別に傷ついてもいい
自分を保っていたい
──Radiohead
あの夏の失恋もまた一行詩 ✏️
蜘蛛の糸高嶺の花に恋をして 🕸️
手に余る ....
夕焼けが 溜息ついて 落ちてゆく
雨交じり 悔いよ残して 五月雨
忘れない 兄弟生まれて 母があり
絵具色 選ぶ思想は 勘頼り
誰もせぬ ことを求めて 生き方を
不器 ....
薫風や金の穂麦の地平線
何でも屋とふ{ルビ漢=おとこ}来ぬ{ルビ梅雨入り=ついり}かな
梅雨前の安らぎ分かつ良き友と
久々の同級{ルビ四人=よたり}夏暖簾
日一日暦のメモ消し五月果つ
根菜を抜けば{ルビ貫太郎蚯蚓=かんたろみみず}かな
果樹に生ふ草抜く朝や夏帽子
麦の秋あの日の空と風続き
僕の姿なんて、
君だけが知っていればいい
──GooGooDolls
春に恋首輪付けられ君の犬 🐶
写真立て裏向け終はる夏の恋 🖼️
螢 ....
蛍見むと約束したる隣組
夏の夕集ひし人ら老いにけり
朝夕に交はせし{ルビ媼=をうな}のをらぬ夏
{ルビ五月雨=さつきあめ}自給自足の三度飯
今年また子より五月のプレゼント
新じゃがを手探りで掘る至福かな
僕の見た景色を全部
君にも見せてやりたかったんだ
──Saucy Dog
こころある辺りが痛み春の恋
蝶ふたつ睦まじく空分かち合ふ
夏ふられ ....
{ルビ五月雨=さみだれ}や雫に映る庭の彩
太陽が似合ふ真昼の松葉菊
残り香をあとに蜜柑の花果つる
芝居観て朝顔市や万太郎
この風とバルコニーはいま猫のもの
父さんの歯のない笑い百日紅
キッチンの椅子は三脚センダック
六歳の背丈の君の夕焼雲
偲ばるる{ルビ二年=ふたとせ}前の野薔薇かな
走り梅雨物干し竿の雫かな
夏の雨雫に映る畑の花
春寒しいろいろな花山の上
春の雨とてつつがなし誕生日
足いれてぬくい水なる青田かな
青田へと入る祀るの乙女かな
ゴールデンウィークに比して短い俳句かな
目を閉 ....
{ルビ紅=くれない}の花群濡らす青葉雨
そら豆の皮剥く雨の日曜日
朝な夕な白き芍薬傘の中
0,1秒で飽きる毎日が
突然、輝き出したんだ
──My Hair is Bad
子供の日愛情受けて今がある 👪
ぶらんこの揺れて子のゐし名残 ....
君と私あいあい傘の青葉雨
- L'impromptu 自由律
囁いている未來語 アンモナイト
机の黑林檎(は)傳言の代わり
白亞紀の手紙(を)受け取る 空を見る
....
香の{ルビ著=しる}し檸檬の花の散りしあと
柿の花{ルビ萼=がく}に隠るるみるく色
新じゃがを掘る喜びの秘かなり
夜が明けて五月の靴はおろしたて
- l'impromptu 自由律
プリペアドピアノ獨り言つ午後の風
琥珀のなかで千年考えても尚
うれし大地の林檎{ルビ黃金=こがね}の林檎 ....
ごきぶりにうんざりされてなつめ球
夏祭り彼を見つめる美人妻
宵がかり蛇衣を脱ぐ美人妻
母の日に母を忘れて美人妻
夏浅し白肌見せず美人妻
美人妻頬赤らめる栗の花
走り梅雨ずぶ濡れになる美人妻
美人妻待 ....
夕立に駆け出す少女透き通る
白い羽少女の背中に映る夢
薔薇を摘む少女の指に血が滲む
夏蜜柑少女の頬に押し当てる
ルピナスが少女の胸に咲き誇る
繭の中少女は独り揺れている
花冷えや薄手のニット荷に足しぬ
こころ無に座す庭先の花菜の香
初生えのアスパラガスにょきり出づ
風鈴の音夕暮れに死の香り
一人夜の絶望滲む蝉の声
血だらけの亡霊達と盆踊り
睡蓮の紫映る変死体
親殺し傷癒しつつ夕涼み
紫陽花が夢遊病の夜に咲き乱れ
夕立の香り仄か ....
郊外の明るきところ猫の恋
吉野山とおくて伊豆のさくらかな
佐保姫を妻としたとて叱られる
青のそら今年もさくら見飽きたり
晩春にのこる寒さのおかしきぞ
花曇りふつと ....
殺し方知らない殺し屋
謎と一緒に死にたい刑事
腹が壊れるほど笑ったら盲腸になった
刻まれていく不思議達タトゥー
日向ぼっこしても傷つく
真昼間からオペラ
やり捨 ....
「もっとちゃんと
僕を見ててよ
もっとちゃんと」って
──コレサワ
桃の花たしかな今にある笑顔
さよならにまた耳ふさぎ沈丁花
....
なんでもこいのアラフォーだ
来た魚は逃がさず素手で掴む気満々な私
結婚してから他に恋はしても愛しちゃだめだ
鳴かず飛ばずだからこそ背すじくらい伸ばせ
未熟だからこそ成熟する ....
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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