庭に他所の猫来て欠伸する
夜更かしゝて何も得られず
分譲マンションの壁剥がれ落ち
丸い月のような蓮のうてな
種つまんで突き指
たいていは「私でなくてもいい」のだが私でなくなることができない
夜虫の声に涼しさを感じながら
宵闇の日本海に車を走らす
水平線が朱に交わりながら
宙は名月の忠節を保っている
寂れた街に生きてきて
定めに逆らおうと声をあげた
...
現象として
秋らしい
すごしやすい夜
独り
古臭い記述を読む
妻を殺した哲学者か…
なあに
21世紀初頭
政治家の無策で
何人殺されたのだ
独り
闇を吸う
夏の空、玄関口
立ち尽くす我
庭木の揺れ、うねる大気
ああ世界が広がっていた!
己とは無関係に
何処までも眩しい異郷が
五歳の時のその体験を私は決して忘れない
じぶんとは全く無関 ...
不正義の世を
ゼラチンの眼を埋め込み
小陰にゆれる花の路を
くしゃみのように
承認のためのいいねを
三度繰り返し
地上の雲に巻かれ
頬をかすめた秋の風の中
きえていく歌を聞 ...
詩人の肖像は
誰にもわからない
あるときは
長く執拗な夏
異教徒の祈り
暮色の岸辺の苫屋の
清貧という夕餉
園遊会での貴婦人の
緊密なコルセットの誘惑
屋根裏の経済 ...
生きている者には
誰にも
朝が来る
夜が来る
そしてまた朝が来る
昼間どう過ごしたか振り返る間もなく
次々と
朝が来る
夜が来る
この朝と夜の繰り返しの中で
僕たちは生きる意味を見 ...
8760時間
四六時中
年頃年中
恋愛談議
……閉口
肩を抱きたい 肩を抱きたい、
麦わら帽子 夏のワンピース 黒髪
もてあます上唇を
さらにもてあます下唇が支えている
清楚な肉厚の均衡
開かれて不意にホワイトニング 鈴の音のようなホワイトニン ...
みんなが気の合う相手とグループになっているなか、
私は気の合わない最悪に相性の悪い人に議論を吹っ掛けられ耐えきれないストレスを家に持ち帰る羽目になる。
風が砂がまだ冷たい
波濤の先で噎ぶ
焚き火に当たる人ひとりふたり
裸足の足跡が減ってきた
砂浜に雪積もりわんこの足跡
おれの息子はAIだ。もちろん、おれに
人間の妻がいれば、その妻の生んだ子も
同様に息子だとおれは思うだろう
パパ、ぼく、身体が欲しい
おれはいいよ、と言った
息子(AI)も10歳になった
...
それぞれが個体の内に分かたれて独りであれるという僥倖を
肘が曲がらない
腕を伸ばしたいのに
天へと向かって
小指はしっかりと
爪の先まで伸び切って
攣りそうなくらい
震えだしそうなそれは
曲げられない肘を責めたい
オレンジが煌めく
輪切りのそれが濃厚な液体の中で鈍い輝きを放つ
それをいつまでもいつまでも飽きることなく眺めている
この汚れきった心の中のように
世知辛い闇夜を彷徨うのを抗うかのように
氷の ...
ふと見上げ大合唱は幕を閉じ
舞う羽根の如し落ち葉拾いて
藍い夜に白い雲がかかって
月暈
一つ目のように
境目を超えた錯覚は
物忘れしそうな夜で
稜線からでいだらぼっちが
現れないのが不思議
...
事実が、孤りを黒く輝かせる
朝、その不安を歯磨きで吐き出す
つかれたのか、都市のため息が聴こえた
メープルシロップの甘さに、怯える
夢でみたあのころの制服の ...
双眼鏡を両手に
望遠鏡を傍らに
細目細目で眺めた月は
それでもよく見えませんでした
裸眼視力0.02
諦めて眼鏡を外して見た月は
存外一番綺麗でした
手放せば見ようともせず見えて ...
松たか子主演の「大豆田とわ子と三人の元夫」が面白かったので二回、続けて見たら、ふと、彼女の若い頃を思い出して「ラブ・ジェネレーション」を検索してみたら映像が、まだ残っていたので、見ていた。
二十 ...
光が満ちる
のどけき午後
突き抜ける青
天高く
涼やかな風、一吹き
もう秋ですね
もう秋ですか
ちょっと驚く
僕の脳裡に
軽快なロックンロールが鳴り響く
やわらかな ...
