性急で乱雑な、まるで最期の煌めきのようなビートに群がる羽虫のような俺の心音、歯をカチカチ鳴らして、食らいつく場所を探している、硬すぎるか、速すぎるか、それとも不味すぎるかーおや、顎が疲れてきたみたいだ ... 我すきの古俳あつめて冬ごもり

野分去て猫佇むや破れ堂

太平をねがひて詠へ去年今年

此宵の月を肴に酒の酔

上れ〳〵坊ンより伸るいかのぼり

相合の肩寄合ふて雪見傘

秋晴 ...
ぼくのおじいさん

座ったままで移動するぼくのおじいさん
落ち葉の中に 腹這って
なかなか伸びないキャベツの長さを
指で計って書き付ける
ぼくのおじいさん
秋の散歩道を彩るぼくのおじいさ ...
  其一
千歳自娯風雅連、佳詩皆是眼前鮮、春秋天地皆為句、相与良人年月移

  其二
酔裏詩成誰不娯、偶存少過勿為愚、朦朧自忘好風句、望是君持筆墨愉

  其三
山水相娯君不疑、朦朧我愛 ...
コロナについて
一番腹立たしいのは
中途半端なところだ
全盛期のエボラ出血熱ばりの
死亡率100%ぐらいの威力があれば
マスコミの奴らが
今日の感染者数を毎日半笑いで
報道することもない ...
{引用=「はじまりの小詩」

 
洗面所の
鏡の前に立って
歯みがきをしていると
朝の光が
横顔を洗った
ふり向くと
トイレのドアが笑った

このとき
ぼくの何かは
まだ眠っ ...
此処は静かだ
これまでに感じた静けさを
寄せ集めたような静けさだ

此処には
君とだから来られた
そして他には誰も居ない
さえざえと澄みわたる処
静かな処

けれど知っている
こ ...
つまりは嘘になるから
すべてをさらしてみたいとは思わない。

書いていると気は楽になるけど、
、友や家族を前にして言葉を発したことがないのよ 
  なんで照れちゃうるのかな。

それ ...
 その格子をみたことのある人は少ない。それは大気圏の上層にあることになっている。くぐもった神様の声が聞こてきて、天使たちはいそいそと持ち場を離れ始めた。どうやら格子のどこかが壊れていたらしい。大天使は ... 曇り曇りでときどき晴れるブラシで触る表面(おもてづら) おしゃべりな猫と
沢山の言葉を持っている猫は違うみたいだ

沢山の言葉を持っている猫のなかには
的確なことばを伝え得る猫もいるとおもう

時宜にそって言葉をつかいこなせる
たぶん詩猫って ...
雨が降り風も強くて肌寒い秋のトンネル意外と短い

あの海に行った記憶は鮮明で君と初めてドライブした日

街を越え田舎を越えてまた街へ国道の果て目的の場所

梨が好き林檎も好きと彼は言う実家 ...
水は色がないのにキレイで
全ての色に染まり
全ての色を流す優しい色
水は人間や動物そして草木
全ての命を生かしてくれる
おいしい命の味
いまどき
おっぽろった釣り銭のために
自販機へ土下座しなきゃならないなんて
陰に指を差し込めば
なんだか懐かしい冷たさと砂の手触り
いつからいたのか
猫が
目礼をかわして飴色に消えていく ...
ぼーっとしてると言われても
表情が動かなくて
ただ何も持たずに忙しい

頭の中は嵐のように
考え事が吹き巻いて
不安に追いかけられながら
「暇なの?」と聞かれる

何もなくても焦って ...
らいたーってしってるかい
かちっとおしたら
ひがつくやつさ
いうなれば
こうきゅうな
まっちさ
さくぶんとか
ごーすとのほうの
らいたーだとおもったかい
じつは
そっちのはなしでさ ...
ジャガイモの転がる農作業小屋にて
ハクビシンが
冷たく首を伸ばす

おのれの糞尿を
嗅ぎ直す
ハクビシン

ハクビシン一匹
板目に鼻を押し付けて
水をかぶるような恐怖であるか

...
{引用=雨のように大地が
海の端に
こぼれていく

濃霧を裏返すと
ヤドカリの心臓が
宝石になる

渡り鳥たちは
スクリーンのなか
{ルビ黒色=こくしょく}の雨に打 ...
みなさんが癒されるようなツイートを してゆきてぇなぁ してゆきてえぇなぁ



いいね欄が動物画像ばかりの人には好感を持っちゃうんだよな



「尊い」と口にするみんなのことが尊いなっ ...
一つの光が二つに分かれ
二つが四つに、四つが八つに……
そうして僕らは生まれたんだ
この眩しい地上の光のなかへ
ばらばらに、ばらばらと、生まれたんだ

