークのバーで
トム・ウェイツみたいなダミ声で
...
俺は朝から何も食べていない、
ひたすら吐き気の塊だった

静けさに沈む
 何もない
静けさに沈む
 足場を欠く

俺の肉体と意識は解離したまま、
冬陽の芳香を嗅いでいた
それは明る ...
ここは独房
ここは当直室
ここはギアナ高地
ここは素敵な草原
ここは最後の病室
ここにいるということ
どこであっても わたしがいるということ

外にいるのは刑務官
外にあるのはたくさ ...
水底の声が叫んでいる
水底の声が叫んでいる

どうしようもなく救いのない
どうしようもなく光のない
隔離された孤独のなか
閉鎖された闇のなか

水底の声が呻いている
水底の声が呻いて ...
星屑も、パン屑も、人間の屑である僕も、みんな、いつかは許されて。
屑としての命、その日がくれば白粉となり、神の一吹きで翔んでゆく。
冬の分厚い雲にとざされた
細胞内共生説
のような太陽の下を歩いていると
ロケットに括り付けられた
葉緑体の
気分だ
真空空間はエナメルのペトリ皿
おれは
スポイトの
遊星で爆発する
一個
半分こ

二個
丁度

三個
幸せ

四個
満足

五個
アンバランス

六個
拒否

七個
怒声

八個
終了


一個
丁度
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
トライポッド・ジャーナル竜門勇気自由詩2*21/1/10 2:13
かつて、相模大野で番田 散文(批評...221/1/10 1:44
とある姫の偶像歌月夜乃海花自由詩121/1/9 23:36
くまはるな散文(批評...121/1/9 23:27
未知ひだかたけし自由詩521/1/9 22:03
世界からもしも3つ消えたなら(短編小説)月夜乃海花散文(批評...1*21/1/9 21:07
浮遊憂いの目水宮うみ自由詩3*21/1/9 19:42
越境推薦 <詩の日めくりに寄せて>津煙保存散文(批評...2*21/1/9 19:19
打ち止め花形新次自由詩021/1/9 17:57
五惑星物語道草次郎自由詩321/1/9 13:42
ギター由比良 倖自由詩221/1/9 13:25
中るただのみきや自由詩5*21/1/9 12:55
転生するにもほどがあるイオン自由詩2*21/1/9 11:29
漂流 道草次郎自由詩1*21/1/9 8:59
鐘が鳴り足立らどみ短歌221/1/9 8:22
学問の寂しさと引き換えにこたきひろし自由詩521/1/9 7:38
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新しい年を迎えて夏川ゆう自由詩321/1/9 5:21
真っ白な模写宮木理人自由詩121/1/9 2:57
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また瞬きがお前を惑わすだろうホロウ・シカ...自由詩1*21/1/8 23:04
さようならトランプ、さようならアメリカ花形新次自由詩121/1/8 21:32
芳香ひだかたけし自由詩721/1/8 19:19
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冬の惑星で道草次郎自由詩221/1/8 12:56
卓上ヨロシク自由詩321/1/8 8:03

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