アンテナの上
カラスがめずらしく寒そうだ
度を越した愛撫
風だけがご満悦
抗いながらも抗えず
樹々もさんざん掻き毟られる
その有り様を見て見ぬふり
家々の窓はぬらっと景色を滑らせる
― ...
愛に紛れた憎悪が引き千切る
崇高な結び目を容易く
歴史的経緯を踏まえずに
考慮らしい考慮の跡も残さずに

中枢を巡る空虚な交響曲
場末の雑音と大差ない不協和音
表向きはスーツ ...
求めちゃいないよ
気にしてなんかいないよ
わざわざ言明するのが胡散臭いよ
わかってるよ
わかってるけど
否定せずにはこの
なけなしのアイデンティティは
廃れちまうってもんよ
...
花をあげよう
君と僕の鼓動する部屋に
共に過ごす時の波打ち際で
今までの悩みが
流されたばかりの場所から
ふたりでひとつの花を
あげよう
 ローカルな回転


星が一回りし 年があけた
宇宙飛行士は軌道をまわりながらアイデンティティを確かめる
あたりは冬で
ぼくは炬燵に入って蜜柑を食べる 方言で
人々はたくさんの比喩を背負 ...
私貧乳に生まれたの
ブラの隙間は無限大
夢と希望を詰め込んで
生きてきました
嘘人生

あなた騙して生きるには
許す訳にはいかないの
何のかんのと
はぐらかし
あきれられては
終 ...
 退屈はハングルの「口」の中あたり

 求めない退屈からは逃げられない

 連結しているような花屋の坂

 凋落は常に不定形であれ

 駄洒落から生まれるものもある
私は似非詩人
今日も朝からはつらつと
詩を書いては投稿します

私は似非詩人
そろそろ早漏?
本物の詩人になりたい

でも
よくよく考えなくても
それは無理
本物の詩人なんて
...
ドアで竿を折った午後には
人のそこに 歩いていた
外のにぎわっていた 通りの中で
悲しい人を探し求めて歩いていた
どんな言葉を繕えば
この染みを落とせるのか
見つけては溶けていく答えに
逃げて楽になれない苛立ちに

言葉を喪うような記憶と
流されていく筈の時間が
淀みのようにまとわっては
虚しい優 ...
詳しい事情は知らないから
発言することは
控えていたいと考えていた

でも

日本に六例しかない
難病の痛みに苦しみ
他人の介護を受けながら
それでも人として
役に立つことを模索し ...
熱い心を持った人々が
今日も花壇の雑草をむしるのだ
憎い 憎いよ 雑草が

土地の養分を勝手に吸って
土地をだめにしてしまう
憎い 憎いよ 雑草が

汗を流し 声をかけ合い
一生懸命 ...
{引用=震えていたのはふたりだったので愛と呼んだものは互いの孤独の象徴だったのだけれど触れ合った手がすこし濡れていたのはうれしかった}