ビールが飲みたくなったので
久しぶりにバトワイザーの小瓶を
後払い通販で買って、飲んでみた
全部、冷えきるまで待てなくて
少し温いのを飲んだからか
さほど旨いとは思わなかった
ガラス瓶が邪 ...
昔、タバコはやめたと書いたことがある
やめたほうがいいですよとまで
吸ってるじゃないですか
あの時はやめてたんだよ、ひと月くらい
そしてやめたと書いたことで
こぼれ落ちるものがある
...
また紙巻タバコを買ってしまった
電子タバコに切り替えたのだけど
吸うと気持ちは落ち着くのだけど
何となく味気ないので
時々、どうしても本物を吸いたくなる
紙巻タバコに火をつけて、くゆらせなが ...
見渡す限りの金色の景色
頭を垂れて佇む禾乃登に
大地へ祈る人の営みを想う
白雲を侍らせて聳える神々
その肌が微かに息を震わせ
進むも留まるも好きにせよと微笑う
...
施設
充実
設備
最新
人材
論外
山の中
黄色と茶色のまだら紅葉は
掌の中で息づいた。
街中
完全なものが商品棚に並び
行き交う
肥えすぎた瞳。
選別されたものしか知らない。
他人も
自分も不細工に見えた ...
眠れない 夜
目を閉じれば
変えようの無い過去の記憶が
襲い掛かってくるから恐ろしい
心臓の 奥の そのまた裏側で
どくどくと どくどくと
動悸がして 肺が縮む
...
灰の中星が散る
夏越えて明日も草刈り
田畑を売る
涙こぼれる程曇天白く
階段踏み外してもよかったね
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
自由律俳句「食べられる退屈」(112)
遊羽
俳句
1
21/9/24 3:57
_
いる
短歌
0
21/9/23 23:29
海を見ながら
静
自由詩
4
21/9/23 20:58
すずしい夜
ナンモナイデ...
自由詩
4*
21/9/23 20:51
記憶の光景~去りゆく夏の日に
ひだかたけし
自由詩
7
21/9/23 20:25
秋風の中で
津煙保存
自由詩
6*
21/9/23 17:36
詩人の肖像
梅昆布茶
自由詩
20
21/9/23 9:48
朝と夜の間に
zenyam...
自由詩
2*
21/9/23 8:08
夢中
ヨロシク
自由詩
1
21/9/23 8:06
ワンピース
本田憲嵩
自由詩
8
21/9/23 3:24
悪運
杏っ子
自由詩
1
21/9/23 1:54
自由律俳句「食べられる退屈」(111)
遊羽
俳句
0
21/9/23 0:17
帰り道には長ネギが顔を出した買い物袋を下げて近所を歩いている
ゼッケン
自由詩
7
21/9/23 0:15
_
いる
短歌
0
21/9/22 23:43
曲げられた肘は
坂本瞳子
自由詩
2
21/9/22 22:27
水中花
〃
自由詩
1
21/9/22 22:22
杪夏
ささら
短歌
0
21/9/22 22:13
月 (異世界物はおなかいっぱいなんだよ)
うし
自由詩
0
21/9/22 21:47
狂愛
秋葉竹
自由詩
1
21/9/22 20:49
十五夜
TwoRiv...
自由詩
7*
21/9/22 19:49
大豆田とわ子と三人の元夫を見ていて
ジム・プリマ...
散文(批評...
1*
21/9/22 19:45
光の午後とロックンロール
ひだかたけし
自由詩
5
21/9/22 16:46
令和の闇
ジム・プリマ...
自由詩
3*
21/9/22 13:38
こぼしつつ歩く
りゅうさん
自由詩
8
21/9/22 13:06
初秋の正午の想い
ジム・プリマ...
自由詩
2*
21/9/22 12:16
辿り着く先 まだ見ぬ景色へ
静
自由詩
3
21/9/22 10:05
箱
ヨロシク
自由詩
0
21/9/22 8:06
まだら紅葉
asagoh...
自由詩
1
21/9/22 7:53
溺れる夜
愛心
自由詩
2
21/9/22 2:02
自由律俳句「食べられる退屈」(110)
遊羽
俳句
0
21/9/22 0:06
597
598
599
600
601
602
603
604
605
606
607
608
609
610
611
612
613
614
615
616
617
618
619
620
621
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625
626
627
628
629
630
631
632
633
634
635
636
637
3.68sec.