秋の名残りの
ひとしずく
庭の木に
ひとつ残った
もみじ葉の
夜露に濡れた
別れの言葉
そっと
グラスを近づけて
琥珀色の
芳醇な香りを
楽しみながら
...
朝の光を浴びて出ていく
人のふりをして席につくと
まずは新聞を読むふりをする
他の人のふりをしている生き物と
すこし談笑をする
今日もまた
3色ボールペンのインクがすこし減り
週番記録が ...
前略
省略
後略
以下同文
朝もやのおもみで
水面までおわれた
口をなくしたカゲロウたちの叫びを
なきだしそうなそら見上げながら
すくい取っている。
かたわらに ひとり
片足で立つ刻の守人は、
つばめよ、
今、 ...
「あなた」
あなたと書くと、あなたとしか言えない見知らぬあなたを手招いてしまう。けれどもあなたがあなたをそういう風に読まなければ、あなたは自分が呼ばれたことに気づくこともない。あなたにそれを判断 ...
浜よ
あなたは
これほどまでに
ごつごつとして
来るものを
こばみつづけていたのか
浜よ
あなたは
これほどまでに
えぐれて
どん深で
とらえたもの ...
「他者の存在を
心の中から消すことが出来れば
こんなに楽なことはない」
とヨシオさんに話したら
「他者や世界がなくなってしまった
ように感じたらそれは狂った証拠だ
狂人はその孤独に耐えられ ...
神の手もいつのまにやら孫の手に
背中掻くのに腕が回らず
アルゼン"チン"元代表の"マラ"ドーナ
しかも"亀"の手、なんて" ...
とっくに
日が暮れてしまった
今、正に
俺はこの白い部屋で孤独を貪る
完璧な自由
ハ
完全な孤独
冷える今宵に
エアコン壊れ
ますます真っ白に
ナッテイク
行き場なし
...
ネット詩投稿サイトで
イイねを連発することで
投稿者に忍び寄り
私信で連絡先を入手すると
自称詩の同人誌を作ると持ち掛け
自宅に呼び寄せ
自称詩の朗読をさせている背後から
首を絞め殺害し ...
私の心には
いつもボスがいて
私にあれこれ
指図するのココロ
私の心のボスは
顔がタヌキみたいで
しっぽも生えているのだけれど
背広を着ていて
ボスのように
私に命令するのココロ ...
水曜日は定時退社日だから
もう煮詰まってどうにもならない一日
失敗ばかり
雨も降り出し
帰りにレコード屋さんに寄るんだ
そうだ毎週水曜日は
1枚のレコードを買って帰ろう
(水曜日じゃ ...
うまか つたばぬし になつ
たうまうつ たのな なはのなは
なのな はのののあ ああき
らきらひか るおん なはかつて
いない としがれそ ういに
...
かなしみの
青が降る
透明、
ただ透明に
なっていく
己の体
幾億もの幾兆もの者達が通った道
途、未知、溢れ
枯れ果て、移行する
光の奥の
ふるふる震え揺れ
時の間隙縫い
開く ...
生きてることが
かっこ悪いとき
そのことこそが
生きる糧
ある種のかっこ悪さは
逆説的に
かっこいい
生きてることに
実感ないとき
ふと訪れる
現実感の不思議さ
...
海が哭いている
どうしようもないまま
化石になってしまった硝子の靴を
くじらに食べさせたくなくて
哭いている
幾億の涙を
取りこぼしてきたくせに
哭いている
走り出す間もなく
珊瑚は ...
何かとても感動した夢を見たのに
きれいさっぱり忘れてしまった
忘れたことはまだ辛うじて覚えている
だが、もうじき
夢見たことも忘れてしまうはず
だからこうして書き残しておく
ぼくはいま
...
大海原
スコール
タンカー
岩礁
熱帯風
剥げた塗装
水平線
海鳴り
南十字星
この扱いは不当だと
僕らは小さな胸を打ち鳴らし
大声で助けを呼ばわりたい
呼ばわってみた
自分が不当と悲惨の憂き目を見た
おお、ここにきて何が本当の不当か知る
あなたは不当を指摘で ...
夏は逃げ水のにおい。
冬は蜃気楼のにおい。
8月、蝉が鳴いてコンクリートの焼けた匂いを思い出す。
12月、雪は落ちて白い水の匂いで鼻が壊れる。
8月、夏期講習だ、テストだ、頑張らないと ...
かつての人間の愚かな行為によって世界は変化した。植物も無くなり、常に雪が降るようになった。海は雪で埋まり、凍りつくようになり、いつしか、人類は半分以上いやそれ以上減少していた。そんな中、都市フリギス ...
