祈り と
              と複数の 層に
            たたずむ 一つの祈りの
            音 韻を たなびかせて
        ...
空白の空間に立つ彼の前には、
「{ルビ0=ゼロ}」の文字が浮かんでいた。 

「0」に足を踏み入れ{ルビ潜=くぐ}り抜けると、 
そこは社会に出て間もない頃の職場で 
七年前の彼が先輩達に囲 ...
解かれるものがあって
解けないものもあって
元気ですか
その言葉だけで繋がっている

わたしを折る
折りたたむ
そして開けば
鶴にでもなりたい

配達の遅れた願いのようなものが届く ...
信じたいと思えば
それだけで強くなれる

聞く耳を持たないのではなく
揺るぐ理由がないのだから

期待ではなく、
見返りを求めず、
注ぎ込む物。

求めて欲しかった
それでだけは ...
葉の塔が
空へ到き ゆらいでいる
ふたつに見ると
ふたつに見える



わがままな芽が
からだを迷い
爪の水を飲み
背に根付くことにして一息つく



食べもの ...
芝生の上のような キップルいっぱいの仄暗い室内のような
エッチングのごとき輪郭となり 紗の薄さに 別れを口にできず
フレーズが頭の中でチリチリとスパークし続ける


とても残酷に朝陽がの ...
水の中に
カエルが一匹
鳴いている
失わないと分らない

寂しさがつのる
悲しさが零れる
夜を泣き明かし
元には戻らない

友達を失った悲哀
救えなかった自分
彼は助けを求めた ...
いつか
鳥になろうと
思って
空飛ぶイメージトレーニングをしたら
低空飛行しかできない
雀になった夢を見た

いつか
遠泳をしようと
思って
目的地を探したら
そこは遠浅の海
...
青ざめて
心臓がドクドクする
そんな体験を
過去にもした
体は小さくて でも受け止めなきゃって
世界は広すぎて
反抗するだけ
無駄だった

今もそう
大人なのに
怖いものは怖くて ...
詩はいつも夜明けの相貌
足の記憶をひもとく余裕もなく
私は迷う
自らの足を踏みつけながら
置き去りにしてきた
枯葉の午後を追う
踏破せよ
惑いの道
あらゆる塩に咽びながら
入眠の甘さ ...
ジョニーは昔バンドをやっていた
ジョニーはギターでヴォーカル
音楽の才能は全くなかったが
どうしてもやると言ってきかなかったので
仕方がなく俺はベースをやり
アキラがドラムをやった
俺は素 ...
すべてをわかった瞬間
羽根が風を駆け上がるように
あの空に溶けてしまうかと思った
それほど あなたの存在は鮮やかで
哀しいほどに遠かった

あなたが見つけた道と
わたしが求めた道は
違 ...
バスに小川が乗ってきた
どこにも流れることのできない小川は
だらしなく床に広がった
立っている人は足を濡らした
座っている人は足を濡らさないように
座席の上に膝を抱えた
大学病院
...
私のホームページのゲストブックが荒らされてゐる。
毎日のやうに、扇情的なメッセージが書き込まれる。

荒らしよ。
三州生桑HPのゲストブックには、元々書き込みが少ないので、正直なところ、ちょっ ...
屋根と空
ふたつの雨が話している
風の色は 庇に重い
遠い音 遠い文字
木々をふちどり またたいている


線の光が
線の光に出会い 途切れ
分岐に蒼を残し こぼれ
遠 ...
  木はただ黙ってつっ立っているのではない




     両
      う
       で
        を
  木はかならず      立 っ て い る
       ...
缶コーヒーを手の中で温めた
缶コーヒーを手の中で温めた

