一枚の薄紙に綴られた想い
恋はま白き薔薇
咲き始めが一番良い香り
朝日に一瞥されると
小さな蝶になって飛び立っていった
モノレールが優しく横切るその前の
鉛色の河で小船たちは寡黙に佇む
足元では何匹もの大きな蟻が
その身体と同じ程の大きさの
荷物を運びながら行き交う
小さく跳ねながら近づき
離れ ...
温室の入口にある日章旗の
赤い円を凝視する。
凝視する。
ツと目を逸らすと、
隠された神の緑があらわれる。
それで緑のためには赤が必要なのだと知った。
穴を掘るのは重労働だが
い ...
処女性は半減してゆく、
いちどの行為で半分に、
いまいちどの行為でさらに半分に、
しかしけしてなくなることはないのだ。
雨音を聴きながら少女は肉に舌を這わせる。
それは反応しない。
...
簡素な水色のシャツが夏のお気に入りである。
短いスカートから突き出た貧弱な脚。
フラッパーの髪はもつれて乱れている。
秋は青灰色のワンピースが好きだ。
胸にラピスラズリのブローチをとめる。 ...
ぼくは詩人
過去とは自分の人生の道しるべ
同時にまた未来への方向を示す
今日もまた
夜の散歩をしていると
橋に出会いました
橋の向こうは
また道が続く
舗装された道 ...
とても辛辣でそのくせとても弱気で優しい。
静かな冷たさと心地よい温度に彼女の肌を連想させる。
湿度の高いその部屋は常に時間が詰まっていて、
刻々と回り続けるメリーゴーランドにも似てい ...
電機信号のパレード
飛び交う人たちの間を
蜘蛛の巣をくぐるように通る
光輝くこの街はもう
モノクロの美しさに気が付くはずがない
砂埃舞う神社の階段で
浮き足でゆっく ...
携帯の横で
揺れていた鳥が
わたしのもとから
飛び立ってしまった
わたしの横で
聞こえていた声が
わたしには
聞こえなくなってしまった
黒の中にひとり
透明のわたし
七夕の ...
僕は、あの回転扉ってもんがどうにも恐ろしくて
どうしても、ヤツがいるビルなどには近寄れないのだ。
まるで悪魔。
まるで魔物。
まるで化け物。
いや、さすがに言いすぎなのかもしれないが ...
いっその事、嫌いになってくれたらいいのに。
なぁんて言葉は
卑怯だと思う。
いつも、俺が詩を書くたびに
その詩たちに嫉妬して
わたしも、詩になれたらいいのに。
だなんて
...
狐の嫁入り
狸の婿入り
外は雨
家は晴
ヨーグルトのケース
菓子入れの箱
ブラスチックのケース
封筒の山
小さな私には
誰も味方してくれない
小さな肝っ玉は
怯え震えてい ...
いつものように
午後をあらいながら
うつむき加減に 軽く
雲行きを確かめる
それもまた いつもの事だけれど
その
始まりの日を憶えていない
寒暖の差を道として 風は渡る
よ ...
あたしは言葉遊びを愛している
創りものの仮面を鎧っていても
48の文字を舌の上で転がして
ギュッと絞ったあたしらしさを
指先から滴らせて紙面に散らす
オブラートにそっ ...
下る音階
広がる和音
底のほうへ
そして天上へ
突き抜ける
拡散していく
瞳の意識
夕映えの宇宙
通り抜けていく
わたしの体
いきたい
いきたい
いきたい
そこへ
宇宙へ
...
目医者にいって眼帯をもらった。
白くて柔らかくて四角い眼帯。
黒い海賊みたいな眼帯が欲しかったので、
近所の雑貨屋を回って探したんだけど結局見つからなかった。
黒い眼帯があ ...
あんなに好きだと言ってたくせに
あんなに嘘だと思ってたくせに
好きなのかもしれない、解った時にはもう遅い
好きなのかもしれない、私じゃない他の誰かを
押す事も引く事もさせないで
押す ...
はじめに
音が濡れます
アスファルトで
ち、ち、ち、散る、無色透明の
ピエロ、混じる雨の所為で
ル、ル、ル、なんて息してしまう
感化されやすいわたしたちの情緒
そ ...
強い日差しが
肌を焼いていく
じりじりと
内部で音を立てる
もう二度と戻れない
そんな瞬間を
あなたと
晴れた日には
心に色を塗ろう
想うがままに
青空の色
何重にも塗り重ねて
空の色に近付ける
光を散りばめるように
君の唇を
...
同じ
長い、長い道を
ひとり 歩くと
延々と 長く 退屈に感じるのに
ふたりだと
楽しく 早く 辿り着く
なぜ?
