越冬のことはなにもいえない
あれから僕の身体には青空が広がっていて
雲もない
なにもない
誰にもなにも
いいたくなくなってから
人の言葉が
まるで湖のようにきこえる
僕は両手を
...
もう何も書くことがなくなってしまった。と書いたら。書くことが始まる。書くことは終わらない。書くことは続いていく。たとえば、君が思いうかべるいちばん青い青よりもすこしだけ青い、青空を想像してほしい。その ...
やはりまず書くことが大切なのだ。例えばきみは、詩を書こうとしている、お話を書こうとしている、批評を書こうとしている、哲学を書こうとしている、文字を書こうとしている。言葉は、始まりがあって、終わりがある ...
子供の頃からずっと写真に撮られたくなかった
自分の顔や姿
卒業アルバムの集合写真には
集合から外れて丸枠の中に写っていた
まるで空中浮揚してるみたいに
三十代半ばに結婚を焦った私は自 ...
風の王国に、嵐が吹いた。
嵐は幾人かの人の家の屋根を吹き飛ばした、
そして、住む家を失ったしまった人たちがいる。
すべてが運命? わたしたちはそれに耐えなければいけないの?
あがいて、あが ...
死んだ人ばかりに会ってきたようなそんな気がする土曜日である
青色の携帯電話で撮った空
風のように心がまだ動いてる
雲のあいだを歩いてる人と犬
立ち止まっては朗らかに青く澄む
西中学校の数学の先生が
江田先生だった
特攻隊の
生き残りっていう噂があって
トヨタのパブリカに乗って
丘の上の校舎に向かう
前屈みになって
ブルドックみたいな顔で
ハンドルを ...
紫陽花も
藤も
桜も
白薔薇も
流行り病で
切り売りされた
泣き言さ
それもソイツも
ああそ ...
希望があったらどんなにいいだろう
だから私は希望を積極的に謳うんだよ
むしろ絶望を知ったから
希望への出発ができる
生きている限り
希望を持ち続けていよう
哀しみや絶望に負けないように
行きつけの喫茶店
小さなフォトフレームに
花の詩が書いてあった
優しいペンネームを添えて
ウェイトレスさんに
「詩人さんが書いたんですか」
と聞くと
「ママが書いたそうです」
と答 ...
あめいろの
時が過ぎ行く
この夕べ
わたしの孤独は宙に溶け
一閃する光の海
瑪瑙の渦は天を駆け
静かさだけが降って来る
気の遠くなるよなこの時に
静かさだけが降って来る
...
貧乏村からちっとばかりの山深いところ。
いつの頃からか棲み始めた鬼。
棲むのも当たり前
そこは、大きな声では言えないが姥捨て山。
昼間のうちに、一人捨てると、その晩は、耳ざとければ、はっき ...
楽しいのは
勝手にイッパイイッパイな奴だ
コンドームが常備されてるとか
新鮮な果物を注文したら
...
卵子は女性が生まれた時に
卵巣の中に細胞として
存在しているそうだ
つまり自分は
母が生まれた時からずっと
兄弟と一緒に過ごしていたのだ
細胞は毎月約千個づつ使われて
選ばれた一 ...
僕が坐禅会に通っているお寺の老師の話です。
「高校の教師をしている時の話です。2、3年勤めたら管理職から学級担任をお願いします、と言われました。それで、高校の教師を長くやっている親戚のオジサンにアド ...
ねえ、
どこかにいるカモシカ
夏草が青いね
おいしいかい
ねえ、どこかにいる
カモシカ
鳴き声を
聞かせてほしい
一声だけ
街はうるさくて
きっとその声は
聞 ...
未生の我が子が俺を焼く
足元に広がる大地を焼き尽くし
血の系統を切り刻む
一つの命が産まれるためには
一つの命が失われなければならないのか
俺は我が子のために一つの命を
いや俺へとつな ...
蒼ざめた霧が流れる
旗は透明
静止
巨きな空虚
渡るべき河の音
静止の中を
巨きな空虚の中を
いくつもの星が通過する
見える星
見えない星
蒼ざめた霧のつめたさ ...
若い頃はよくおんなに一目惚れした
俺はとびきりのいい女より
少しかたむいてるくらいのおんなの方が好きだ
大柄より小柄が好きで
要約すると
母親ににているおんなが好きだ
顔や姿ではな ...
私は今年六十六歳。
押しも押されぬ前期高齢者。
ワクチン接種券届いた
五月下旬ごろから予約開始と明記されてた
五月になって予約始まる日に居住してる市の役所に電話して尋ねたら
コロナ予約セ ...
