ああ、とつぶやいていた五時間目
友達と 中学校の頃 僕は
教室の隅で互いの顔の絵を描いていた
そして部活動に明け暮れていた
学園祭で土井ちゃんは
ギターの弾き語りで出演して
松山千春の「銀の雨」を歌い
喝采を浴びたのを横目に見ながら
そんな風に歌うことは
格好悪いことだと信じて
疑わなかった
だから
雑 ...
無意味だと言葉にすればそれすらも無意味だという意味をもつので
やぶりすてた青空をつなぎあわせて
あおじろく
笑っている。
かわいた靴音をのこして。
観客は、
だれも、
いない── ...
うつくしい
ものが
欲しい
むさぼるように
あるいは
沈み込むように
この涼やかな
夜風を浴びて
半ば発狂し
半ば落ち着き払い
細胞の、一つ一つが覚醒し
脳髄の、うっとりと微 ...
放り投げられたタオル
頑として掴もうとしない主義
一歩間違えば
要領が悪いとしか映らない
どんなに時代が流れても
根本的な生き方までは変えられない
時を経るごとに
無理してまで変 ...
良く
見せようと見せようと思うがあまり
付き合って2週間の彼女に
「ここは俺が奢るから」と
今月は余裕がないことをひた隠す
良く
見せようと見せようと思うがあまり
ニートの息子に ...
嗄れた外気の中で、うたは旋律を失い、ポエジーは冬の蔦のように絡まったまま変色していた、ポラロイドカメラで写してみたが、案の定浮き上がった風景にそれらは残されてはいなかった、なのでそれを幻覚だと認識した ...
秦基博が中学校の後輩だ
ということはさておき
自称詩人高タローの代表作
「相模大野には夢がない」で始まる自称詩集
千代子抄の主人公千代子の生涯を描いた朝ドラは
史上初めて
主人公が発狂 ...
立ち止まり止まらない川を見ていた
太陽のおかげで日蔭ができている
風が吹きクジラのように動く影
自転車と同じ速度の夏が来る
しおれた花の残骸が
赤茶け風に揺れている
昨日まで芳香を放ちながら
今は萎びてうつむいて
流れていく 流れていく
衰退の相、必滅の法
萎れた花の残骸は
やがて地に落ち来年の
春 ...
年下の多い職場は息が詰まる
至らぬ点を看破される
いつまで経っても気づかれない
誤変換で「怪奇月食」
勝手に人物像を作り立てられた
月曜
溜息
火曜
退屈
水曜
灰色
木曜
ブルー
金曜
逃避
土曜
一息
日曜
一瞬
先のことは
だれもわからない
行きつくところまで
行かないと
おさまらないのだろう
僕は今日も
目の前のことに集中する
鶯が
今朝も
きれいな声で鳴いている
曖昧な
真の時空に咲くエバァと小鳥
ひっそり想い出かたり
狐と狸
蕎麦屋うどん屋に鎮座する
鳶と猫の視線を意識して
雨上がり
ボラは唐突に跳躍をはじめる
これ見よがしに
...
夜の僕は昔社用車で
走っていた でも ブレーキも忘れて
踏みこんでいた 金曜日の夜のアクセルを
黄色い光の側道の 高速道路を
MP3圧縮の音楽を鳴らしながら
僕は立ち止まっていたのだろうか ...
みんな死ぬ、という事実の眩しさが太陽光を超えてしまった
世界は夢
夢のなか
さ迷っていた
あてどなく
銀輪は廻り
戻って来る
何度も何度も
同じ場所
途方に暮れた
やじろべえ
帰り道を喪失し
戦慄狂気
均衡保ち
銀輪はひたすらに
...
ざあざあと傘が泣いてる
交差点に人はまばら
忘れ物をしたようで振り向いたら
世界はどこにも無かった
息苦しさがどこから来るか
白く塗りつぶされる前に
見つけられたらいいのに
ぼくは錠 ...
きみの背後にはたくさんのごみの山がみえる
そのごみの山について
ぼくはいくらか考えてもいいだろうか
すずめが初夏のこずえにとまって
世界が軽やかにバウンドする
そんな果てなき午後の池のほとり ...
世界のことなんて
次でいいよ
つよくなる夢と濡れてく体
寝そべって目をあけて思い出を忘れていく
いい感じに傾いた
記憶を引き剥がしてさ
錆びた鋏みたいな
つまんないものばかり目に ...
