神は、にんじんを創り
にんげんは きんぴらを造る
そう かみさんとして、あまじょっぱく 造るはずだった
ところが にんじんの花が咲いてしまった
うっかり収穫時期を のがしたのだね ....
演劇とは論理のようなものだと思う
なぜなら演劇とは
見えないものを実在させる手段だからだ
見えないものを実在させる手段を論理という
だから論理とは
見えないものを受け入れてしまうような私たち ....
ぼくら人間のこの不完全さはなんだろう
この不完全さを有したロボットこそが
完全なるロボットと呼ばれるという皮肉
ロボットは人がつくったのだ
神がつくった訳ではないのだ
ぼくら人間のこの不 ....
この子は人が造ったロボットだから
この子にはたくさん人がついている
聖霊とはたぶんつまり一年中無休の
メンテナンスサービス屋さんなのだ
ぼくはキリスト教徒だから
たくさん聖霊がついている
....
カーテン越しみたいに輝いてる
大声でワンギリの電話した
ひかり色あなたの下着が鏡みたい
声が聞きたいなんて多分嘘
爆発するアムールの成れの果て
目隠ししても
割れて破片になっても
欲し ....
ひとりしだれ柳のした
足をぶらぶら濃い珈琲
近づいてきたら
口あけるしかないじゃない
屋上で手すりにつかまって
楽しい歌を歌ったら
町は石で出来すぎていて
自転車挟んでふたり歩いていた ....
どうだい
アキレス腱つながったか
なに驚いてんだい
ひとりよりたくさんで
おどろうよ
レディガガか
白鳥の湖か
お尻フリフリ
ひとを造りし神様、神様
こんなにイルカも
あんなにク ....
今日の雄物川河口は、
ふだん海ではないところも海になっていて、
早々に退散してきました。
海はとても情熱的な生き物だ。
昨日は愛していると言っていたのに、
今日は殺してやると言っている。
観客は三万五六千はいるだろう
ぼくはこの球場を半分に切っていた
こんなにも沢山のひとひとひとが
あの震災で亡くなったのだ
追いきれない
ばらばらばらばら
すごいな、災害って、
すごいな、 ....
オすシりアいゲットバックオーライかわいいシマリスさんのもぐもぐ食べてふくらむ頬袋がま口お財布がなんかちょうだいとおねだりする黒い瞳はわたしの頬をゆるゆるオシアゲ、オ、シアゲは2355猫入りちゅうす ....
【 流石の沢蟹】
沢蟹は、歩く
沢を 歩く
さわさわとした沢を歩く
沢蟹も 花見をする
タンポポの花が 咲いている
その花弁を
器用に 切り取り
....
ピンク色の絨毯がひかれていたので
汚してしまわないように慎重に歩いた
気まぐれな家主が
明日にでも片付けてしまうから
あの日 手を繋いで春を泳いだ私たちは
いつまでも約束すら出来ないくせに
ただ温泉に浮かんだはっさくを投げ合い
子どもで居たいと我儘を云った
妻になる未来も
母になる未来も
想像できないほど遠いのに
....
雪は白い
けれどこいつのほうが白い
ひとに言いたくなるくらい白い
春の街角にこいつが現れると
指さしたくなるくらい白い
白い花が咲くまえ
こいつがどんなだったかは
たぶん誰も知らない
....
匂いもない
水色でも灰色でもピンク色でもない
うすっぺらな花びらを
わたしはなぜ好むのだろう
日本人の殺人事件は
その半分が親族殺人だという
そういう遺伝子とくっついて
匂いもない
水 ....
チューリップが合掌していた
ふたつのものが合わさろうとするさま
入我我入とは内とか外とかのことではなくて
こういうさまを言うのだろう
つぼみとはなんであろう
花咲く歓びとは
花とは生命と ....
胸を、はる
待ちに待った春に、咲くのは
リニューアルではなく
ニュー リアル
満身に光を受け 白妙沙織
光源氏は 桜襲(さくらがさね)を纏ったという
透 ....
どんな悪事も輪郭はひかりだ
どんな不幸も輪郭はひかりだ
ピアノ
ソプラノ
バイオリン
合唱
どんな悪事も輪郭はひかりだ
どんな不幸も輪郭はひかりだ
ヒールの高さは女性の幸せの高さだ とは
どの情報番組で聞いたんだったか
久々に女の子らしい靴を買ったから
嬉しくなって履いてみたけれど
私はこれで一日上手に歩けるんだろうかと不安になった
私の幸せ ....
新月
新月の夜 一つの石を 拾い上げる
波打ち際にいる者は他に誰もいない
静かに拾い上げると遠い星の
みたことのない惑星の記憶が めくるめく
展開し ....
【 ちきゅー 】
いま
きみの くちびるが
ちきゅー って 言ったよね
そのとき
うちゅう の どこかで
だれかが
地球にむけて かぷかぷ しゃべっていたよ ....
しはわたくししかかたれない
春ショール羽根を纏ひてゐる心地
えば・るーじゅ、こころにことばがなくなってしをかくいみもみつけられない
喫煙所の緑は
所々穴が開いている
この細胞を奪ったのは
私だろう
欠損を埋めることも叶わず
奪われながらも唯生きる命は
美しいと
云う賛辞を受けとるだろうか
今日も
命を削る白煙を呑む
私は
私の ....
潮騒のように都市が消えてゆく
暗黒の光が重力を冠するものを回収してゆく
ぼくはここだよ、とでも言うように
名前を呼ぶ
こどもの声だ
潮騒のように都市が消えてゆく
暗黒の光が重力を冠するもの ....
ぼくが弱気なのは
お家のお庭から燃料がとれるから
お出かけしてまで燃料を買いにゆかなくていいから
みんなぼくには
ぼくのお家らしくしろと言う
たしかにぼくの弱気が戦場を拡散させた
だから無 ....
波止場のベンチに幻を見ている
化学工場の煙突から炎がでている
夜の海にあのひとが浮かんでいる
薬師丸ひろ子のメインテーマだ
日曜日はお休み
この日は悪いことをしない
世界中この日は
だ ....
仕事帰り、新国道のバス停で、暴風雪の中、帰りのバスを待つ。
待っても待っても来ないバスを、暴風雪に耐えながら待つ。
どこから来たのだろう、バス停に、はたちくらいの若者ひとり、やって来て、私 ....
何かに頼らなきゃ
寂しさが満たされないなんて嫌だな
自分の心は自分でしか埋められない
あったはずのモノが
無くなってく不安はあるけれど
いつか長い月日で考えたら
必ずやって来るんだからね
自分が ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21
【携帯写真+詩】携帯メールでの投稿
1.07sec.