私、感情がないのよ
えっ、本当に?!
ペシペシ
痛、痛た、何すんのよ
いや、感情がないっていうから
ペシペシ
おい、ふざけんなぁっ
あ、怒った
時を経て彼女はネットの怨 ...
もうどこにもいない人を今日もまた映像として脳が見ている
マルメロになる
かなしいので
月を見上げている
おんなじことだ
そのおんなじなのが
月面の星条旗みたいだ
億年に噛みつかれた孤独
おぇ
今しがた今は今に至り
雲丹の毒針と
あい ...
手にもつスプーンを
ナイフにかえて
闘うことを
覚悟する
甘いミルクを
吸うのはやめて
勝利の美酒に
酔うため闘う
かざすナイフを
ペンにかえ
闘い ...
{引用=蛾の鱗粉と
きのこの胞子がまざります
そういうのが
たぶん銀河系です
蘇生する魂魄ひとくさり
ついえて
ひゃあらりり
虫。星
待遠しい秋をあさっての射程に
なつは
...
ふと思うことが 直観だと
最近知ったんだ
満月から燻るオーラ 煙たげに窓の外
見上げてみても もう降りて来る者はいないよ
私の汲み上げた三人称だから
対話をトランプのように切って 神 ...
朝顔が知らないうちに、つるを出していたので、竹の添え木をつけてあげました。
その晩のことです―――
朝顔は、とっても人見知りの恥ずかしがり屋なのに、竹は、とっても明るく朗らかでした。
「 ...
整形外科病院に
通っていた妻は
「体の彼方此方が
痛むけど
原因不明なのよ。」と
処方されていた薬を
服みながら言う
痛み止めが
すぐ無くなると言うので
ボクが
処方されていた ...
急には空を飛べないし
宇宙にだって行けない
ぼんやりととびまわる赤茶の蛙を見
枯れる寸前の庭木に水をやる
夏日照りに恍惚のひと
昨日の続きが今日になってるなんて
夢のない話だ
ある朝 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
越冬
コーリャ
自由詩
12+
21/5/30 8:49
光色のコークレッスン
〃
自由詩
2
21/5/30 8:47
バスが来る文体
〃
自由詩
4
21/5/30 8:40
写真嫌いの
こたきひろし
自由詩
4
21/5/30 5:58
sonnet
大町綾音
自由詩
1*
21/5/30 0:05
_
いる
短歌
0
21/5/29 23:11
青く流れる
水宮うみ
川柳
3*
21/5/29 23:07
江田先生
板谷みきょう
自由詩
2*
21/5/29 22:08
今夜また酒を呑まずにこの夜を渡れず鬼に小銭を払う
TAT
短歌
1
21/5/29 21:47
詩
渡辺亘
自由詩
0
21/5/29 21:40
詩人はふくざつ
木葉 揺
自由詩
1
21/5/29 21:26
この夕べ
ひだかたけし
自由詩
8
21/5/29 20:57
鬼
板谷みきょう
散文(批評...
1*
21/5/29 20:54
w
TAT
自由詩
1*
21/5/29 19:34
ゆりかご
イオン
自由詩
0*
21/5/29 16:05
老師の話
zenyam...
自由詩
1*
21/5/29 15:03
街角
フユナ
自由詩
3
21/5/29 14:44
未生の我が子
葉leaf
自由詩
0
21/5/29 12:56
河を渡る
塔野夏子
自由詩
2*
21/5/29 11:52
嫉妬
こたきひろし
自由詩
3
21/5/29 7:38
私は
〃
自由詩
2
21/5/29 6:34
生きた感情
りゅうさん
自由詩
1
21/5/29 4:52
_
いる
短歌
0
21/5/28 23:34
今宵の月はいずこに架かる
道草次郎
自由詩
2
21/5/28 23:25
水
シホ.N
自由詩
1
21/5/28 23:22
COSMOS
道草次郎
自由詩
2
21/5/28 23:07
風の時空
朝焼彩茜色
自由詩
3
21/5/28 22:47
竹と朝顔
板谷みきょう
散文(批評...
1*
21/5/28 21:34
ルビー婚式を過ぎて
〃
自由詩
0
21/5/28 21:32
恍惚の星
這 いずる
自由詩
1
21/5/28 20:15
629
630
631
632
633
634
635
636
637
638
639
640
641
642
643
644
645
646
647
648
649
650
651
652
653
654
655
656
657
658
659
660
661
662
663
664
665
666
667
668
669
5.31sec.