夏の浜辺で、少年と父親が対話しました。


父親:俺は若い時、驕り高ぶっていた。自分が大した野郎だと、思い込んでいたんだ。働いて働いて、やっと分かった。俺は、チンケな男。人の一生は長い。その答え ....
人の足元を見て、後ろ指をささんとする人間は、多い。
迎合が逆切れすると、自分史を語り出す。悪い癖だ。

私小説を語ることの難しさは、実際の現実生活は、混沌とした疑問符だらけだということだ。

 ....
ひととおりの夢。

長方形のオフィス、ガラスで仕切られた(ばかみたいな)会議室、行われない会議、冷やされ続けるペットボトル・ウォーター。
機嫌の良い男はそれだけで価値がある。女の子はどうかな ....
涼しい崖の下のような廊下。私はプラスチックの四角いキーをゆっくりと叩いている。白
い四角い画面に、真っ黒な電子の文字が連なっていく。ここから遠い街の光は、まるで琥
珀の中の物語のように見える。
 ....
〇路上
   走るマイクロバス。

〇マイクロバス・車内
   山ヶ崎青原一座全員が乗っ
   ている。並んで座っている
   教平と美花。
美花「高野くん」
教平「はい」
美花「あ ....
(作品をお読みいただくにあたって)
   本稿は、シナリオコンクール(第49回城戸賞)において、二次選考を通過 
   したものの改編稿となります。
   また、本稿には劇中劇、また登場人物の台 ....
日付が変わったくらいから、雨が降り始めました。昨日は日中もそれほどの暑さではなく、扇風機などかけていると涼しいくらい……お昼過ぎくらいからうとうとと寝ていたのですが、午睡のさいちゅうに母方の叔母が父を .... 正しくない朝は苦しい。正しくない夜よりもずっと苦しい
ごみ収集車が、駅前の店のごみを集めにきている、瓶が重なる音がする。
あと少し、ぜったいに、大丈夫、と思いながら、何度もまちがえた。

 ....
 母との待ち合わせ場所へ行くには、駅からかなり歩かねばならなかった。この場所のように、都市とそのベッドタウンと、そのベッドタウンではたらく人々が仕事以外の生活をする場所に、まだ適切な名称はないのだろう ....  私はおもちゃになってくれる体が欲しかった。遊べば遊ぶほど手の垢で汚れるような白いおもちゃが欲しかった。そのためならば何でもしようと思った。どんな犠牲でも払えるのだった。
 親・親戚・友人・知人から ....
 幸せになるにはどの感覚を育てればよいのだろう。わたし一人にはわからないからわたしのかわいい人に触れてもらってそこがどこか確かにしてもらう。わたしには私一人きりの幸せなんてありません。もしかしたら幸せ .... 青鰐
1号1959年3月15日〜27号1963年3月30日発行まで?


ロゴ
1号
2〜8号
9号〜12号
13号〜



奥付情報から
奥付Aタイプ(1号から3号まで。発 ....
 キキコ、というが、これはうちの家内で本名は樹希、年は二一歳の、身長一四五センチに体重四十五キロぐらいだから先ずチビの方や。ところがこれが身体に似合わず、騒がしい。騒がしいだけやない。僕の眼からしたら ....  ヒグラシが鳴く頃になった。ヒグラシは秋鳴くのではないかという人も多いが、比較的早い蝉である。梅雨から梅雨明けまでの期間だと思う。
 雨が屋根を叩く音がする日が多くなった。端から端まで続いた週間予報 ....
そうですね、あっという間に夏が来て、ベランダでは何匹もの甲虫が孵化してしまいました。もうこの小さな箱の中で3世代か、4世代めになる。毎年何匹かがここで死んで、何匹かが木のなかへ放たれ、さらに何匹か .... その星では、四季それぞれが地球暦二十年の長さを持つ。

1.祖母(夏のはじめの生まれ)

もう夏が終わるのだと父が言う。父は冬生まれでこれまで二季を過ごしている。祖父はといえば地球生まれなので ....
人生に於いて他人に迷惑を掛けて良い瞬間は、幸福の絶頂にあるときと不幸の谷底にあるときのただ二つであり、これらは同時に人生に於いて最も冷静でいなければならない瞬間である。 エヌビディアの株を買った途端に下落し始めるという目も当てられない事態に。最近は雨が多く、少しだけ気温が落ち着いた。目を閉じてみると、外は音もしない通り。たぶんフジロックの開催はそろそろだろうけれど行っ .... こうして何かを書き綴ることで、空間の存在を理解する、机や、コップのある意識に通り過ぎる電車を感じる、この場所で生きているのだ、記憶にある地方の湖で見た花火みたいに。当時は商社勤務で色々な場所に連れ出さ .... 1 草