サヨクではなかった
かと言ってウヨクにもなれなかった
左でも右でもないなら
真ん中か?と
聞かれても
解答にに窮した
あっちでもなければ
こっちでもなく
そっちでもなかったから
...
川柳と十七億年暮らしてる
おゆのゆめ あのゆめのあめ おゆのあめ
からっぽのペットボトルに影がある
きみが三十一音でうたってる
星空の色がしょうゆみたいに濃い
...
四トントラックの背に鉄屑ばかり積んでいた
製鉄会社を回って非鉄金属ばかりを探して
使い物にならないモノたちを再利用しようと
かき集めていた、父の会社
工場の垣根になるほどの拉げたタイヤの群 ...
最もよき者は攫われてしまった*
よき者の言葉は封じられ
足並みをそろえる、その旋律だけは大切にされた
皆、同じ顔をして右を向き前に倣う
*
── 唄は、
...
弁当を開けると
見たことも無い空が入っていた
妙に縁どりのギラつく雲と
エメラルド・グリーンの空が一つだけ
箸で一口くちに運ぶと
ジャリっと歯に何かが当たった
たまらず吐き出すと
プテラ ...
ちりちりと
肌刺す冷気に
包まれて
詩を書く、詩を打つ
この夜陰
街には霧雨
降り続け
終わることない
哀しみが
記憶の糸を
濡らしてゆく
(糸はすぐに冷え切って
逗留すべ ...
世の中は日々変化します。
私が長年愛用してきたガラケー(ガラパゴス化したケイタイ電話)も、
あと二年ほどで使えなくなるそうです。それで、「早く買い換えてくだ
さい」という催促が、ケイタイ会社 ...
小さなものたちを紹介をしよう
かれらはずっと昔からそこにいたようにも見えるし、つい今しがた、現出したようにも見える
目が触った瞬間に彼らは魂を宿すことだろう
目を逸らしたとたん跡形もなくなる ...
意識の表面に 皮膜のように貼りついた
夢を剥がす 淡哀しく雪が降る ログイン
ログアウト 扉の向こうに 景色をしまい込んだまま
日々は眠る ログイン ログアウト 小さな痛みが
星のように瞬く ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
秋の名残り
st
自由詩
6
20/12/3 14:12
週番
道草次郎
自由詩
0*
20/12/3 12:22
手紙
ヨロシク
自由詩
0
20/12/3 8:26
つばめ
草野大悟2
自由詩
4
20/12/3 8:14
12.3 朝のメモ
道草次郎
自由詩
0
20/12/3 7:21
種崎海水浴場
北村 守通
自由詩
3
20/12/3 1:57
ヨシオさん
花形新次
自由詩
3
20/12/2 23:09
マラドーナ短歌
〃
短歌
0
20/12/2 22:47
白い部屋にて(改訂)
ひだかたけし
自由詩
4
20/12/2 22:45
自称詩人連続殺人事件
花形新次
自由詩
2
20/12/2 22:05
心のボス
〃
自由詩
0
20/12/2 21:43
水曜日のレコード1
はだいろ
自由詩
3
20/12/2 20:45
Les Mystères
墨晶
自由詩
0
20/12/2 19:52
ハレル
ひだかたけし
自由詩
9
20/12/2 19:20
生きてること
シホ.N
自由詩
2
20/12/2 17:43
浜辺の椅子
鳴神夭花
自由詩
2
20/12/2 14:10
はるかな記憶
道草次郎
自由詩
4
20/12/2 8:43
南
ヨロシク
自由詩
2
20/12/2 8:23
豆腐の角に
りゅうさん
自由詩
2
20/12/2 6:42
12月は8月よりも嫌いだ
月夜乃海花
自由詩
1
20/12/2 5:19
スノーディストピア 〜穢れた民の逝き道〜(短編小説)
〃
散文(批評...
0
20/12/2 3:51
帰る所を失った者は
こたきひろし
自由詩
5
20/12/1 23:49
句集からシュークリームの匂いする
水宮うみ
川柳
4*
20/12/1 21:48
四トントラック
為平 澪
自由詩
5
20/12/1 21:35
唄
〃
自由詩
5*
20/12/1 21:23
白亜紀の弁当
道草次郎
自由詩
7*
20/12/1 20:34
冷夜
ひだかたけし
自由詩
6
20/12/1 19:57
146号編集後記
たま
散文(批評...
6*
20/12/1 13:05
小さなものたち
道草次郎
自由詩
3
20/12/1 12:37
淡哀しく雪が降る
塔野夏子
自由詩
5*
20/12/1 11:33
635
636
637
638
639
640
641
642
643
644
645
646
647
648
649
650
651
652
653
654
655
656
657
658
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667
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670
671
672
673
674
675
3.92sec.