沸騰する前に プルトップをカシャッと開けて
ぬるい 缶コーヒーの液体を飲む
公園のベンチで飲む

頭の悪そうな子供らが駆けながら ...
君はまだ起きてこないね珍しく 焦げたトースト急いで隠そう

私より長い睫を持つあなた 思わずビューラー挟みたくなる

油性ペン落書きしがいがありそうだ 眠る額に「愛」の一文字

日曜の朝に ...
空っぽの部屋にあいた穴
どうすることもできず
漆黒の淵にむかって
ネズミ除けスプレーを乱射する

重たい空気の隙間には
大海原が広がっているらしい
とろける月が沈む地平に
植物の茂った ...
西瓜を
   ノートで割って
   ペンで食べた
                
残っているのは

種と
   
皮と
     
僅かな食べ残しの
              ...
君が飲んでる紙パックのジュース
一口もらったら
甘くて溶けそうだった

空になった紙パックのとりあい

私が捨てるから

なんて
ずっと喧嘩していれば良かった
それで良かったのに
...
ぼくは詩を書きたい

大切なのは
苦労して得たものではなく
苦労していることである

今日もまた

朝の散歩をしていると
小石の道に出会いました

まだできて間もないのだろう
...
バラが咲いた

灰色の地衣類コンクリートブロックに這い上がる
暗い庭に真っ赤なバラが
古い光が正午前の短い時間に射し込んで来る
祝福の時間は短いほど真摯だ

寂しかった僕の庭にバラが咲い ...
となりの子供のはしゃぎ声が
いつも通り聞こえてきて
おもては晴れだから
外出しなきゃなんて
脅迫されてるような気持ちになって
結局出掛ける頃には日も沈みかけてて
駅まで行くんだけど ...
 今は懐かしきマールボロ

 君はもう手の届かない場所へ

 あのまろやかで

 優しい香り

 おぉマールボロ

 高飛車になってしまった

 君を横目にぼくは

 安く ...
好きな人に
好きって
「告白できる」日が
人生のうち何日あるだろう?

死ぬ間際に考えてみるといい。
それはほんの何日かだよ。
両手の指ほどもないはずだよ。

それは幸せな日だよ。
...
一体どこにいたのかと
なぜ自分が見えるのかと
だから記憶には創られたものがある
虫も緑も陰る飛行場の近くに
住まったことはない
白シャツを着たことはあっても
レフを当てられたことはなかった ...
空が欲しい・・・・って
ずっと想ってた
 

薄暗い部屋に
頑なに独りいる時も
 

さらに殻にこもって
傷ついた翼を
縫いつくろっている時も

 
空 空 空
歌うように ...
悲しまないで
今のこの状況を
大いに楽しもうよ
学校なんか行かないで
ガラスの国を救いに行こう


そこに在るのは
誰も知らない森
透き通る きれいな
雨が降る森
泣けない人の涙 ...
欲があること
人を羨むこと
にくしむこと
嬉しいと思うこと
悲しいと思うこと
楽しいと思うこと
怒りが湧くこと

恋をすること
愛を知ること
優しく出来ること
綺麗だと思うこと
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
sweets静山和生自由詩306/7/1 21:46
「 0 」 服部 剛自由詩6*06/7/1 21:29
いつかインターネットでこの詩を読むであろうあなたにtonpek...自由詩24*06/7/1 20:52
一方通行自由詩106/7/1 20:39
ノート(陽雨)木立 悟未詩・独白206/7/1 20:23
Across The Waterクリ自由詩2*06/7/1 20:11
ナベちゃんペポパンプ自由詩3*06/7/1 20:00
不器用しいこ。自由詩2*06/7/1 19:32
ユーミン自由詩1*06/7/1 19:07
迷路、あるいは疲労した道岡部淳太郎自由詩9*06/7/1 18:32
ジョニーのロックンロールしゃしゃり自由詩406/7/1 18:04
蒼の軌道でこ自由詩3*06/7/1 17:54
最初にたもつ自由詩1806/7/1 17:39
荒らしに告ぐ三州生桑散文(批評...506/7/1 16:39
午水譜木立 悟自由詩306/7/1 16:36
杉菜 晃自由詩4*06/7/1 16:00
ハワイアンブレンドしいこ。自由詩3*06/7/1 15:49
当世恋人事情〜きぬぎぬのうた五七五AKINON...短歌4*06/7/1 14:27
引き出しiloha自由詩8*06/7/1 12:52
夏に似たものかぜきり自由詩3*06/7/1 12:31
たぶんピーチ味Keico自由詩5*06/7/1 12:28
ぽえむ君−石道−ぽえむ君自由詩4*06/7/1 12:25
夏の庭まんぼう自由詩406/7/1 11:57
どうせ同じ毎日tibet自由詩5*06/7/1 10:56
遂に煙草値上げ自由詩106/7/1 10:31
幸せな日ZUZU自由詩506/7/1 9:02
草の上、翼の下吉岡孝次自由詩206/7/1 8:18
目覚めまほし自由詩14*06/7/1 7:24
万華鏡御伽噺宙空 心自由詩1*06/7/1 6:50
人間の証明プル式未詩・独白3*06/7/1 6:43

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加筆訂正:
「 0 」 /服部 剛[06/7/1 21:35]
200作品目の投稿詩です。今迄読んでくださった人と、これから読んでくださる人に感謝を込めて。 
動機もなく、引きずられるがまま/下門鮎子[06/7/1 13:28]
最終聯2行目の「べっとりと」削除
いる/下門鮎子[06/7/1 13:18]
最終行を変更
9sec.