抜いても抜いても草がある。祖母が亡くなるまでは祖母が抜いていた。いまは私とこどもが抜く。春まだ浅いので、たくさん草があるといってもみな背が低い。ヒメオドリコソウ、クローバー、ムラサキツメ ....
2024年6月13日

6月13日に東京ビッグサイトに行ってきたけどネット世界の日進月歩は現実世界で秒進分歩位か。人が追いつけないのも当然だよね。 

確かに、ネット世界の技術進歩のスピー ....
Z世代、コロナとAIと


何かが足りないと思ってたが分かった。今年の新人には愚者であると考えている者が皆無。卑下る必要は決して無いのだけどコロナの影響か大学で揉まれて来なかったところも痛い。愚 ....
夜風が急にぬるくなったこの頃。街に時々出かけても、スタバに入ることはめったになくなった。そもそもあの、生クリームの味が何とも。だからドトールに行っているわけだ。それはストレートでシンプルで、安かったか .... わたしの書くたいていの文章は排泄にちかいものなんですけど、ときどき消化不良の嘔吐みたいなのもあって、みたものがそのまんまゲロになってるのも、あります。そういうゲロにポイントがつくこともあるけど、へ .... 久しぶりに僕は自転車に乗ると、景色を流れた。自転車はその時の季節を感じさせる乗り物。冬の日は、僕はあまり自転車に乗らないのだとしても。夕暮れに照らされた街。日の差す角度と、それから、風の涼しさがある。 .... 埴谷雄高の書く韜晦で見事な文章に惑はされた若者ほど、虚体に惑はされてはならぬ。それは何故かと言ふと、虚体は埴谷雄高のでっち上げた崇高な精神の象徴に過ぎず、虚体に深遠なる意味は全くないのだ。虚体と言へば .... 今使っている自転車をいつ買ったのかを思い出すと、それはかなり昔の話だった。当時は、神奈川に住んでいた。駅の向こうにある、自転車屋でそれを確か、僕は買ったのだった。オレンジのつなぎを着た人の売ってくれた .... 先週免許の更新に行ったのだけれど、そこでは講習はやっていないとのことで、門前払いされた。ハガキをよく見ると、確かにその誤った解釈を指摘する内容のことが書いてあった。帰り道は不愉快で駅前でやっていたダン ....  何日も詩が書けないと不安になる。これは昔からそうだが、特にインターネットを通して詩を発表するようになってからはその傾向にますます拍車がかかったように思える。そのため、年間100篇とか詩を書くようにな .... 黙秘も表現である。密室の外では表現者である。
密室を作るのが表現者である。お前は誰だ?
密室の外の空気を吸いたいと表現者の歌が聞える、
国民であることの罪での終身刑を表現者が歌った。
密室の外 ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル 投稿者 Point 日付
大したことのない話鏡文志024/7/25 16:02
フィクションへの意思024/7/24 16:50
メモ、庭のこと、イタリアの音楽に合わせて踊ること。はるな024/7/24 13:52
きらめくものたち由比良 倖124/7/24 3:31
第49回城戸賞二次選考通過作品シナリオ【銀木犀の樹の上で】改 ...平瀬たかのり1*24/7/18 19:08
第49回城戸賞二次選考通過作品シナリオ【銀木犀の樹の上で】改 ...024/7/18 19:05
つれづれとおぼろん4*24/7/18 18:08
メモはるな124/7/18 5:59
タイトルを持たない、パンジーの切...224/7/17 22:57
白水田井英祐024/7/15 18:38
幸福論024/7/15 18:27
青鰐・バッテン・凶区nemaru024/7/14 16:49
キキコ 田井英祐024/7/12 15:10
雨とヒグラシ山人2*24/7/10 5:29
メモはるな024/7/3 19:50
二十年の季節の物語[group]佐々宝砂224/6/30 21:41
人生山あり谷あり巣本趣味124/6/27 16:24
最新の駐車場ゲート番田 024/6/22 1:39
降ろされた場所で124/6/21 1:48
瞬篇3[group]佐々宝砂5*24/6/16 20:32
未来の世界足立らどみ124/6/16 19:08
Z世代、コロナとAIと024/6/13 22:50
赤いガラケーとテーブル番田 024/6/12 1:46
メモはるな124/6/10 16:55
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多作であること岡部淳太郎224/5/24 14:29
密室での自白の強要白書易0*24/5/24 6:23

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