早朝の待合室で手袋をとってひと息入れる遠い国から
雨の子になってみたいな 魂が渇くことなく笑えるでしょう
レインツリー 逃げ込んだなら枝の下 母に似た君に会える気がする
さぼてんが奏でる音色レインスティック 何かと問う声ふるえは止まず
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すべては見せかけだろうか崩落する宵待草反転する花と美人画
きみへの道すがら死んでしまったものたちを弔いたいけど茶器がない
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農園を好んで巡る生徒たち農業学ぶ鋭い視線
真夜中の静かな時間を満喫し眠れなくなり朝焼けを見る
お土産をどれにしようか悩み中良いもばかり旅先の宿
良い宿と言われていても温泉も料理もイマ ....
「うおっしゃぁぁっ!」われ親ガチャに恵まれり好きなだけ呑めるタフな肝臓
好きな酒 好きなだけ呑めるこの生は 輪廻においてまれなことかも
センソーはヨクもワルクもヤメルにカギル だってツギにはボクのクニかも
時蝿はむれたがるなり魚の「し」おいしさなのかなおいしさかな
犬姫と接点のないベルゼブブ「地獄で逢おう」高笑いして
時蝿は矢の如し刻を経て生まれ変わって逢えた令和に
誰か知る二人だけし ....
のり弁の米だろ 多分 Tシャツを七分丈へとかえているとき
婆さんがワン・ツー・スリーと犬に言う 逆光だけど信号は青
ディランかけ掃除をしてる いつの日か目覚めない日が来ると思った
....
カサコソと 踏み分けてなる あぜ道に 尾花が光る 里の夕焼け
*
夜なべてほむらをかこむきみのためくべる夏の樹燃え落ちるまで
すべての朝のためにできるのはきみのため息燃やすことのみ
やがてまたぼくが終わろうと ....
始まったゴールデンウィーク忙しい休むはずが疲れる旅行
十連休始まってみれば後はもう凄い早さで消化していく
良い天気初夏は明るい花多い気持ち新たに得意を増やす
歩くほど体元気になる感じ ....
そのむかし平和の庭に咲く無名花を摘んで弔う兵士ひとり
朝鳥の鳴く声を知る行者かな「し」なぞこの世に無ければ善いと
ロスジェネの
....
*
毀れやすき殻のうちにて閉じこもる卵男のような少年
箒すら刑具おもわす蒼穹≪あおぞら≫に逆立つ藁の幾本を抜く
幻蝕のさなかの夜をおもいだすたとえば ....
焼き鳥屋良い匂いさせついてくる財布の紐が緩み始めた
料理自慢お爺さんは料理人斬新でアイデア満載
葡萄狩初体験で新鮮で父はワインの話ばかりする
初めての十連休で問題も初めてづくしで戸惑 ....
恋してる渦中にいるの今はもう焦がれてしまい灰になりそう
しのぶ恋甘く柔くて健気でもあってなによりいとおしくなる
恋熱く燃えていきますメラメラと一歩手前で形残して
あざ笑う恋はやがては ....
燃えてゆく嗚呼茜空わたしにも熱い愛情誰か下さい
しばらくはこうしていたいこの胸の鼓動聴きつつうっとりとする
なにげなく掴まれた手のぬくとさよこんな愛情はじめての事
しびれてる貴方の愛 ....
泳ぐならいっそ藻屑になりたいとそう海のほう見ながら言った
君という名の岸辺へと着きたいよでもそこまでは行けそうにない
冬の海へと飛び込んだ心臓が瞬時に凍り逝く夢を見た
砂浜のビー ....
【短歌】 船曳秀隆
天空に 宇宙溢れし 孔雀羽
誰も知らない 十九の秋
言の葉は 詩の言葉さえ 忘れても
縋りつく葉に 葉脈は打つ
月光が 突き刺す獣に 声は無く
....
*
くちびるの薄き女が立ちあがる空港行きのライナーのまえ
夏終わる金魚の群れの死するまで鰭濁るまで語る悲歌なし
もしぼくがぼくでないならそれでよし住民 ....
優しさをちょっとだけでも懐へいれてカイロの代わりにしてる
エベレスト見上げる少女みたいだな澄み切っている瞳忘れぬ
街人よきたる極寒言葉すら発した途端凍るだろうか
雪が降る街でデー ....
痛すぎるボスの居ぬ間の頃合いを見定めてから斬りあう心
落葉の 紅葉一枚 二枚三枚 探している秋
白樺の 葉の数だけが なんとなく いつか見上げた 秋の暮れと思う
何も考えず ただ水槽の 魚を見 あさにひるに かんがえないとき
....
蒙昧なお前を吐いて俺となり、
俺はお前のたましいを喰らう
inkweaver
それは日本語で「Ignorant fool, I shall vomit you out, beco ....
平成も残り少なくなってきたあまり実感なく通り過ぎる
通学路変える変えない決まらない団地が出来て交通量増え
田畑消え家建ち並び様変わり自然の声はボリューム下がる
県民の森は夏場は濃い緑 ....
苦しいのわかっていても追いかけるストーカーまで一歩手前に
なんでだろ僕が僕ではないみたいこんな入れ込み這い出せないよ
あの頃の夢は無残に塵となり待っていたのは借金地獄
幻と思いた ....
さみしくて孤独の先の孤独へと橋をかけては渡っているよ
いつになく憂鬱な日に雨が降りさらにブルーに拍車がかかる
繰り返す日々に少しの曇りさえ見えないなんてそんなわけない
ずっとこう ....
今様のマーケッター的先みる目
宝探しは負け方探し
クールビズ終わり始まる首絞めタイ
待って朝からコーディネート
年老いて
今ならわかる大人の詩
だから何なの
べつに何でも
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