弱み
屈辱
自棄
孤独
終末
今まさに開いた花に蝶が来る
命の奇跡を見逃した
誰かと入れ替わった事に気がついた
この空いっぱいの蜻蛉どこへ行く
南の山から転げ北の海に流れ着く
命を生むためには
人は還らなければならない
命を育むためには
人はくぐらなければならない
幾多の年月が交じり合う
数多の血族が重なり合う
今でははるか遠くなった
風の描いた地図の中心
...
新しい住居には新しい生活の角度と密度がある。そして空気の中で鳴る音がすべて新しい。新しい住居に越してくるとき、引っ越しをほぼ一手に引き受けた私は疲労から風邪を引いた。風邪は水のように満遍なく妻をも満た ...
もうすぐ生まれる君へ
いつか語り伝えたいことがある
君が懐胎されてから
初めての心拍確認の日まで
本当に大丈夫なのか
ちゃんと生きていてくれるのか
不安で心がいっぱいになってしまった
...
(Q.きりんはくびがだいたいどれくらい
のびるんですか?)
私は街の雑踏のなかのきりんを見たことがある
長い首で歩いているだけで、窓を覗いていると言われ
足下がおろそかになり、ひとにぶつ ...
スニーカーを休日に見つめていたんだ
ABCストアで これまでに
僕の履いたことのなかったスニーカーと そして
僕の履いたことのないスニーカーを感じ取りながら
謎が多すぎる
のに
肝心な謎の正体がわからない
謎が謎を呼んでいるからだろう
謎の数を数え出すときりがない
羊みたいに眠れなくなった夜に数え出したが
余計に眠れなくなった
夜 ...
階層を施された荷馬車の一角にひかりが中る。
眩くて昇華される、どうやら辺りのようだ、
遺体の奥で植わる蛆虫が盛んに蠢いて出口をこさえていく。
それぐらいは許してもいいだろう
涙のかわりに胃 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
午後
番田
自由詩
0
21/5/15 2:06
北星余市の10期だもの
板谷みきょう
自由詩
2*
21/5/15 0:53
_
いる
短歌
1
21/5/14 23:10
うみほたる
草野大悟2
自由詩
3
21/5/14 22:44
うつくしい もの
ひだかたけし
自由詩
5
21/5/14 22:13
静止したタオル
komase...
自由詩
0
21/5/14 22:13
良く良く見せようと
〃
自由詩
1*
21/5/14 22:10
地上の三日月
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
21/5/14 21:49
おちょやん
花形新次
自由詩
0+
21/5/14 21:02
轟々と煌々と動く
水宮うみ
川柳
2*
21/5/14 16:32
この星にて
ひだかたけし
自由詩
4
21/5/14 12:10
自由律俳句「食べられる退屈」(12)
遊羽
俳句
1
21/5/14 11:39
一週間
ヨロシク
自由詩
0
21/5/14 8:07
コロナ下
zenyam...
自由詩
0
21/5/14 6:58
壁を叩いた提督
足立らどみ
自由詩
5*
21/5/14 6:24
Night and weekend
番田
自由詩
2
21/5/14 1:07
_
いる
短歌
0
21/5/13 23:45
叫び
ひだかたけし
自由詩
6
21/5/13 21:05
雨に沈む
あまね
自由詩
11
21/5/13 20:43
池のほとり
道草次郎
自由詩
7*
21/5/13 17:45
花の午後
はるな
自由詩
11
21/5/13 17:15
末期
ヨロシク
自由詩
0
21/5/13 8:04
自由律俳句「食べられる退屈」(11)
遊羽
俳句
3
21/5/13 7:50
里帰り
葉leaf
自由詩
1
21/5/13 6:13
妻を苦しむ
〃
自由詩
3
21/5/13 6:12
伝達
〃
自由詩
2
21/5/13 6:09
きりんのかそう
帆場蔵人
自由詩
4
21/5/13 2:26
モールの昼下がり
番田
自由詩
0
21/5/13 1:37
謎が多すぎて
こたきひろし
自由詩
8
21/5/13 1:02
芝桜
あらい
自由詩
1
21/5/13 0:03
636
637
638
639
640
641
642
643
644
645
646
647
648
649
650
651
652
653
654
655
656
657
658
659
660
661
662
663
664
665
666
667
668
669
670
671
672
673
674
675
676
4.16sec.