ふたりで 歩き始めると 決めた
あのとき あな ...
人々が 散った 後に
残ったものが 花である
とすれば
お前らの 冒涜は
盲目の その先だ
完全に 孤独であるならば
男よ 眼前の 太陽を 見よ!
女よ 足の先から 現れる
古代妄 ...
プルトニウムに 蟻んこが
たくさん つながっています
わたしは
K氏に せかされて
夢の中でも
詩を ひねっている
魔女狩りパフォーマンスは
もういいかげんにしたらいいのに
世 ...
ぼくは詩を書きたい
陽が昇り陽が沈む
この当然に気がつける日は
果たしてどのくらいあるのだろうか
さらにその変化に気づくのは
難しいものである
今日もまた
朝の散歩をして ...
わたしの中に棲む鬼が
すっかりいなくなったわけではないだろうに
心はずいぶんと穏やかで
すべてが夢であるかのような気さえするのです
病院の自動扉を抜けると同時に
曇天から吹き下ろされた風が
湿 ...
泣き出してしまいそう
こんなにも こんなにも
あなたのことが好きだから
もしも
明日 世界が終わるとしたら
私は 24時間
...
無理に合わせる必要なんて無いよって
そう言われたって
今までこうして生きてきたんだ
いつも楽しそうだねって
そう言われると
なんだか傷つくこともあるんだ
穏やかな人だよねって
そ ...
風をつかもうとして
草をちぎってしまった
てのひらが
鳥を呼ぼうとして
こんちくしょうと叫ぶ
声が
心のかたちを確かめたくて
君のからだを抱きしめた
腕が
今夜もずれてい ...
慣れない緑のTシャツ
肌につかないようで
服だけがふわふわ浮いているようで
もどかしかった晴れの朝
蜂たちのジリジリとした
衣擦れに怯えて
身を硬くする
少し大きめの蟻たちが ...
雨にかすんだ街を見ながら
少し寂しくなったので
あなたの言葉を思い出しました。
水溜りの中に
小さな小さな雨色の町があって
その町では
どんな事でも虹色に綺麗なんだ
あなたはどん ...
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
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日付
恋文
曠野
未詩・独白
3
06/6/21 22:54
風景
松本 涼
自由詩
4*
06/6/21 22:34
緑のために
佐々宝砂
自由詩
2*
06/6/21 22:19
赤のために
〃
自由詩
6
06/6/21 22:18
青のために
〃
自由詩
4
06/6/21 22:17
ぽえむ君−道標−
ぽえむ君
自由詩
4*
06/6/21 22:01
ライナーノーツ
GGP
自由詩
0
06/6/21 21:27
モノクロを忘れた街
こめ
自由詩
3
06/6/21 21:17
夕
民
自由詩
3*
06/6/21 21:16
回転扉
仲本いすら
散文(批評...
2*
06/6/21 20:35
いっその事、嫌いになってくれればいいのに。
〃
自由詩
1
06/6/21 20:23
憂鬱
ペポパンプ
自由詩
3*
06/6/21 20:00
ネイビー・ストーン
千波 一也
自由詩
16*
06/6/21 19:34
*果汁100%*
かおる
自由詩
6*
06/6/21 19:32
いきたい
チアーヌ
自由詩
6
06/6/21 19:01
Pirates
GGP
自由詩
1
06/6/21 17:12
失恋したい今すぐにでも
雨
自由詩
0
06/6/21 16:31
雨の檻、指の檻
A道化
自由詩
3
06/6/21 16:19
夏の日
チアーヌ
自由詩
2
06/6/21 15:05
地球を咀嚼(そしゃく)するように
シュガー・ソ...
自由詩
2*
06/6/21 14:59
手を繋いで 歩こう
Lucy.M...
自由詩
3*
06/6/21 14:36
葛西氏へ笑
奥津 強
自由詩
1*
06/6/21 14:12
鏡
天野 碧
自由詩
7
06/6/21 13:11
ぽえむ君−夏至−
ぽえむ君
自由詩
4*
06/6/21 13:03
鬼の棲む場所
ベンジャミン
自由詩
7*
06/6/21 12:53
世界が終わる日
美夜奈
自由詩
0
06/6/21 12:35
自分
Sky
自由詩
1*
06/6/21 12:16
初夏の断層
たりぽん(大...
自由詩
16*
06/6/21 11:59
緑色のTシャツ
チェザーレ
自由詩
1
06/6/21 11:36
虹色の町のあなたへ
プル式
自由詩
15*
06/6/21 11:17
6155
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6157
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6191
6192
6193
6194
6195
5.87sec.