恐れていたのは間違えることだった
都会のネオンが寂し ...
夜風を浴びる、眼を瞑り
うっとりとして、遠い汽笛の音を聴く

夜風の冷気に、夜風の霊気に
何かがざわめき蠢いて

網戸の向こうに、唸る街
ゴォーッと木霊が反響し

波打つ孤独な内面が ...
ギリギリで
吐き出し口がこの場所に
あって良かったなとそう思う





















コロナ下の


...
いちばんだめなのが
いちばんなのだという
おかしな理屈です

それは
まちがっていますとも

なんかいめの
まちがいだったか
誰も
もう
覚えておらないのだ

もう
だれも ...
「無駄でないことなどない」という一面の真理 一面の白い空 子供たち

遊ぶ
白い獣、
むき出しの


ビスケット

緩やかな陽射し、
庭の歓声、
他愛ない時の流れの
そのひとこまに、
静止した
笑みは
遠い空に消え

...
目がいいというのは
単に視力のことだけではなく
同じものを見ていても
目に留まらなかったりすると
目が悪いのだと

たとえば一枚のスクショからいろいろなものが
見て取れるのだが
流行り ...
 童謡を聴いて泣けてくる

 たまにはそんな事もよかろう

 写真の色褪せで時代を追う

 ごく普通の感覚がそうでなくなる

 知らず知らずのうちに色を失う
宇宙が身近になって、行来できる船もできて、
酸素に依存しなくなって、キラキラと走る星がある。

星を持って走るテコ職人。

星の雛形の宝石。文字の意志を受け継いで、
無言に喋るメッセージ。 ...
水面をうねり進むのは
中州と呼ばれているものだ
息継ぎもなく川を這う

その背で
菜花の黄が
もえている

微かにひかる

ガラス片
あれは
人の手から
逃れて
中州の鱗に ...
 靴を脱いだ時

 紐を解いてみた

 靴ひもは結んだままだった

 靴ベラで無理やり履いて

 踵を押さえて無理やり脱いで

 足を守ってくれる大切な靴

 ストレスをか ...
寂しくて寂しすぎて
そこら中の携帯を徐に鳴らしていく
すぐに返答か返信は来て
少し満たされて
わざわざ時間割いて会ってくれる人もいて
なのに会ったら会ったで
数分もせずに虚しさ ...
やけに赤い夕暮れ

仕事で何度もミスした
気持ちは今も落ちたまま

仕事帰りに独り酒
初めて入る古びた居酒屋
温かい店主の声がもやもやを取る

料理の良い匂い
酒の良い匂い
楽し ...
野の薊を食卓に飾りながら
一杯のコーヒーを飲む
小鳥の囀ずりを聴きながら
青空を眺める
散歩の途中に独居老人を尋ね
世間話に花を咲かせる
コロナ下でも
小さな幸せは
ある
五月連休
オートバイで峠を走ると
舗装路の小石がよく動く
道路を横断する毛虫だ
轢かないように
かわしながら走るのだが
クルマはそうはいかないので
轢かれてしまうのかもしれない

醜 ...
君も詩人なら
透明なペンくらい持ちたまえ
黒い万年筆とか
青いボールペンとか
そんな当たり前のペンで
満足しているようじゃだめだ
透明なペンなら
どこにでも言葉を書くことができる
しか ...
夜更けには
私からもう一人の私が抜け出して
アパートの部屋から出て行く

すっかり暗くなって
静寂に飲み込まれた市街へと
彷徨い始めた
まるで夢遊病患者さんだ


コンビニの明かり ...
 今、「芋」の意味について討議している

「芋の{ルビ力=power}」を{ルビ蔑=ないがし}ろにすると云うことは

 忌む者に「忌め」と云っているようなものなので

 今後、{ルビ寧=む ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ガラスの精進ただのみきや自由詩3*21/5/16 14:39
論理の傘komase...自由詩021/5/16 13:43
ランキング偏執室自由詩021/5/16 13:42
花をあげようフリーダム自由詩221/5/16 11:55
ローカルな回転空丸自由詩321/5/16 10:40
貧乳ブルース 花形新次自由詩421/5/16 10:31
自由律俳句「食べられる退屈」(14)遊羽俳句021/5/16 10:17
詩人もズッコケるこたきひろし自由詩421/5/16 9:49
皿を買った日番田 自由詩121/5/16 2:03
あれから自由詩221/5/16 1:31
あれからひと月が経ちます板谷みきょう自由詩4*21/5/16 1:06
雑草取り紀ノ川つかさ自由詩121/5/15 23:29
触れてモクモク小指自由詩121/5/15 23:14
夜風を浴びるひだかたけし自由詩521/5/15 22:42
今夜また鉛筆で書く屑短歌TAT短歌2*21/5/15 21:37
いちばんだめなのが道草次郎自由詩221/5/15 21:00
_いる短歌121/5/15 19:04
残光atsuch...自由詩10*21/5/15 18:41
志向性りゅうさん自由詩221/5/15 16:38
自由律俳句「食べられる退屈」(13)遊羽俳句221/5/15 15:10
テコ職人と閃風師朝焼彩茜色自由詩321/5/15 15:04
どこまでも春の日帆場蔵人自由詩421/5/15 14:28
靴ひも佐白光自由詩2*21/5/15 13:06
フライドポテトを一つですねkomase...自由詩2*21/5/15 11:23
仕事帰り夏川ゆう自由詩421/5/15 10:12
小さな幸せzenyam...自由詩3*21/5/15 9:27
毛虫ライダーイオン自由詩4*21/5/15 8:10
透明なペンやまうちあつ...自由詩521/5/15 7:32
夜更けにこたきひろし自由詩321/5/15 6:46
農家墨晶自由詩3*21/5/15 4:43

Home 戻る 最新へ 次へ
635 636 637 638 639 640 641 642 643 644 645 646 647 648 649 650 651 652 653 654 655 656 657 658 659 660 661 662 663 664 665 666 667 668 669 670 671 672 673 674 675 
4.31sec.