戻ることは叶わない
遡行しながら進 ...
船べりから身を乗り出した声帯は
のりしろを喪くした

カーペットにくっついた星屑
コロコロで綺麗にしたら
見たこともない骨片が紛れていた

とり散らかっていても
六芒星を宙に描く

...
何度でも間違える
言っても直らない
直す気はあるけれど
その場になると抑えられない
何度でも間違える
何度も同じひとを泣かせる
自分も泣けてくる
毎回後悔する
毎回決心する
そして生 ...
HRの時間になると
黒ヒョウが教室に入ってきた
あ、代わったんだ
担任の交代は初めてではないので
生徒らは慣れっこだった

まさか黒ヒョウだとは
黒ヒョウは静かに
教室を歩き回る
...
私の好きな人はピースを吸っていてライターはジッポー中身の入っていない大きなリュック背負って弾むように歩く。いつでもデニムのジャケットに細身のパンツで冬だけフェイクファー付きのコート。どれをとってもカッ ... 久しぶりの自転車はちょっと浮く
なんて軽やかなんだろうと
鼻歌ふふとふふふんと
身体がリズムを刻み
心が風景を纏い
なんでもない一瞬がぱちりと
はじめて砂利道でペダルをこいで路地を出ていく ...
澄んだ空気が笑っている
雪だるまがへしゃげて転がって
もう命もわずかだからと笑っている
小さな女の子とお母さんが凧を持ち
みんな一緒に小走り助走して
わらわらとふわり凧が浮く
念入りにフォ ...
孤独に発光する、
散乱するイメージのなか
源頭へ遡る、
前進する時間のなか
旺盛に分け入って行く、
イメージがイメージを呼び

深海の頂きで
未知なる木霊を聴く
大雪原がうねるように ...
{引用=prologue「サティの波紋」

橘の香りする
枕もと
地球が訪ねきて
細いゆびを
こちらに突きだす

ティーテーブルで
フランネルの布がわらっている

(ちがう
( ...
二〇一四年十三月一日 「宝塚」 


18、9のとき
ひとりで見に行ってた
目のグリーンの子供と母親
外国人だった
子供は12、3歳かな
きれいな髪の男の子だった
母親は栗色の髪の毛 ...
お金には不自由しないが
時間に不自由な人生は
洗濯機も回せない

時間には不自由しないが
お金に不自由な人生は
洗濯機を買えない

だけどどちらも
着の身着のままではいない
洗濯機 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
気まぐれな時計のリズムはメトロノームでとらえられるのか?ホロウ・シカ...自由詩2*21/1/5 23:36
去歳俳諧十句酔横俳句321/1/5 23:28
おじいさんオイタル自由詩221/1/5 23:19
酔中口占酔横伝統定型各...121/1/5 22:00
中途半端花形新次自由詩021/1/5 17:47
音楽へのオマージュ(補遺)道草次郎自由詩2*21/1/5 14:19
静かな処塔野夏子自由詩3*21/1/5 11:40
Riseiアラガイs自由詩6*21/1/5 11:39
檻(掌編)道草次郎散文(批評...021/1/5 9:47
水垢落として(都々逸)足立らどみ伝統定型各...221/1/5 8:17
詩猫梅昆布茶自由詩9*21/1/5 7:26
国道夏川ゆう短歌421/1/5 5:27
命の水リィ自由詩2*21/1/5 2:08
遺失物飯沼ふるい自由詩3*21/1/5 0:57
あの人は焦っている木葉 揺自由詩021/1/4 23:20
ふたごらいたー(ゴル投稿)高橋良幸自由詩1*21/1/4 21:55
ハクビシンオイタル自由詩421/1/4 18:23
慈雨と沐雨道草次郎自由詩1*21/1/4 18:22
ツイッたんか水宮うみ短歌5*21/1/4 18:18
ばらばらに、ばらばらとひだかたけし自由詩421/1/4 15:10
星の船道草次郎自由詩3*21/1/4 12:51
まちがいさがしやまうちあつ...自由詩121/1/4 8:17
担任代行自由詩321/1/4 8:12
ふたごらいたー/即興ゴルコンダ(仮)遅刻こうだたけみ自由詩0*21/1/3 23:55
自転車私灰泥軽茶自由詩321/1/3 21:38
公園散歩お正月自由詩221/1/3 21:19
イメージ光ひだかたけし自由詩621/1/3 20:48
音楽へのオマージュ(一部改訂・付け足し)道草次郎自由詩3*21/1/3 17:46
詩の日めくり 二〇一四年十三月一日─三十一日田中宏輔自由詩11*21/1/3 17:32
人生は洗濯の連続イオン自由詩1*21/1/3 15:51

Home 戻る 最新へ 次へ
618 619 620 621 622 623 624 625 626 627 628 629 630 631 632 633 634 635 636 637 638 639 640 641 642 643 644 645 646 647 648 649 650 651 652 653 654 655 656 657 658 
4sec.