そうだ。1995年3月のあの日。缶コーヒーを買いに外にでたら、ボロ車に乗ったフリージャーナリストみたいなだらしない男が私の姿を見つけて「無修正のエロ本買いませんか?」と声をかけてきた。気持ち悪かった。 ....
好きな詩人はたくさんいるが、石原吉郎ほどその言葉の碇が時代を超えて突き刺さる詩人はいない。私にとってもその都度読み返す大切な作家のひとりだ。
花であることでしか
拮抗できな ....
昨夜の飯はおろしそばに納豆と生卵で腸内善玉菌が喜んでいます。可哀想な人達に生命エネルギーが注ぎ込まれてきたのは否応なくわかるんだけど、可哀想じゃない人達が痩せていって良いんじゃ、本末転倒だね。
....
カフェの中というのは、不思議な空間だ。そのついたテーブルは自分のものではあっても、同時にそのカフェの客のための場所でもあると言えた。カフェ全体は、街とは隔てられた場所でもある。そこは店であって、通行人 ....
孤児院の社会を知らぬ子供らは大人たちより世間を知るし
*
inkweaver
孤児院で育った子供たちは、しばしば大人たちよりも早く世間の厳しさや現実を知ることがあります。
らどみ
....
生きていることは、何かを思わされることで知るのだと思う。知っていることだけらけならば、生きていることそれ自体が面白くはないだろう。そんなことを考えていたのだ。太陽光のような、LEDの光の下で。実際、扱 ....
*
夢から醒めようとする反動のせいか、挙動が少しおかしい。タクシーはエナメルでできていて、とてもキュートだ。でも、おれでないだれかからの指令でとてつもない悪意に変わる。 ....
ふたが空いてしまう。
でも、鍵はしていなかった
おもたいふたでもなかったし、
あかない理由もなかったのだ。
蓋が開いてしまうと思う。
水がたくさん入っている。
それから間違えも入っ ....
過剰適応、と彼はつぶやいた。
なんども組み換えされる細くて長い指を眺めている。
そんなこといわないで、と思っている。でもすごく遠くの方で思っているので、感じるまでにはもう少し時間がかかる。
やはり才能を磨くのはホームでうたうた派だとは思う。ただ、うたうたしていたら電車に乗り遅れてしまうので、その列車に乗ってからうだうだしている人の方が信頼できる。別に才能なんてなくて良いじゃんか。
....
別に大人になって青年の主張をしたいのでなくて
人恋しくてメールが欲しいわけではないんだ
しみたい気持ちで詩みたいな文字羅列を読み
死にたいわけでも狂わしいわけでもないんで
....
*
たまらなくなって、おれは懐(おも)いだす、朝の早い時間を走る軽トラックの車窓、回収量の進歩を褒めてくれた業者の男、新聞紙と一緒にビールを何本もくれた、両手のない老人、おれにやさし ....
「夢遊病か・・・。」
ドクターは、今日の朝刊のlove sick 特集を見ていた。
「確かに、この病は治療が難しい・・・。」
一人、ぶつぶつと、つぶやくドクターを横目で見ながら、love s ....
「あ!新垣結衣ですよ!」
私が言い終わる前に、ドクターの視線は、テレビに映っている彼女をとらえていた。
「ガッキー、やっぱ可愛いですよね!純粋で、控えめな感じが、ドクターの好みにガッチリはまっ ....
「深沢君、何か、良い事でもあったのですか?」
「え? 私、鼻歌でも歌っていました?」
カルテの整理をしていた手を止めて言った。
「いえ。ニタニタとして楽しそうなので・・・。」
ドクターの言 ....
love sick ...そう。ここは、恋の病を扱う病院。
私は、ここの受付をしている。
「あの!私、失恋してからというもの、涙が止まらなくて、家にいる時はもちろん、仕事中も・・・。」 ....
物心ついた頃にはTVがウチに居座っていた。
自分の運命よりも他人の運命を察しては笑い、憂う…
そんな日々を疑うことなくたぶん、続けているのだと思う。
こんな環境を半世紀以上続けられていること ....
早朝散歩を昨日から始めた。昨日も今日も雨。そして今日は寒く、防寒着を着込んで歩いた。たぶん霧の先の見えない山々は白くなっていることだろう。たぶんだが、この寒さを予知してカメムシの越冬隊がおびただしく ....
何も言葉を無くしたらどうなるだろうと、思いつつも牛乳をコンビニで買ってきた。知り合いのいないこの街で。川だけが友達のような気がする。履き慣れた靴を僕は履いていた。その存在すらも忘れていたような気がする ....
アマゾンミュージックで無料の音楽を聴いていたが、最近はスポティファイに変えている。プレイリストの種類やアプリ自体の使いやすさは後者に軍配が上がるのだ。アマゾンは他にも色々なサービスを取り持っているので ....
何も思っていない。こうしていることを、部屋で、でも日々はあまりにも早すぎた。イケアに行くたびに切りがないくらい増えていく欲しい家具のように、そのようなことを思いながら、また次に行って買おうとしている家 ....
おっちゃんが思春期の頃、ポエム書き始めた。その頃インターネットなんてなかったんで、これ、どうすんのってなところよね。
友達にも家族にも見せられないものよ。
卒業文集とかあったけど、本気のポ ....
夜道を歩いていると、今日は、ゴロツキたちはいなかった。ゴロツキというのは、外でメシを食っていたり、ベンチに座っていたり、飲んでいたりする連中のことがそうで、心の中でそう、呼んでいた。通りに立ち止まって ....
AIは常に先回りをしてくれる
個人のありとあらゆる事がデータ化されていて
その日に必要な情報をすべて提示してくれるのだ
AIは今や人の脳の中にチップとして埋め込まれ第二の脳と呼ばれている
AI ....
私は何も中東世界については知らなかったが、私はその特殊性をガザ地区のような不可解な場所を思い浮かべることで少しだけ理解することができた気がした。東京23区の半分のそこは、大きさなのだという。人口密度は ....
基本的には拙者は、インフラが整備されていなくてもリア充な生活を送ってきたのだろう。なので思えばネット詩人達から(アイツからあの子から)は傲岸不遜な奴だと思われていたのだろう。ネット内の他者の実際の人生 ....
最近チャットGPTなるものを教えていただいたので
遊んでみました。
わがみよにふる
かねのこえ
ひとえひとよの
ちりとなり
ついのほろびを
ながめせし
ひとへひとよの
ちりあくた ....
単三電池のなかにとじこめられる感じ。思考がとめどなく溢れ出て体中を巡っている血みたいに、指先まで。とても速くて疲れるから、ゆっくりしか動けない。息をするとき、それは鉛、足元をつぶしていく。でも、た ....
2023年10月5日朝
もしかすると
東京は
ずっと
夏が続くと
思ってました。
いきなり
昨日から
秋が来た感じ
涼しい朝。
あっという間に
冬になるんだろうな
....
昔はよかった、ほんとによかった、峻別されるほど口をきわめ、言葉が無意味なくらい研がれていたとしても
昔はよかった、ほんとによかった、峻別されるほど口をきわめ、言葉が無意味なくらい研がれていたとし ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21
【散文(批評随筆小説等)】散文詩は禁止。散文詩は自由詩のカテゴリへ。
0.08sec.